精神障害と社会規範の関係性 ー 果たしてストレングスモデルは根付くか?

精神科作業療法士として、対象となる人と関わる内に、その人が社会にでて暮らせるかどうかは、結局許容範囲の問題だと思うようになりました。

これが、現在の個人的結論です。

つまるところ、どれだけ症状が重かろうと自宅に帰る人はいるし、精神症状が軽いわりに何十年も病院で生活してきて今に至るひともたくさんおられます。

こういった事例からもわかるように、精神障害者の社会復帰に関する大きなポイントとして、受け入れ先が存在するかどうかということが挙げられます。

受け入れ先となるのは多くの場合血縁者ですので、血縁者に負担やしわ寄せがいっているという見方もできなくはありません。

こういった状況を変更することを試みるのであれば、家族以外のひとが①精神障害者の方々にもっと積極的に関わって彼らを社会の規範に沿った生活ができるようにサポートする②社会規範の方を変更して今の状態でも精神障害をもつ方々が生活できるようにする。の2つに一つです。

大概そうだと思うのですが、レベルが高く洗練された社会規範を持ったコミュニティーは、社会的に地位を持っていたり資産を持っていたり、あるいは重要な仕事を任されるような非常に能力の高い人々の集まりだったりします。

そして、彼らは人間集団の組織の意思決定を担う存在と重なる可能性が非常に高いです。

まあ鶏が先が卵が先かという話ではありますが、社会としてはそういったクラスの規範を模倣する傾向がありますので、それが一般化すると障害のために社会規範の枠内で生活することが困難な人々は入院を継続せざるを得ない状況が続くことになります。

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