バリアバリュー「障害を付加価値へ」という考え方

障害者や社会的弱者に対する眼差しは、いろいろありますよね。

筆者は、乙武さん的な目線です。

「困ったら、お互い助け合えばいいじゃない」という。

別に、相手が特別困ってるわけでもないのに手を差し伸べるのは、どうかという感覚。

大金持ちが、「サラリーマンなんて可哀想。ああ、本当に可哀想」と全力で憐れみながら、1億円なんとか受け取らせようとか、そういう感じかなあと。

別にそれが嬉しい人はいいんですよ。

そういう人もいるでしょう。

でも、それがたまらなく嫌で耐えられないと感じる人もいるんですよね。

で、久々にそういう感性の方が書かれた本を読みましたのでご紹介します。

バリアバリュー、こちらの本ですね。

色々な側面から勉強になります。

人生哲学についての書籍として

起業・経営に関する書籍として

障害とともに成長する人のドキュメンタリーとして

冒頭のタイトルに関しては、とらわれから解放されるには、自分自身にとってより重要なものを見つけるというパラダイムシフトが大事だよって、読めました。

解釈は人によってそれぞれでしょうけれど。

さて、一番共感できたのは、次の言葉です。

「バリアフリー関連の事業をやるならNPOが良いだろう」という周囲の言葉にもかかわらず、株式会社を設立することにこだわった筆者は、こう述べています。

『社会性と経済性の両輪で事業を走らせていかないと、結局は長続きしないだろう』と。

本当に大切だと思うことは、社会を動かす力を実際に有しているもの達に、なるべく直接的に力を出してもらうことが肝要。

国や公のフィルターを通すと、動きが鈍くなる。

ウィークポイントを、希少価値という強みに変換するという発想も、なんとか生き残りをかけようという存続のかかった民間ならではのものではないでしょうか?

もっとも、このような、「弱者として扱われることへの義憤」というものを全ての障害者の方が持っているわけでなく、しなやかに生きておられる方もおられますので、全員が全員切ったはったの生きるか死ぬかの弱肉強食のビジネスの世界に出てくる必要はありませんが、やっぱりそういうところに生きがいを見出す人は、障害の有無に関わらないよ、っていう、働くことって大事だよねっていう、そういうことだと思います。

イチ作業療法士としては、税金投入型の医療・福祉的モデルはとても重要なものだと思いますが、そろそろ介護保険も崩壊しそうですし、日本の財政の陰りも見えてる中で、存続可能性という意味では非常に大事なメッセージが書かれているなあと思いました。

きちんと、経済的な価値を生み出していかないと、持続しないというのは、資本主義社会においては極めて残酷ながら事実であることは間違いないので、どのようにそれと向き合っていくのかということですね。

そういう事実に立ち向かえるような作業療法士でありたいと思います。

そのためには、もっともっと勉強していかないとダメだなあー、と、思いました。

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