最近ネットやリアルで話題になっているらしい反精神医学問題なるものの原因と思しきについて触れてみた。

はじめに

反精神医学問題というものの定義はこちらのサイトでなされています。
精神医学の専門家としてどうしても言いたいこと。

曰く、

 精神医学問題って何か、というと、うつ病や発達障害は存在しない、という主張を繰り広げる方々とそれに賛同する方の問題です。
発達障害は存在しない、親の養育で防げる。
うつ病は存在しない、新型うつは社会に適応できない若者の甘えだ。
こういう論調を目にするたびに悲しい気持ちになります。
ここでは二つの間違いがあります。
・疾患概念の取り間違い。
・治療的アプローチの取り間違い。

というものです。

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要するに

つまり、器質的な問題があるということと、生育上の要因とをごちゃまぜにしているということから派生する問題について指していらっしゃるようです。
推測でしかものをいうことができないのですが、こういった問題は、半分確信犯、半分誤解なのかもしれません。

疾患概念の取り間違い

誤解については、確かに、あってもおかしくはないと思います。
巷の週刊誌などで(定義をあいまいにしたまま)医学用語が取り上げ使われることもあったりしますが、疾患概念の取り違いなどは、実際日常生活でもよくおこっているのではないでしょうか。

治療的アプローチの取り間違い

治療アプローチの取り違いなどは、結構作業療法士にとっても身近な問題です。
時には、患者様との間でそのことがテーマとなるような問題が起きることもあると思います。
個人的には取り違いを減らすためには、治療アプローチをきちんと言語化して、なぜそのアプローチが有効なのかについて示せることが、やはりさまざまな面で重要になるのだと考えました。

なぜこういったことが起きるのか

引用させていただいたブログにあるようなことが起こる原因について考えました。
多くの人にとってはうつ病や発達障害は、身近なものではないから、こういったことが起きるのではないでしょうか。
そして、なかなか普通に日常生活を営んでいるだけでは、情報が全く自分のところに入ってこないのであれば、そのように思うようになっても仕方がないことかもしれないとも思います。

たとえば、精神疾患は、その発生機序を理解するのが難しい上に、病態を表現する言葉も漢字ばっかりで、なんだか難解な印象で、それが余計わけのわからなさを増幅しているような気がしています。

解決するには

もしも、それが重大な問題を引き起こいている原因であるならば、医療者側は、患者様やそのご家族に対して、たとえ厳密性が失われるとしても、当事者にとってわかりやすい言葉や表現方法を用いていくことも、社会的な理由から必要とされるようになるかもしれません。
具体的にどうするかといえば、たとえば、患者様やご家族への説明の時になるべ身近でフランクな理解しやすい言葉に言い換えるようにするとかそういうことです。
もちろん、学術用語ではない言葉を使うので説明における厳密性は、大きく低下せざるを得ません。

確かにリスクはあるけれど

しかし、そのようにして、わかりやすく、目につきやすい情報が少しずつでも増えれば、一般の人の目にそういった情報がふれる機会が増え、また、その機会にそうした疾患について興味を持ったり、あるいは、理解を深めようとする人も出てくるかも知れません。
その段になって初めて、難しい言葉も使っていけば、一番理想的ではないかと思います。

まとめ

人にわかってもらうというのは難しいことですが、でも、簡単な言葉で、厳密性を失わないように説明ができるというのも、専門職として重要な能力の一つ。
しっかりと、そのためのボキャブラリーを常日頃からたくわえておかないといけないなぁと思います。

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