「見えにくいものを説明する」作業療法の難しさを解決しよう

はじめに

たとえば… 運動や嚥下などを説明するには?
解剖学的な知識と各パーツの働き、それらがどのような動きとして観察されるのかということをそれぞれ整理して、結びつけてっ…
こんなプロセス、医療専門職かよっぽど興味がある人や学生以外の方は踏んでくれません。
さて、どうしましょうか。

説明する目的

なんで分かりにくい事柄、しかも専門的とされている事柄を一般の人に説明する必要があるんでしょうか。
そこには大きく2つの理由があります。
作業療法によるメリットを説明したり、
作業療法士とその対象者が信頼関係を築くためです。
ですから、「なんでそれが必要なの?」って聞かれたときに、さっと答えられるようにしたいものです。

学習のプロセスと説明のプロセスの違いをみる

たとえば、食事について学ぶときには、関連する運動器の筋肉、神経、関節の種類、支配神経などの個別の解剖学的な理解とそれらがどのように共働するのかを細かく学習し、さらにそれを運用する認知の機能との関連性などについて勉強する…と言った具合です。
学習内容は、非常に多岐にわたる上に、詳細で、それぞれが様々に関連するので、緻密な学習プロセスが必要です。
一方、専門家から一般の人への説明はどのように行われるべきでしょうか。
いろいろな意見があると思いますし、説明する側の説明力も説明される側の理解度も様々だとおもいますが、
さて、ここで一回脇道にそれてみたいと思います。
養成校での勉強を思い返してみましょう。
そこでの学習には厳密性が求められると思います。
で、厳密に、ともすれば無機質に、とりあえず関連性や意味性は置き去りにして、学問的に、淡々とした授業だった人も少なくないのではないでしょうか。
(もちろんプロ意識のある大学や専門学校の先生方のなかには「そこまでやるか!?」という面白い授業を展開されるかたもいます)
そして多くのOTRは
あー、「もっと面白ければ」「わかりやすければ」
とおもったのではないでしょうか。
あるいは現在進行形で、そう感じているOTSも多いかもしれません。
上記の説明する目的に照らし合わせてみると、説明では、まずは相手に興味を持ってもらうことが大切です。
つまり、説明では、厳密性よりも、興味関心を喚起できるようなストーリーや因果関係に関するざっくりとした情報を伝えることが必要になります。

比喩は説明の強力なツール

比喩(ひゆ)とは、たとえ話のことです。
比喩を使うと、難解な事柄を少し身近な話にして「全く分からない」を「ちょっとわかったかも」に変えたり
「不思議だな」「面白いな」という感覚を味わってもらうことが出来ます。
「比喩」は、「車」のような物です。
車がなぜ動くのか理解できなくても、運転の仕方を知っていればだれでも目的地にたどり着くことが出来ます。
細かいことをすっ飛ばして、目的を達成するために必要・重要なことにたどり着くことが出来ます。
そんな便利なツールです。
作業療法が厳密にわからなくても、治療の方向性や枠組みを対象者にざっくりと把握してもらう事ができる非常に有用なものです。
比喩を使いこせるようになるのは、運転免許取得同様、少々手間がかかりますが、車と同じでそのうち無意識的に操れるようになると信じて、まずはどんどん使ってみましょう。
車と違って、無免許摘発されることは無いですし笑

理論は眼に見えない

作業療法士は、作業療法の説明に理論を用います。
それは、厳密だからです。
しかし、医療・福祉専門職や一般の方の中でも理解力のある方にしか、伝えて行くのが難しいのが現状です。
ですから、作業療法を説明するときには、もっとたとえ話が必要ではないでしょうか。
ひろえもんは、強くそのように思うのですがいかがでしょうか?

おわりに

まとめると
直接眼で見ることが出来ない上に、過程が複雑で理解困難な出来事を誰かに分かるように説明できる為には、「感覚的に理解できるたとえ」が必要です。
そして、そのためには「日常的で身近な事、物」をたくさん持っておく必要があります。
きっと、普段からいろんなことをに興味をもっておくと、役に立つのだろうなとおもいます。
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