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「作業療法の理論」のまえがき

投稿者:ひろえもん 最終更新日時:2013年10月27日 14:24

なぜ理論なのか

理論を学ぶ事のハードルは決して低くないと思います。

やっていることを言語化して説明するのに有効と言われますが、理論だけを机の上で勉強しても今ひとつピンと来ない人も多いはずです。

それはなぜかというと、やはり言語をイメージに変換するというのは、相当に知的に高度な作業だからだと思います。

作業療法士にとっての理論

作業療法士という資格は、卒業後教育が特に大切になるとも、熟練の作業療法士と新卒の作業療法士との間には日本海溝よりも深い差があるともいわれるのを耳にしたことがあります。

そして、それらが意味するところは、言語とイメージを操作する能力が熟成しないままに、実践に追い立てられるOTRが多いという事だと思います。

働きながら、自分でその必要性を自覚し、言語化していく能力を身につけていくしかないのです。

作業療法を説明するのための理論

また、作業療法になじみの薄い人にとっても、作業療法の理論はかなり理解の難しい物であると言えます。

作業療法の理論は、物理学や数学と同じように一見カオスな物に、秩序を見いだし、問題解決の方法を探るためのツールです。

言い換えると、考え方やその枠組み(フレームワーク)であると言えると思います。

やってることの方法論は、マッキンゼー&カンパニーなどが行っているコンサルテーションや問題解決の方法と同じであり、それゆえ、作業療法の理論そのものは抽象的ならざるを得ません。

つまり、作業療法の理論は、作業療法実践の哲学やその中核と密接に関わっている物でありながらも、その抽象度の高さから一朝一夕に理解が出来るものではないのです。悲しい事ですが。

作業療法を説明してくれるはずの物が、身近に作業療法というものを知らない方々にとって、作業療法をよりわかりにくくしていると思います。

それでも理論は捨てられない

しかしながら、冒頭でも述べたように、作業療法という物を言葉で誰かに伝えようとする時、体系立てて説明するためには、理論という物をさけて通ることは出来ません。

かくいう私も、理論について、いままで取り扱うかどうかを非常に迷ってきましたが、ここに至って逃げる事かなわないと悟りました。

できることであれば、理論なんて面倒な物を使わなくても作業療法というものについて、漫画でも読むような気楽さで、誰かに伝えることが出来たら良いのになあとおもっています。

正直な話、理論の話を誰かにする事があまり好きではないし、得意でもありません。

自分自身が理論について正確にその概念を把握できているかという点でも不安があることが一つ理由です。加えて、理論について話しても理解が得られる事の方が少なく、徒労に終わってしまう事も多いからです。

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しかしながら、もう逃げている時間は終わりにするべきと悟りました。

ここに理論のコンテンツを充実させながら、自分自身の理解もどんどん深め、それに対する視点も多様化させていけたらと考えています。

とにかくわかりやすく

ですのでここでは、作業療法という物について全く知らないけれど興味を持ってくれている人が、文章を読むだけで作業療法の理論が「なんとなくでも、よくわかった!」と思えるような内容にしていきたいと思います。

つきまして、作業療法の理論の概念について、より厳密に知りたい場合は、参考引用文献を明記するようにしていますので、そちらをご参照いただけると幸いです。

2013年 十月 紅葉の深まりを感じつつ

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