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作業療法士(OTR)とは

投稿者:ひろえもん 最終更新日時:2017年10月 1日 15:53

作業療法士(OTR)概要

作業療法士は、医療や福祉、時には教育や行政の分野でも働くリハビリテーション職の一つです。

作業療法士のことをOTR(おーてぃーあーる)と呼ぶこともあり、これは「Occupational Therapist Registered」の略語です。

食事や移動といった日常生活動作(ADL)や、買い物,園芸や陶芸なども含めた幅広い作業活動を通して、心身のリハビリテーションを行う仕事です。

作業療法の対象となるのは、骨折や脳卒中などの身体障害だけでなく、うつ病や統合失調症、アルコール依存症などの精神領域や、認知症や老年期障害、脳性マヒや知的障害、発達障害なども対象となります。

もともと作業療法は、アメリカやカナダで成立しました。日本では、それらの作業療法先進国に学びながら、日本の作業療法士は日本の文化や歴史に根ざした作業療法を模索してきました。

昨今、社会の高齢化に伴って、認知症の方が増え、予防医学の重要性がますます高まる中で、福祉や地域医療の分野での作業療法士の職業的ニーズはますます高まってきています。

作業療法士と法律

現代の日本おける作業療法士は、国家資格となっています。

それは、「理学療法士及び作業療法士法」で規定されています。

この法律の中で作業療法士は

1.厚生大臣の免許を受けるものであること

2.その名称を独占的に使用することが出来るものであること

3.医師の指示のもとでその業務を行うものであること

が明記されています。

つまり、作業療法士として資格を活かすためには、医師の指示が必ず必要であり、日本の法律の下では、医師の指示のないものについては作業療法を標榜することができません。

作業療法士の仕事

対象となる方のリハビリテーションを目的として、そのために必要な戦略を提供し成果を出すことが、作業療法士の仕事です。

具体的には、

1.対象者のいまの状態を把握し(評価)、

2.ゴールに向けた活動の提供法などを考案・提案し(プログラム・治療計画立案)、

3.実際に対象者の方に関わりながら必要に応じて活動の調整や変更などを行いながら手技の実践を行います(介入)

その専門性は、「作業療法対象者に対する、適切な治療プログラムの組み立てと実践」にあると言えます。この専門性は、対象者の生活を見据えたものでなければなりません。

作業療法士になるには

日本で、作業療法士となるためには国家試験に合格し、国家資格を取得することが必須となります。

また、国家試験の受験資格を得るために、養成校に入学し学ぶ過程が必要です。

日本においては、養成過程は専門学校、大学がその養成機関になりますので、作業療法士になるためには、基本的に最低3年の期間が必要ということになります。

つまり、養成校を経て国家試験を受けることで作業療法士になることができます。

養成校

大学、専門学校、短大があります。

それぞれ、63校、108校、3校です。

取得できる国家資格に違いはありませんが、卒後に博士課程や修士課程などへの進学を希望する場合には4年制の専門学校や大学を卒業しておいた方が楽です。

将来教育者になる場合には、博士修士は必須ですので、大学や専門学校の方が職業選択肢は若干広くなると言えます。

また養成校ごとに様々な特色があります。

例えば、古い学校の方が実習先の確保などで学生に有利という話も聞きます。

養成校選びの際には、興味のある学校の先輩などからよく話を聞くなどして、情報収集に努めましょう。

国家試験

国家試験の合格率は大体9割前後です。

作業療法士の数

毎年5000人程度が新たに作業療法士の資格を取得しています。

また、日本には約8万人の作業療法士がいます。

(出典:学童保育に作業療法士がやって来た

職業領域分類

作業療法士が働く領域は、実はたくさんあり、区分も様々です。

例えば、作業療法士の職域は以下のような分類をされることがあります。

もっとも、どの領域においても、他の領域とのクロスオーバーが必要になり、シームレスに連携できる作業療法士が良い作業療法士であることは言うまでもありません。

区分はあくまで、行政制度上のものであると言う認識で構わないと思います。

①制度区分

医療、保健、福祉、教育、行政、地域医療

なお、作業療法士の数がいちばん多いのは、医療です。

これはとりあえず、病院勤めからキャリアをスタートさせる作業療法士が多いからと推測されます。

作業療法士が働いているところ(アメリカと日本の比較)

1-1 アメリカ 日本
病院 27% 73%
特別支援学校 20% 0.2%
老人保健施設 19% 16%
開業 11% 0%
在宅医療 5% ?%

(出典:学童保育に作業療法士がやって来た

日本の開業が0%なのは、日本の作業療法士には開業権が無いからです。

②発症時期区分

急性期、亜急性期、回復期、維持期、終末期

③領域区分

身体障害領域、精神障害領域、老年期障害領域、小児発達領域

作業療法士のキャリア

日本作業療法士協会の独自のキャリアパスには、専門作業療法士という資格と認定作業療法士という資格があります。自分の知っている範囲では、大学の先生が持っていますが、臨床している人はあんまり持っていない印象です。

資格を持っていることによるメリットがあまり感じられないことがその理由のようです。

知っ得

OTR

前述のように、OTR(おーてぃーあーる)とは、「Occupational Therapist Registered」の略です。

Registeredは、英語で「登録した」という意味で形容詞です。

文法的には、ROTが正解なのですが、「腐る」「衰える」「くだらないこと」などの意味になってしまう略語が英語に既に存在していた経緯があり、OTRと呼ぶようになったということです。

正直知名度があまり高い方ではない為、医療の現場に馴染みがないと実習に行ってから初めて耳にする人も多いかもしれません。

男女比

女性比率が6〜7割と高く、就職先が女性職場であることも少なくありません。

もちろん逆に、男性しかいない職場もあります。

    
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