生活の中でちょいちょい頑張れたら最高!

人間は単純に、続けると言うことが苦手なようです。
一つのことをやり続けて結果を出す人は、世の中で一目置かれるんですが、裏を返せば、みんな何かと途中でやめちゃうんだと思うのです。

これがなかなか出来ないから、作業療法士の出番なんです。

自分自身の弱さと向き合うことができる人は、いろんな問題に対処することに長けていますよね。

って言ってもピンとこないかと思いますので、例えば、ちょっとした頭の体操です

お皿を割ってしまった時に、あなたはどんな反応をするでしょうか?

①割ってしまった事実にいつまでもくよくよしますか?

②すぐに、片付けを始めますか?

③あえて、すぐに片付けないで、一呼吸置きますか?

この例で言えば、生活の中で結果的にちょいちょい頑張れる人っていうのは、②の人です。

問題を先送る習慣や要素がないので、問題を整理する手間がないのです。

ということで、継続に支援が必要な人は①、③の人。

①の人は、効率が良くないかもしれませんし、取り組んでいる時もストレスが継続し続けています。

こんな状態で問題解決のみに焦点を当て続けるのも問題ですよね。

③の人は、問題解決できたりできなかったりすると思います。

一旦問題と距離をおくことで、整理をつけることは大切ですが、しかし、問題解決しないといけないという事実そのものが頭から消え失せてしまうこともあります。

あるいは、事実の否認というか、問題から目をそらし続けてしまうということもあると思います。

忘れた頃に、片付け忘れたガラス片が足に刺さって痛い思いをしないように、なんらかの適切なサポートが必要になると思います。

作業療法士は、生活の中の問題を解決します。

この時、「片付ける」という問題解決のみに焦点を当てるのではなく、その前後の情報を読み解いて、精神面と環境面を考慮しながら、生活に必要な行動が最適化できるように支援します。

さらに言えば、②の人にもできることはあったりして、そもそもお皿を割らないようにするためには、どんなことに気をつけたらいいか、何を身につけるべきか、そういうことは一緒に考えられると思います。

今流行りの予防の観点ですね。

一番、耳を傾けるのが難しいやつです。

実際に問題が起こっているわけではないので、自分の問題として想像力を働かせる必要があるからです。これは①の人にも、③の人にも当てはまると思います。

さて、自分の弱さに向き合えるということの話でしたが、以上のような事柄について、実際に自分がお皿を割ってしまった時や、あるいは割ってしまいそうな可能性がある時に、そのことに対して聞く耳が持てること、それが自分の弱さに向き合える強さということになると思います。

具体的なようで象徴的な話になってしましました。

が、お話したかったのは、介入するべきポイントは異なるし、それを適切に伝えるのはかなり難しいということです。

作業療法士は、各個の問題に対して、様々な切り口の中からもっとも適切と思われるものを選択し、対象者の方へ提案します。

その時に、絶対に踏まえておかなければならないことは

  1. その介入は、その人の問題を解決するか
  2. その介入は、その人の生活に組み込まれているか
  3. その介入は、その人の個性にあっているか

の3つです。

体の障害であっても、心の傷が原因で前に進めないことがあります。

その人が社会に復帰したり、家に帰ってからの生活に連続していないリハビリテーションは、果たして本当に復権につながるでしょうか?

一般的なやり方では、難しい時、その人の特性や個性がきちんと踏まえられていないのではないでしょうか。

良い作業療法とは、人に自分の弱さと向き合う勇気とゆとりをもたらし、本人ができる範囲の挑戦を、日常生活の中でちょいちょい行えることだと思います。

それを、うまく軌道に乗っけることができる技術を持った人が、作業療法士だと思います。

そんな作業療法士には、技術も理論も実践も、対人コミュニケーション技術も、どれも第1級のモノが要求されます。

一見矛盾するようですが、一生かかっても到達しないものと割り切って、それでも高みを目指して日々研鑽を積み重ねるしかないと思います。

タイトルにも書いたように、毎日ちょっとずつ、が大切だと思います。

最後に

最初の割れたお皿の話で言えば、清掃業者を読んでプロに代行してもらうという手も実はありますよね。

しかし、お皿が割れるたびにそれを行ってばかりというのも、費用面からも現実的ではありませんし、何より本来その人ができたはずの能力を発揮する機会を奪っているという風にも考えられます。

お皿を割った事実に向き合う具体的な体験をする機会もなければ、今後お皿を扱う時に同じ失敗をしないようにするという責任感も湧きにくいし、それは人間的な成長を妨げる要因と捉えることもできます。

リハビリテーションと称して、そういうことをしないように気をつけなければならないと思います。

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