これからの作業療法って、マネジメントが中核

学生時代からずっとおもっていたことだけれど、尊敬する先輩がやっぱり同じ考えだったので、遠慮なく書きます。

作業療法は、やっぱりマネジメントができてなんぼです。

名著「マネジメント」は読むべし

ドラッカーのマネジメントのエッセンシャル版が一世を風靡したあのころ。

「真の顧客」はだれかという文章が忘れられないですね。

作業療法の顧客は一体誰だと思いますか。

実は作業療法の対象者と同時に、作業療法の真の顧客は、ドラッカー先生流に分析すれば国ということになるのです。

これは、保険の仕組みのおかげで、国民は3割しか医療費を負担しないで、残りの7割は国が面倒見てくれるというところに由来するわけです。

ドラッカー先生は、サラリーマンの本当の顧客は目の前のお客さんではなく、経営者であると喝破してたわけですが、同様の理屈で考えると、作業療法士の顧客もまた、国と経営者やその他の職種であるということになるわけです。

公的なお金に依存する日本の作業療法

そう、結局、医療保険や介護保険の上に成り立っている作業療法っていうのは、国がいなくなったら成立しないものであることは間違いなくて、そういった意味において、作業療法の顧客はドラッカー先生流にいえばやっぱり国ということになるのです。

そうではなく、きちんと目の前の作業療法を必要とする人に、作業療法士として向き合いたいなら、保険の仕組みがなくなっても、きちんと顧客獲得ができるような、そういう仕事の仕方を模索しないといけないのです。

ぶっちゃけ、病院の作業療法って、稼ぎ頭になってるのは間違いなくって、それゆえ今は経営者から重宝されていますが、いつ状況が変わってもおかしくないのです。

作業療法が経営を支えるような状況、それだけになってしまうと、まちがいなく点数が改正されるあおりをもろに受けることになるでしょうし、それはまた、今年の診療報酬の改定の内容にもおそらく反映されることでしょう。

作業療法士のマネジメント力の向上は必須

今後、医療費や介護報酬が増えることは絶対にないです。何とか増えないように押さえていかなければ、国家財政がもたないからです。というか、もう崩壊は確定してると思います。

日本の生活水準はどんどん引き下げられることになるでしょう。つまり、キチンと結果を出せないものには、公的なお金が出ていかない仕組みになっていくということです。

あるいは、エビデンスと言われるような数値化できるようなリハビリテーションの結果を出していくことを強く求められるようになっていきますし、この傾向は今後も強まっていくと思います。

そうしたときに、一から十まで全部自分でできる、マネジメント力の高い作業療法士になっておいたほうが良いと思うのです。

作業療法士に開業権を認めるウルトラCまである

財政的に困窮すると、作業療法士に開業権を認める流れまであると思っています。なぜなら、ぶっちゃけ、医療費を削りたかったら、病院が中抜きする余地をなくせばいいからです。

つまり、リハビリテーションに必要なお金を削減しようと思えば、作業療法士や理学療法士に開業権を認めるのが一番、無駄なお金が無くなるし、能力のないセラピストを競争原理によって排除することができるということです。

もし、今後そうした流れになっていくとしたら、作業療法は評価や介入を行うだけでなく、マネジメントや関係調整などを行う能力をしっかり磨いていかなければならないでしょう。

作業療法に重要なのは統合する能力

むしろ、作業療法は、分析しなければならない変数も、扱う変数も非常に多くて、それらをどのように統合するかということもかなり重要になります。

あるいは、どのような職場で働くかにもよるけれど、職場のなかで作業療法士は自分ひとりという状況でも、専門性を発揮して価値を生み出すことができることが重要でしょう。

まとめ

作業療法の顧客を国ではなく、きちんと目の前の対象者に引き戻すためにも、まずはきちんと結果をだして、国のシステムに頼らなくてもやっていけるような価値の構築に努めていく必要がある。

これからの作業療法士には、基礎臨床能力のみならずマネジメント能力も必須となっていくことは、ほぼ間違いない。

参考

ドラッカーのマネジメント本

 

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