『患者様の状態に「感覚」で共感することが難しい』という悩みについて

はじめに

この記事の無いようについては、タイトルままです。

昨日、同期のOTR仲間とおはなしをしていましてぽろりと出てきた悩みです。

その方身体障害系の領域に勤めていらっしゃるのですが、「ああ、そうだなあ」「精神科とおんなじだ!」と思いましたので、記事にしてみたいとおもいます。

きっと、これは新人OTR、OTS共通の悩みでは無いでしょうか?

悩みの根本

わからないと、支援しづらいというところに悩みがある事は間違いないように思います。

相手がどんなふうに感じているのかがわからないと、どんな風に介入したらいいのかもよくわかりません、という事なんだと思います。

4月は自分もその事ばかり考えて、一歩も踏み出せない時間が長い事続いていたよなあと思いました。

悩みの解決法

最近あまり悩む事がなくなっていたのですが、なぜかを考えました。

そうしたら、考えるよりも行動してみようと言う発想に変わっていた事に気がつきました。

悩むのは、結局、行動ができない事に原因があるのだと思います。

つまり、何らかの行動をしてしまえば、そもそも悩む必要性がなくなっていくのではないでしょうか。

割り切る

きっと、一朝一夕に感覚的に理解するのは難しいのだとおもいます。

患者様の状態を感覚的に理解するという事は、きっと健常な人間には難しいのではないかと思います。

いままで、自分が体験した事のある感覚のクオリアをつなぎ合わせて、どうにかOT対象者の方の感覚に迫ろうとしたところで、漸近する事しかできないんですから。

その感覚に迫るには、きっといかに長い時間をかけて1人の患者様と向き合うとか、どれくらい継続してその人のことについて考え続けるかとか、そういう質の解決方法が必要になるのだとおもいます。

諦めない

すぐにわからないからといって、いつまでもわからない物でもないと思います。

患者様からもらった言葉とか、様子とか、そういったものの蓄積が少しずつ力になるというか、確実にその感覚に迫るための自分の血肉となっていくように思います。

ですから、やっぱり、わかろうとする気持ちを持ち続けて、行動し続けると、なんとなーくわかってくる質の物だと思います。

検証する

そして、その感覚が正しい物であるかどうかは、きちんと検証する責任があると思います。

自分の感覚を元にして、「こうしたら楽になるかな」とか「こういう配慮をしたらできるようになるかなあ」と、実践につなげてみたり、家族の方や本人と情報交換をしてみたり、他職種や同僚とそれぞれの印象について話し合ってみたり、そういう過程が必要になると思います。

そのためには、他者とコミュニケーションをがんがんとっていく能力が必要になります。この辺りは、ひろえもん的にも、まだまだだなあと思うところで、もっともっとがんばらないと行かんなあーとおもうのです。

おわりに

自分自身まだまだ悩みは尽きないです。

考えすぎて、足が止まってしまう事も、実習中から何度もありました。

ですが、「就職してから今まで」の経験を元にして考えたときには、「患者様の事が一朝一夕にはわからない」という現実に謙虚になることが、この悩みに真正面から取り組むための、スタートラインなのかなと思いました。


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