今日からはじめる生活行為向上マネジメント。意外と難しくない?存外面白いかも?

生活行為向上マネジメントについては、以前こんな記事を書きました。

「生活行為向上マネジメント」って何?よくわからないのでいち作業療法士が調べてみた結果

その後、最近、生活行為向上マネジメント(MTDLP)について、ちょっと勉強する機会がありましたので、ファーストインプレッションがぼやけないうちに、記事にしてみます。

みんなで共有できたらいいなあなんておもったものですから、思ったままを書いていきます。

生活行為向上マネジメントとは

まず、生活行為向上マネジメントとは何かからでしょうか。

ざっくり言うと、

「誰でも作業療法が理解、実践出来るようにする為のツール」

です。

コラム 生活行為向上マネジメントの区切れ

そもそも、何処で切れるのかもわかりにくいですが。

「生活行為」「向上」「マネジメント」です。

生活行為向上マネジメントの詳細

冒頭でも、以前書いた記事に触れました。

「生活行為向上マネジメント」って何?よくわからないのでいち作業療法士が調べてみた結果

前回記事の中では、軽くシート存在について触れましたが、今度はもっと詳細を見ていきましょう。

 

seikatu-image.png

(画像:広島県士会HPよりパク...拝借)

生活行為は、作業療法士が使う「作業」って意味とほぼ同義みたいです。

そして、向上はより良くなるとか、賦活するとかそんな意味。

で、マネジメントはマネジメントです。把握と調節、コントロールと言った言葉で都度置き換えられるあのマネジメントです。

そして、生活行為向上マネジメントとは、その人を構成する日常生活をより賦活できるように、作業療法士だけでなくソレをツールとして使うだれもが、対象者を作業療法的な考え方の元でコンサルできるためのフレームワークです。

なんてわかりやすい説明でしょう。

正直、率直に、作業療法士以外の人に伝えられるようになるには、自分には時間が必要そうだと感じました。

生活行為向上マネジメントの構成要素

まだまだ整理の途中かも(な印象)ですが、規定のプロセスはこんな感じ

  1. 聞き取り
  2. 状況分析
  3. 自己評価
  4. 実施計画の作成
  5. プログラムの実施
  6. 途中点検
  7. 結果評価
  8. 今後に向けて

この辺りは、ある程度具体的よね。

こうして見ると、いっつもやってるプロセスと何ら矛盾しないし、むしろ普段臨床で行っていることを説明してくれるありがたい枠組みかもしれません。

生活行為向上マネジメントはMTDLPって略称がある

MTDLP(Management Tool for Daily Life Performance)らしいです。

はつおんでけへん。

マトダルプ?

母音がいっこもないのが苦しいですね。

もういっそ、愛称募集してはどうでしょう。

ついでに、ゆるキャラ化と擬人化もしてしまったらいいんじゃあなかろうか。

そしたら、バズる気がする。(無理か)

追記2017/12/24:エムティーディーエルピーってそのまま読んでる作業療法士の人が多いですね。

「生活行為」ってわかります?

「わかんないわー」

率直な第一印象はこれでした。

すこし違うかもしれませんが、そもそも、生活行為向上マネジメントと聞いて最初に思い浮かべたのは

「生活」「行為」「向上」「マネジメント」

で切れてるイメージだったんですよね。

生活行為って言葉になじみが無いので、一般の人にわかりやすいかというとあんまりそーいう感じもしないなあという風に思います。

「ライフワークマネジメント」位にしとけば、自分的にちょっと柔らかい感じがするんですが。でも、軽すぎですね。これじゃ、厚労省に提出できないですね。ごめんなさい。

話をもどしますと、このたびMTDLPで定義して言うところの「生活行為」の概念の理解、普及が一つのポイントになりそうな気がします。

生活行為とは

「人が生きていく上で営まれる365日24時間連続する生活全般の行為」

(作業療法用語集 23年改訂版)

ざっくりいうと

「やることなすこと」全部ってね。

そしてそのコンセプトは、

「人が当たり前のように行っていることを知覚、言語化、整理、理解、把握、操作、活用、etc… して、人生の充実に役立てましょう」

ってところにあるようなきがしております。

作業療法士はそのお手伝いをするわけですね。

しかし、用語を乱立させてるだけな気がする。

作業がだめなら、いっそ、オキュペイションでええやないかという気もしなくもない。

マネジメントとは

世の中では一般化しすぎて、色々な意味で用いられているこのマネジメントという言葉。

このたびMTDLPで用いられている意味合いは、いわゆる「プロジェクトマネジメント」の思想に最も近いような気がしております。

プロジェクトマネジメントに関してはwikipediaから引用してみます。

プロジェクトマネジメントプロジェクト管理英語Project Management)とはプロジェクトを成功裏に完了させることを目指して行われる活動のことである。これにはプロジェクトを構成する各活動の計画立案、日程表の作成、および進捗管理が含まれる。

システム開発を成功させるためには、プロジェクトを適切に管理することが求められる。

(中略)

プロジェクトの特徴
プロジェクト活動には以下の特徴がある
  1. 明確に定義された目標
  2. 必ず開始時点と終了時点がある
  3. 永続的でない一時的な組織が担当する
  4. 1人のリーダ(プロジェクトマネージャ)と複数のメンバーから構成される
  5. 目的達成のための予算が与えられる
  6. いくつかの工程から成り立つ
  7. ライフサイクルの各段階で必要資源が変化する
  8. 予期できない事態が発生することがある
  9. 後工程ほど変更・修正の困難度が増す
プロジェクトマネジメント活動が成功する条件
  1. 期限内に
  2. 予算金額内で
  3. 期待レベルの技術成果の元
  4. 割り当て資源を有効活用して
  5. 顧客が満足する状態で完了する

お分かりかと思われますが、MTDLPがそれを扱う人間に要求する業務遂行能力のハードルは相当高そうです。

個人的にマネジメントという言葉は、かなり強い言葉だと思います。

また、社会的信用、組織内での信頼関係の構築、対対象者とのラポール形成能力など、人間的にもかなり成熟している必要がありそうです。

うん。刺激的。

まとめ

勉強して損はないとおもいます。

支援の対象となる人の人生に対して、包括的な支援が行いたいと思う人にとっては、かなり使えるツールとおもいます。

現状、「ああだよ」「こうだね」ってのも、まだまだこれからとおもいますし、MTDLPができたてのうちに、あれこれやってみる楽しみもありそうです。

参考

作業療法マニュアル57 生活行為向上マネジメント 日本作業療法士協会 著

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