【新人OT向け】「PDCAサイクル」の必要性は作業療法士こそ知れ

成長したい若手必読の記事です。

ビジネスマンとか、経営者とか、起業家であれば必ず知ってるのが「PDCAサイクル」です。

作業療法士でいうところの、ICFです。要するに知らないと、モグリ扱いをされてもおかしくない常識ということになります。

利益の世界の常識ですが、医療福祉の人が知っていて何らおかしいことではありませんし、むしろ知らないことは損失と考えますので、ご紹介させていただきます。

試行錯誤は重要だ

まず、「PCDAサイクル」の価値を知っていただくためには、試行錯誤の重要性を認識していただく必要があります。

試行錯誤とは、

目標設定のもとに

計画を立て、

実際にやってみて、

その結果を把握して

その評価をもとに方法論に修正を加え、

狙いとする結果が得られるまで繰り返すような行いのことです。

この試行錯誤の重要性は、前人未到の領域で重要性を発揮します。

その理由は、作業療法士が作業療法を行うときに、前人未到、つまり事前に参考とできる資料がない場合には、自分の実践によってどれだけ情報の蓄積を測ることができるか、そしてその結果からうまく推論を導き出すことができるかが、作業療法の対象者にとってより良い、質の高い作業療法を提供するために重要だからです。

要するに、地図のない土地を歩くには、実際に歩けるところを歩いてみて、その道が違ったのなら他の道をちゃんと行けるように、同じ道を歩かないように、自分できちんと地図を作っていかなくてはいけない、そういう話です。

そういうプロセスが無くては、作業療法とは言えません。

作業療法は科学的なだけではいけませんが、まあ、ありはしないと思いますが、どうも科学性のそれがないような介入の話も伝え聞こえてくる有様ですから、やはり試行錯誤は大事です。根拠なき実践はだめ絶対です。

「PDCAサイクル」とは試行錯誤のこと

ということで、なぜ試行錯誤の重要性を前置きしたかと言いますと、PDCAサイクルとは試行錯誤とほぼ同じ意味の業務改善の枠組みなんですね。

ビジネスの世界では常識で、もともと品質管理や生産管理などの管理業務をやりやすくするための考え方フレームワークになります。

PDCAサイクルはその有用性から、実は、いろいろな領域で応用されており、生産性を向上させるプロセスにはもちろん、業務上のリスクを取り除くための試みなどに応用されています。

そしてなんと、最近であれば、ITの分野でソフトウェア開発などでこれらが用いられるようになってきています。

つまり、非常に応用の効く考え方の枠組みということがお分かりいただけると思います。

PDCAサイクルの概要

Wikipediaからの引用です。

PDCAサイクルという名称は、サイクルを構成する次の4段階の頭文字をつなげたものである。
Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する。
Do(実行):計画に沿って業務を行う。
Check(評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを評価する。
Act(改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて改善をする。
この4段階を順次行って1周したら、最後のActを次のPDCAサイクルにつなげ、螺旋を描くように1周ごとに各段階のレベルを向上(スパイラルアップ、spiral up)させて、継続的に業務を改善する。
wikipedia-PDCAサイクル

PDCAサイクルの有用性

このような枠組みはシンプルでわかりやすくて、つまり誰もがみんな使える点で優れていますし、誰がやっても改善する方向に持っていくことができるということは、時間さえかければどれだけ効率が悪くても、必ず改善することができるという点で非常に強力です。

そして、これは変化を肯定するツールでもあります。変化しないことに固執することによって、大した結果を残せないままにズルズルと日々の臨床をやり続けるよりも、しっかりと目標設定して業務改善をしっかりと行う方が、労働をする側の心理としてはいくらか健全です。

そして、PDCAサイクルは競う相手を想定しなくても良い時や、時間の制約がとてつもなく厳しい時などを除けば、とても有用です。

このサイクルを回していけば、人間は必ず進歩できるからです。

知らないで全く進歩できない作業療法士よりも、PDCAサイクルを知っててそれを回し続ける新人の方が、かなり使い物になります。個人的観測ですが、今のところ100%そうなので、多分そうです。ちゃんと大規模な統計で調査したら、同じような結果が出て有意差もでる可能性は高いはずです。

あとは、誰かになんらかの目標とその達成に向けた行動を促す時に、PDCAサイクルを元にした振り返りを行うと、次の行動の指針がわかりやすくて良いというメリットがあります。つまり、他者の指導にもってこいということです。

自分に後輩ができたり、作業療法の対象者の方に自発的な行動を促したい時などには、わかりやすいので非常にオススメできるフレームワークだと思います。

作業療法対象者の方に応用するPDCAサイクル

簡単に対象者の方が体験する作業療法のプロセスを記述すると、

目標設定をして

きちんと実践して

達成する

というこれだけのことなので、バッチリPDCAサイクル回せます。

つまり、

Plan

作業療法士と一緒に、リハビリテーションのゴールと中長期的な目標を設定する。

Do

目標に向けて、リハビリテーションとなる具体的なアクテビティ、活動、作業を行う。

Check

具体的活動の成果を、作業療法士と一緒に現状を確認し、過去や設定した目標と比較して評価する。

Act

必要かつ、可能な改善や修正を加え、計画や次の具体的実践に反映させる。

 

 

という感じです。

どうです、簡単でしょう?

ご覧の通り、MTDLPとか人間作業モデルとかの併用もバッチリです。やったことないけど、ADOCとかも行けるんじゃあないでしょうか。

シンプルなので、いろいろなものと併用するというか、別のものに組み込んで使うことができます。

作業療法を受ける対象者の方の治療過程とPDCAサイクルは、かなり相性がいいのがお分かりいただけたと思います。

作業療法士自身の成長に生かすためのPDCAサイクル

作業療法士の業務でサイクルを回してみましょう。

治療業務

治療に関する業務を分解すると、一人の対象者に対して作業療法士がおこなう業務は、以下のようなプロセスになるでしょう。

  • 作業療法のオーダー・作業療法開始
  • 情報収集
  • 評価・分析
  • 目標設定
  • 介入
  • 目標達成・作業療法終了

オーダーが出てから、作業療法の終了までに共通して必ず行うプロセスに関しては短時間でたくさんの成果を出すことができれば、より多くの時間をかけて作業療法対象者の方へ関わることができますので、対象者の方はより治療的に有利な状態になります。

つまり、何度もなんども繰り返すような業務に関しては、きっちりと改善しようとする姿勢が必要です。この改善というのは、同じような結果であればより短い時間で得られるように、そして、同じ時間を必要とするのならより多くの結果を出せるようにすれば良いということです。

上記のプロセスの中で言えば、情報収集は最も時間を削ることができるところだと思います。

最初に断っておくと、世の中にはどうあがいてもボトムアップ式でやらなければらならず、それこそ、目標設定すらどうしていいかわからなくてPDCAサイクルも太刀打ちできないような事例があるのは間違いがないので、そういう例外はあると知った上で、読んでいただきたいです。そういう場合は、情報収集こそが全てと言っても過言ではないくらいに、情報収集をすることになると思います。

さて、それを踏まえた上でも、最も削るのが情報収集というのは、おかしいと思いませんか。

情報がきちんと十分にできていなければ、介入なんて出来ようはずもないではないですか。

それなのに、情報収集の時間を短縮しろなんて、頭がおかしいと思いませんか?

思いませんか。思わない方は、きっと臨床派作業療法士だと思います。

そう、実際の臨床においては、介入しながら評価して、情報収集をするなんて身体障害領域ではザラですし、人手不足の現実を目の前にした時に老年期のデイケアやら入所施設やら病棟などでは、しっかりと個人個人に関わって丁寧に情報収集評価なんてしないのです。というか、できないと思います。

ひょっとして、どっかに入社してから初めて、その現実を知った人もいるのではないかと思います。ですから、臨床をよく知ってる作業療法士は、なんとか情報収集の時間を圧縮して介入の時間を作るのです。

では、PDCAサイクルがこの場合も無力かというと、実はそんなことはありません。

そう、PDCAサイクルはとりあえずやってみるという実践を、きちんとした正しい方向性、より良い方向性に持っていくためのフレームワークでした。

確かに、臨床経験浅いうちは、評価とその前段階の情報収集に時間をかけるべきでしょう。しかし、ちゃんとPDCAサイクルを意識して業務をこなしていけば、時間の端折り方が見えてきます。

少ない時間で、対象者の方の状態を把握し、どのような働きかけを行うと効果がありそうかということが、だんだんと見えてくるのです。そして、実際にその働きかけで効果があれば、あるいはなければ今はどのような状態なのか、より良くなるためにはどのようなものこと仕組みが必要なのかということがわかるようになります。

その他の業務

そのほか、精神科や老年期であればレクリエーション、行事の企画などプロジェクト系の課題に立ち向かわなければならないことも多々あると思われますが、きちんとプロジェクトとして扱うことは前提になりますけれど、プロジェクトとしてやることっていうのは、手順が決まってるのでPDCA回しやすいですから、業務改善しやすいですね。

新人作業療法士向け応用方

そのほか、テクニックとしては侵襲性の低い関わり、例えば自己紹介などの関わりを行い心理的な関係構築を行うと同時に、その際に事前にカルテや相談員などのスタッフから、事前に収集しておいた情報に優先順位をつけて、目標設定に役立てたりなどして、目標設定を早期に行い、その目標から逆算して必要な評価項目を設定するというトップダウン方式が有効です。

ですので、それをいかに効率よく行うかということにポイントを置いてPDCAサイクルを回すのも、最初の方はありなんじゃないかと思います。

そうしてできた時間が、新しいことを勉強したり、自分がやったことをきちんと振り返る時間に使われるのであれば、その成長が対象者の方にとって良いことですので、まずはその辺しっかりと狙って業務的な成長を狙ってみるのも良いかと思います。

最も、その業務改善が、自己目的化して、本来必要な作業療法の対象者の方への関わりが乏しくなってしまうことの無いように気をつける必要はあると思います。

応用方法無限大

このPDCAサイクルは大層な感じがしますけれども、

コンセプトは単純明快

つまり

きちんと一歩ずつ前に向かって進みましょう

ということです。

困難な事例においても、知っておくことでなんらかの新しい解決を見いだすことができるかもしれませんし、逆に簡単な日常の業務もさらによりよくすることができるかもしれません。

なんとなく、ダラダラと仕事をしてしまいがちな職場やら人にはもってこいのフレームワークだと思います。本当に。

人類に普遍的な考え方なので、他の職種とも共有がしやすいのも利点です。

ぜひ、明日から使ってみてください。

まとめ

PDCAサイクルは、よりよさを追求するためのフレームワーク

成長のための強力なツールなので、作業療法士は使いこなしたい。

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目の前の作業療法対象者の方のために「きちんと頑張る」のに必要な動き方

仕事始めだった新入社員の皆さんお疲れ様でした。

また、新入社員を迎える側の作業療法士の皆さんもお疲れ様でした。

いろいろあると思いますが、それぞれ頑張ってください。

で、どう頑張ったらいいんでしょうね?

新人の皆様が明後日の努力をしてしんどい思いをすることでやめるのは、やっぱり困るので、5年OTとしていろんな場所で臨床さしてもらっての経験も踏まえての頑張り方を書いてみるので参考にして頂ければ。

ちなみに、時間のある時にでも、10000字オーバーの昨日の記事もよかったら読んでやっていただければ合わせてわかり良いかも。

【新卒の方】本当に必要なことは、まだ実現されていない【新しい環境で働く方】

なんのために頑張るの?

作業療法士として仕事を始めたばかりの時は、色々と覚えることがあって大変だと思いますが、最短で成長するためには一つ大事なマインドがあります。

なんのために頑張るかということです。

「給料のため」というのも仕事を継続するという意味では悪くは無いんですが、多くの人はお金のために頑張るとその日その日を終わらせることに頭を使うようになってしまうので、なかなか成長に繋がらないのです。

だから、成長したければお金以外の動機付けの元で頑張るのが良いです。

例えばですが、私が頑張るのはなんのためかと言いますと、もちろん対象者の方のためです。

より具体的には、自分の目の前に対象者の方がいて、その方が最大限に良い方向に変化できるようなお手伝いができるように頑張るということです。

最終的に、変化を決定づけるのは作業療法の対象者の方の意思決定によるものであって、作業療法士にできるのは所詮その後押し程度でしかありません。

しかし、その後押しを適切なタイミングで、適切な量だけ行うのが作業療法士としての腕の見せ所だと思っています。

適切な質・量での支援ができるように、日々の仕事やら研修会を頑張っているというのが、私の頑張り方の方向性です。

とまあ、こんな感じで、なんでもいいので、お金以外の動機付けで頑張れるようになりましょう。そうすると成長しやすいです。

先ほども述べましたが、お金を動機付けにすると、成長をポイントにして考えると、よろしく無いです。というのも、往往にして作業療法士は責任と仕事量のわりにお給料に恵まれない状況も多々ありますので、そういう現実を突きつけられる前に、きちんと自分が頑張れる拠り所のようなもの、すなわち方向性を設定するのがよかろうと個人的には思います。

そうすれば、お金の方があとでついてくるのではないでしょうか。一緒に責任もついて来ますが、それはまあ、別のお話ということでご容赦ください。

頑張るってでもどうすれば

で、個人的な意見ですけれども、

「頑張れ!」

という応援ですけど、

具体性に欠けるんですよね。

相手がすでに動き始めていて、出発もゴールも明確で、そこに至るまでの方法論も明らかであとは量的になんとかすればいい時に使う「頑張れ」はありでしょう。

しかし、「良い作業療法士になれるよう頑張ってください」というのはナンセンスです。そう思いませんか?

昔の日本人にはそれで良かったのだと思いますが、現代っ子にその手の投げかけは全く意味をなさない。そういうことが多いです。なぜなら、具体化できないからです。そういうプロセスを経ないままに大人になる人が、割合的に増えて来ているのは、これはもう世の中の構造的に仕方がないと思います。

新人を受け入れる側が、変わる必要のあるところだと思ってます。

要するに、頑張れというなら、より具体的に頑張り方を提示する必要があるのだろうと思います。その理由はここには書きませんが、社会的な背景とか諸々考えるとどうしてもそうせざるを得ないし、そうするべきと確信しています。

さて、ようやく本題ですが、作業療法士として頑張るというのはどうしたらいいでしょうか。

もちろん、成長する方向で頑張っていただきたいと思うのですが、どう成長したらばいいのでしょうか?

 

その成長のために起こすべき具体的なアクションはなんでしょうか。

これを読んでるみなさんはきっとそれを知りたいと思うはずです。

割と教えてくれる先輩とそうで無い人に分かれるのですが、自分は教える派です。さっさと成長してもらった方が、対象者の方の生活の質が向上する可能性が高まるからです。

自分が苦労したからと言って、後輩にも苦労させるやり方は、先ほどもちょと触れましたが、もはや時代にあいません。時代遅れです。時代が変わろうとも人間は変わらないという考え方もありますが、環境が変われば人間の行動は変わります。もちろん思考も影響を受けます。

インスタントに身につけたからと言って、必ずしも使いこなせない訳では無いと思っているので、ズバリ書いてしまいます。

「質問力」を高めよう

何を頑張ったらいいのかわからない、新人の作業療法士が頑張るべきは、

「質問力」を身につけること、磨くこと。

です。

質問力、要するに、人に何かを尋ねる能力ですね。

やりたいことも特になくて、何を頑張ったらいいのかに迷っているとしたら、まずこれを頑張って身につけてほしいと思います。

質問力を構成するのは以下のような能力です。

1)疑問を感じ

2)それを言語化し

3)投げかける

これらは、作業療法士としての成長に広がりはもちろん深みをもたらします。

疑問を感じる

好奇心という表現が正しいかどうかはわかりませんが、着目しようとする、注意を向けようとする認知機能を高めると、いいことがいろいろあります。

対象者の方自身が気がついていないようなことに気が付いたり、治療的なとっかかり、きっかけを見つける能力の向上に直結します。

自分自身の興味対象を知っておくことや、観察能力などを伸ばしたり、知識の量を増やしたりすることで、感じることのできる疑問の数は増えます。

これって、要するに質問をたくさんすればするほど、感じる疑問の数も質も深まるということですから、この好循環を生み出すためにもまずは質問いろいろしようとすることが大事だとピンと来たあなたは、実にセンスありますね。

言語化する

なんとなく感じたものを、きちんと言葉にして表現するだけでなく、論理的に整理する能力まで含めての言語化ですね。

要するに、時間をかけて読んだり、聞いたりすれば世の中の人間誰もが、その意味を理解できるようなレベルでの言語化ができるかどうか、という能力です。

自分の違和感を言葉にして表現することで、自分の感覚を当たり前のものとすることなく、客観視することができます。

また、他の事象と結びつけて、比較したりすることが容易になります。

記憶したり、思い出したりする能力にも関連します。記録をとる能力にもつながります。そもそも、評価レポート作ったりとか、ケーススタディしたりとかする時のスピードに最も関わるのはこの辺かもしれません。

いかに直感的感性を論理的思考レベルに落とし込むか、そういう能力としての言語化は、自分自身を含む様々な時間の、様々な人と思考を共有するために欠かすことのできない能力であると言えるでしょう。

投げかける

尋ねる対象となるのは、

主に2つのグループに分けられると考えます。

つまり、

・同僚や先輩、他職種

・作業療法対象者(患者、施設利用者、その家族)

でしょう。

後者は臨床能力に直結しますし、前者は広い意味での仕事のしやすさに直結します。

身につける必要がある能力としては、適正な距離感と言葉遣い含めた言動、相手への配慮などが必要ですし、相手に合わせた言語的な表現ができるかどうかに現れることでしょう。

コラム 対象者ファースト

都民ファーストをもじって、対象者ファーストと言ったら意味は伝わりますでしょうか。

先ほどの質問力と聞いて、職場の先輩を思い浮かべた人は、対象者の人を「無意識に」ないがしろににしないように気をつけてください。配慮をしているつもりでも「無意識に」その配慮が途切れるかもしれません。

そんなつもりがないのに、そんなつもりで相手が受け取ってしまって、関係性にヒビが入ることがあるのが作業療法士の仕事であり、その関係性が作業療法の場面に大きく影響するのが作業療法士の仕事です。

情けは人のためならず、と言いますが、「対象者ファーストは対象者のためならず」と言ったら変ですかね。変ですね。兎にも角にも、対象者の方のことを一番に考えてたら副作用的に自分にちゃんと結果として帰って来ますので、対象者ファーストで頑張ってください。なんらかの結果になって帰ってくるはずです。

個人的な例ですが、例えば、そういう姿勢である対象者の方の作業療法に臨んでいたらば、それを他の対象者の方が見ていてうんぬんかんぬんとかありました。

この辺は自分本位な臨床やってたら、いずれ行き詰まることになるんだろうなーというポイントだと思います。

なぜ質問力か

上記の内容を読んでいただければ、わかるように、ここで想定する成長とは、そう広がりのことですよね。

質問力が高ければ、いくらでも自分自身の世界を、効率よく広げていくことができます。同時に、リアルな人と人との繋がり、ネットワークを作成する上でも一役買います。相手に何かを尋ねるということは、その人との関係性を規定する意味性のあるやり取りの中でも重要なものの一つだからです。

インターネット全盛の時代だからこそ、身につけるべき大切な能力を効率よく習得できるのが質問をする力を身につけるということだと思っています。

 

この質問力を高める方向で、具体的にいろいろ頑張れば良いと思います。

これくらい具体的に書いとけば、何を頑張るべきか、あとは個々人で落とし込めるはずと確信しているので、この辺で筆を置くことにします。

いろいろ頑張るが具体的にイメージできなければ、「どう頑張ったらいいですか」と質問しましょう。それが具体的行動の第一歩であると確信します。

それを繰り返しているうちに、目の前の対象者の方のために何を頑張ったらいいのかが改めて自ずから見えてくると思います。

まとめ

頑張り方は書いたので

頑張るかどうかはあなた次第

頑張れ

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【新卒の方】本当に必要なことは、まだ実現されていない【新しい環境で働く方】

四月になりましたね。

新卒の皆さん、国試の結果も出ていよいよ、ご就職といった段階ですが、今のご心境はいかがでしょうか?

ワクワク?ドキドキ?平常心?

ドキドキしている方に向けて、そのドキドキが少し和らぐような記事を書いてみたいと思います。

詳細は、タイトル通りです。新入社員の時に「自分から動け」と言われますので、そんなこんなの意味も込めての内容になっております。

とりあえずは、ドキドキ緩和の内容から入って、最後にタイトルの内容で締める構成で書いていきますね。

なかなか更新できなくて

ごめんなさい。

まずは、謝罪でございます。

 

本業が忙しすぎて更新に手が回りませんでした。

最近自分が今やっている仕事は、他の誰かに任せることはできないかを考えるようになっています。それは、協力して何かをすると、自分一人が死ぬほど頑張って得られる生産性を簡単に超えてしまうからです。

どれだけ、自分がたくさんの仕事をこなせるようになったとしても、それが真理です。

だから、たいていの仕事は、自分が実行せずとも流れの中でみんなでできるようにして、マンパワー的なリスクテイクを測るのです、最近。

 

どれだけハイパフォーマンスなことを狙ってできるようになったとしても、持続性がない仕事は、それは果たして本当に作業療法の対象者の方の為になることなのかという視点で仕事をするようにしてるのです。

が、しかし、今回は、その仕組みづくりをするために、かなりの時間と労力が必要になり、「僕が私が、俺が、わしが、わたくしがやらなきゃ誰がやる」

的な案件だったので、ひたすら忙しい中に無理やり時間を作って全力で片付けた結果更新ができませんでした。

ごめんなさい。

どんな仕事だったのかは、また機会を別にして書きたいと思います。

以下よりが、本題になります。

ドキドキの正体は「未知」

新しいことを始める時に、人はドキドキするのですよね。

歩き慣れた通学通勤路を歩いて、ドキドキする人は少数派でしょう。

むしろ、そんな日常にドキドキできるとしたら、それはもう立派な才能であると言えるでしょう。

 

さて、人は見知らぬもの「未知」に触れると、ドキドキします。

新卒や、転職をする皆さんは、見知らぬ場所で働くことになるのですから、ドキドキするのが当たり前です。

ドキドキするのは悪いことではありませんし、適度な緊張感は物事を能率的に進めたり、新しいことへの記憶を強めるという観点で非常に有用です。

 

また、「未知」であるということは、まっさらで真っ白ということなんで、変な先入観なく、物事を始められるという意味でも、いいことでしょう。

 

ただ、必要以上にドキドキするのは、頭が真っ白になったりとか、能率が落ちたりとかってことにもつながるので、あんまりよろしくないですよね。

ですから、適度にドキドキするために、無駄なドキドキを削れるような情報を書いていきます。

知ることができること

これから働く場所がどんなところなのかなんて、働いたこともないのにわかるわけがありません。

つまり、そこのドキドキは減らすことができないということです。

じゃあ、ドキドキの総量を減らしたいから、どうするかというと、他のところをきちんと知っておくことで他のところのドキドキの原因を取り除きましょう、そういうことですね。

で、そういう目線で考えた時に、

まずは、作業療法士、新しい職場で何をするべきか?

何が仕事捗らせるかということ

そして

作業療法士として必要なマインド

知っておくと、特に働き始めてから余計なことでドキドキしなくてすむのだと思いますから、そういうことを書いていきます。

まず礼儀

礼儀が大切です。

「何を当たり前のことを」

と思われた方は、読み飛ばして次の項目へ。

また、

「人として大切なことだから」

という説明で頷ける人も読み飛ばしてください。

それで納得できないある意味で素直な人向けに、実利的側面を書いていきます。

礼儀の効用

礼儀には大雑把には以下の2つの効用があると考えられます。

1つは、余計な心理的労力・コストの削減

2つは、年長者の方の覚えめでたくなること

一つずつ見ていくと

前者は、同じことをやっても違う受け取られ方をするということがあるということです。

どういうことでしょうか?これは、人間心理としては永遠のテーマともいうべきものだと思います。

例えば、ある人がテストで満点とったとき。

それが、賞賛の対象になるか、妬みそねみの対象になるかは、個々人で見ると気には人とひとの相性もありますが、全体として見た時にはその人のキャラクターが最も大きく影響します。

どれだけ素晴らしいことをしても、攻撃をしてくる人がたくさんいたとしたらどうでしょう。

多分、仕事が面白くなく感じる人が多いでしょう。

あの人がやるんだったら協力してもいいよ。

という、この手の人間の動きが作り出せるようになると得ですし、逆に「アイツ気にくわないわ」と思われたら、どれだけ素晴らしい提案も却下されやすくなります。

あ、そもそもそんな雰囲気の職場ってどうなの?という話もあろうかと思いますが、多くの場合はそういう雰囲気の職場です。多くの集団は、合理性より感性で動きます。その方が、直感的で早いからです。まあ、集団を統括するリーダーが存在するかどうかの要素も大きいですが。

この話は後者につながります。

後者の年長者の覚えがめでたいかどうかというのは、お給料に直結します。

同じ仕事をしても、違う給料になります。

仕事も重要なところに割り当てられやすくなります。

これは、なんでかというと、礼儀を実践できることはそれ単体で、各種の能力の高さを表明することになるからです。

対人経験の有無

その場を把握する能力

文脈に沿った言動を判定する力

その言動を表現する力

上記の過程をマネジメントする能力

礼儀というのは、突き詰めるとベースにそれなりの能力がないとうまくできません。

要するに、礼儀がちゃんとしているかどうかは、組織の管理者に自分の能力をアピールする貴重な機会ということですね。

という説明をしておけば、実利思考な方も納得できますか?

どうでしょうか?

やはり、自分が人を動かす時の武器にできるというポイントはでかいです。自分に急に責任が降ってきて、その時からいきなり、礼儀を徹底しようとしても、一貫しないから説得力がないので、なかなか人を動かすには至らないでしょう。

 

コラム 礼儀のいらない人

例えば、圧倒的な実力があれば、礼儀がなくても許されることがあります。

許されるというか、成立してしまうということですね。

絶対に真似をしないようにしましょう。

 

あるいは、圧倒的な実力を身につけましょう。その際は、すべて自己責任です。逃げ場を絶ってガンバてください。

礼儀って何すれば

じゃあ、礼儀って大事なんだとして、何を身につけておけばいいのかという話になりますよね。

だからといって、細かい礼儀作法を気にすることは、その組織に独特な風習的なものがあるので、事前に気にすることはあんまり意味がありません。

ですから、根幹となる礼儀を身につけておけば問題ありません。

礼儀の根幹

では礼儀の根幹とは何かということなのですが、このように考えることができると思います。

まず、相手を尊重すること、一人の人間として扱うこと。

そして、自分自身を大切にすること

前者は当たり前なことですが、日常に忙殺されると忘れがちです。また、相手から尊重されないと、自分も尊重しないようにしようという思考になっていってマイナスなスパイラルに陥ることになります。作業療法の対象者の方には、人間不信な方もおられますから、これはとても大切なことです。まずは、自分から相手を尊重するメッセージを発信することです。

で、意外とできてないのが、後者ですね。矢印が外向きばかりだとバランスが悪く、継続性に欠けます。自分を大切にすると、土台ができます。土台があって初めて、相手を大切にすることを継続できるようになります。要するに、自分の言動や心理にきちんと関心を向けるということですね。

ここさえ押さえておけば、あとは礼儀に関するどんな枝葉を学んでも、惑わずに邁進できると思います。

押さえておくべき礼儀のエダハ

じゃあ、なんの礼儀の具体的なところも知らなくてもいいかというと、ちょっとこれは知っといた方がいいよな、というものは確かにあります。

礼儀のエダハのうちで、個人的に知っときゃよかったというものを、独断と偏見で書いていきたいと思います。

顔と名前をすぐに覚え、とにかく挨拶

実は、

「あれ、誰だっけか」

と思うことが多い私です。

さて、そういう人にとって顔と名前を覚えることは非常に大変です。

でもですね、人との繋がりの一番大事なところですよね。

この「つながり」を大切にしようとする姿勢こそが、礼儀の根幹に率直につながるところです。

 

表現が難しいですが、赤の他人から、見知った人になる時のタイミングとか、スピード感が大事ってことですね。

相手に認知されると同時に、自分もどれだけ相手をしっかりと認知できるかというそういう当たり前のところです。

挨拶

先ほどの、つながりをうまく構築するための方法として有用なのが挨拶です。

互いの関係性を端的に表現することができるワザですね。

だから挨拶が大事だと言われるわけですね。

それを知っておくのと、そうでないのとの間には大きな差があると思います。

ドレスコード

服装を見ると、その人のことがわかるつもりになるのが人間です。

実際に、人間は自分が思っている以上に、無意識下で他者を外見や見た目で判断しています。

服装は、その人のキャラクターを表現するものとしてみなされますし、そのツールとして実際に有用です。

制服があるなら制服を。

制服がなければ、無難な服装はどのようなものであるかを、年長者に確認しましょう。

そのうち雰囲気がつかめてきたら、自分の色を出していけばいいのですから。

わからないことをわからないという

ここは徹底した方がいいと思います。

わからないことを、わからないとすぐに言えることが社会人として一番重要なポイントだと思います。

わからないと言えることは、責任範囲を明確にする能力に関わるからです。

いわゆる、謙虚さと言われるところだと思います。

謙虚であることは、いうまでもなく礼儀の一つの技術であると思います。

そのためには、「わからないこと」がなんなのかをわからないといけないのですが、それはまた別のお話としたいと思います。

文書のマナー

組織内というより、組織外に向けての見え方が違ってくるので、大事です。

最近は手軽に他施設とメールでやり取りをすることも増えているので、一応のルールを知っておくのは大切です。

署名をつけるとか、文体とか。色々ですね。

世の中は変わっていきますが、残るものもあります。

しかし、文章系のしきたりは、なんとなくで、今後も残るのではないかと思います。ビジネスなどの契約書やカルテなどの書類も記録として残すものですが、全部文書ですよね。だから、多分、ちゃんと勉強しといて損はありません。

その他の大人のマナー

あとは細かいところです。

気にするのはやめてしまいましょう。

電話対応とか。飲み会のマナーとかまで、言い始めたらキリがいないので、このぐらいで。

閑話休題

さて、これまでは話の枕、前置きです。

以下からが個人的には本題でして、作業療法士として働く上で、大切にしておくと心理的コスト、ストレスが少なくてすむかなという、マインドな話について書いていきます。

作業療法士という仕事

作業療法士という仕事について今一度確認をいたしましょう。

就職する前に、どんな職場かを知ることはできませんが、作業療法士がどんな仕事であるかを確認しておくことはできます。

一つずつ見ていきましょう。

まずは専門性について。

専門性とは何か

作業療法士はリハビリテーションの専門職、です。

で、「専門」とはどういう意味でしょう?

辞書的な意味は

「一つの事柄について、集中的に取り組むこと」

という意味です。

では専門職はというと、どうでしょうか?

「一つの事柄について、集中的に取り組む仕事」

となりますが、よくよく考えると変?ではないですか?

大抵のお仕事は、分業化されていますから。事務は事務職、一つの事柄について集中的に携わることになるはずだからです。それを専門職ということは少ないですよね。

専門職というのは、プラスアルファでもう少し要素がありそうですね。

では、どういう仕事が、結局専門職と言って良いかというと、これはもう私の個人的な感覚なんですが

「世の中の大多数の人ができないことに特化しており、それが実現できる人」

「それゆえに頼りにされる人」

ではないでしょうか?

それが専門職であると思います。

誰でもできることに特化していても、人はそれを専門職とは認識しないということです。

ありふれた成果しか出していない職種は、世の中から専門職として認識されないということです。

厳しい。世の中は実に厳しい。

作業療法と専門性

では、作業療法士は専門職でしょうか?

そうですね。作業療法の専門職です。というか、そうであらねばならないということです。

つまり、作業療法士は専門職ですから、まあ、そういうことです。

普通の人は出せない結果を出さないといけないのです。

さもなければ、専門職としては認知してもらえません。

作業療法の技法を用いて、結果を出さなければ、専門職たる作業療法士ではないということです。

ここに、新米作業療法士の構造的なツラさがあります。

最初から結果が出せるわけではないからです。

極端に言えば下記の通り。

新卒者は「専門職」ではない

専門職とは、世間一般の大勢の人が出せない結果を出すことができるような、特定の領域に特化して従事する人ということと、この記事では考えていきましょう。

すると、上記の意味において、新卒者の多くは専門職足り得ないでしょう。

なぜなら、専門職たる結果が出せないからです。

まず、頼りにされることが少ないでしょう。

学生時代にめちゃくちゃ勉強して、頭の中にパスやらプロトコールやら、エビデンスやらが山ほど詰まっている人でさえ、まず新卒者は教わるばかりで、アウトプットの機会を得る方が大変です。もちろん、成長スピードは天地の差があるでしょうが、とりあえずは結果を出すには至らないし、それが当たり前です。

つまり専門職ではない人間がどうやったら専門職足りえるようになるかを考えたら良いわけです。

そうですね、結果を出せるようになったらいいわけです。

そのために、どうしたらいいかを考えるようにしたら、とりあえずうまく働き始めることができるようになると思います。それでいいと思います。

作業療法士が用いる一見ありふれた介入手段

あと、作業療法士として専門職であるということを結果として示すのはやらないといけないことなんですけども、その過程で専門性を発揮するのは特に新人のうちには、なかなか難しいことだったりします。

もちろんちゃんと評価ができる人は別ですよ。しかし、そこの評価が甘いとどういうことが起きるか。ただ活動を提供しているだけというふうにしか周りからは見えないのです。

どういうことかと言いますと、作業療法士の具体的な介入場面を切り取ると、ともすると、アクティビティとして用いるものが、世の中にできる人がいっぱいいる活動がほとんどですよね?

例えば、よく使うアクティビティといたしましては

編み物、縫い物、ビーズ細工、折り紙、塗り絵、ちぎり絵、貼り絵、料理、掃除、買い物、洗濯、歩行

などなどありますが、世間一般にそれができることが当たり前と考えている人がどれだけたくさんいるか。

あるいは、最近だと、認知機能の障害を訓練する目的で、テレビゲームなんかも治療の手段として使ったりしますけれども、ひょっとしたら

「それのどこが作業療法やねん」

というツッコミが来るかもしれません。

ちゃんと作業療法して結果も出てるんですが、ぱっと見た目で過程だけを切り抜かれるとそうなります。

まあ、きちんとその点について説明ができない作業療法士の側に責任があるのですけれどね。

むしろ、作業療法においては、ありふれた活動こそ優れています。

生活に寄り添うんだから、特殊なことしたって生活に繋がらなければリハビリテーションとしては意味をなさないのです。病院でしかできないような特殊な訓練をやったところで、対象者の方が家に帰ってできなかったとしたら、どうでしょう。回復著しい急性期ならまだしも、維持期とかだとほとんど意味の無いものになってしまいます。

が、見た目のインパクトがすごい方が専門職としてみなされやすいのは、先ほどの見た目の話にもつながるところかもしれません。そういう見た目を重視するあまり意味の無いことをすることが一般化している職場もあるでしょう。

そこを見抜く目を持っていただきたいと思います。

私たちは、対象者の方からお金と人生の貴重な時間を頂いて仕事をするようになるわけですから。

まあ、とにかくそのくらい、作業療法は「専門職」として働くことが実はとても難しい仕事です。

だいたい新米の作業療法士の大半はこの手の悩みを持ってます。

だから、作業療法を仕事にする作業療法士が難しい仕事あることに自覚的であって頂きたいなと思います。

なぜか。

作業療法に行き詰まる作業療法士は多い

作業療法は一見単純

でも実際には難しい。

その難しさをわかってもらうのも難しい。

そういう難しさもある。

本業以外も大変。

組織の中で作業療法士としての専門性をきちんと運用するのも大変。

もうとりあえず大変だと思っておきましょう。

そうすれば、大変なのは自分に能力がないからだ、なんて思わなくて済みます。

どうせ、作業療法士をしていると誰しも必ず仕事に行き詰まります。

そこで大切なことは、すぐに次の手を打ったり別の方向から考えたりという切り替えができるかどうかということになると思います。

でもそれができない人がいます。それができないのはなぜかというと、きっと、作業療法が難しいという自覚がないからだと思います。自分に能力が足りないからできないのだと立ち止まってしまうからだと思います。

行き詰まるのは自分だけでは無いし、行き詰って当たり前の仕事をしているんだと思って前向きに頑張りましょう。そうでなければ、不必要にモチベーションが低下したり、無用な無力感に苛まれることになるでしょうから。

あと、さっき見抜けるようになってくださいねと書きましたが、年数的に見たときに「中堅」に当たる作業療法士であっても、どうにも「専門職」足り得ない人たちは、実はたくさんいます。非常に残念なことですが。

ですから、自分が中堅になった時にそうならないように、経験年数の浅い新人、まして新卒者においては、「専門職」で居られないことがむしろ普通と自覚してどんどん色々なことに挑戦してほしいと思います。

そして、難しいということを認識して、その先の問題解決を形にできることが作業療法士に求められる専門性であると思います。

つまり、作業療法士の仕事はその本質はかなりクリエイティブな能力が必要な仕事ということです。

モラトリアムの重要性

モラトリアムには色々な解釈がありますが、この場合は

無責任かつ自由な状態

と考えてください。

良い作業療法士が育つためにはそれが必要です。

良い作業療法の本質は問題解決です。

新たな問題解決を行うためには、そこに余裕が必要になります。

また、問題解決は習慣のなせる業でもあります。

つまり、作業療法士として、生涯にわたって良い仕事をするためには、新卒の時にどれだけ、ありもしない設問を自分で作り出すことができるか、にかかっているということであり、そのための余裕がどの程度その職場で確保できるかということが大切になるということです。

きちんと礼儀正しく、管理者つまり自分の職場の上司と責任をシェアしましょう。それで、なるべくモラトリアムな状況を作り出せるように頑張りましょう。

これがまず、やるべき挑戦かなと思います。

本当に必要なことは、まだ誰も実現できていない

こっからが一番書きたかったことです。

作業療法は、本当にまだまだ発展途上の業界であると感じます。作業療法の一番面白いところは、その不確実性の中から価値のある仕事を作り上げる点にあります。

そして専門性は、資本主義社会の中にいかに低コストで、高い生産性を発揮するかという点と、心理的な支援がどれだけできるかという相反する二つを両立させることにあります。

つまりこれは、いわゆる矛盾だったり、「不可能」を現実にする仕事です。

時間も金もマンパワーも有限な中で、どれだけ立ち直りや社会的復権を支援できるかと、そういう仕事です。

そして、そこに正解はありませんし、これまでのどの試みも全ての問題を解決するものではありません。

これまでやってきたことを、なぞっていたのでは解決できない課題が山のようにあります。つまり、そうした問題を解決していくためにはこれまでのうまくいかなさを踏まえて新しいアプローチをどんどん開発していく必要があるということです。

また、世の中と人を結ぶのも作業療法士の重要な仕事の一つであります。

ですので、世の中の変化に合わせて作業療法士の働き方や考え方アウトプット方法などは常に変化しなければならないということです。

だから、これから作業療法士として新しい職場で働くことになる皆さんには、ぜひ、新しいなにかに挑戦して行くことを大切にしてもらいたいと思います。

もちろんこれまでの蓄積を学ぶことは、何ができて何ができないのか知るために非常に重要です。ポイントになるのは、単なる学びの範疇で終わるのではなく、その先を念頭に置いて、仕事をしてもらいたいということです。

対象者や、職場の他の人が求めるよりも、良い結果を生み出せる方法論は、今の常識の外側にあります。だから、それが周囲の人から奇異に見えてもやり抜く必要性を確信できたならそれを実行しなければならないということです。

もちろん、非常に難しいと思います。

そして、その能力があったとして、それに見合うだけの正当な評価、対価がもらえるわけでもありません。

ですが、これからの世の中の移り変わりなどを見据えた時には、そういう働き方が自身も対象者も幸せにできる働き方なのだろうと思います。

作業療法士の仕事は『仕方ない』をいかにしてやっつけて、対象者の生活を豊かにすること、その主体性をサポートできるかということですから、その本当に必要な部分を実現するために、いろいろ頑張ったらいいんじゃないかと思います。

そうしたら、たくさんの物事に触れて、いろんなことを学んだとしても、大切なものは見失わないで、仕事頑張れるんじゃないでしょうか。

クリエイティブであるためには

じゃあ、今実現できてきないことを実現する能力が必要で、世の中的にはそれをクリエイティブであるかどうかなんて言ったりしますけれども、さてクリエイティブになるにはどうしたらいいでしょうか。

クリエイティビティに最も関わる要素というのは、割とセンサーとかマインドな気がしています。

シンプルに表現すると

まずは、自分がどんなことをしたいのか

そのためには何がわかっていないのか

やりたいことをやるためには、どんな自分でいなければいけないのか

などなどを知っておくといいと思います。

とりあえず3年頑張れ

先ほど述べたように、新人を育てるには、モラトリアムが必要不可欠です。

逆に言えば、ちゃんと育つためには、ある一定の期間が必要ということです。

最も、合う合わないがありますから、ちょっと頑張って見てダメそうなら切りましょう。

そのちょっとの期間がやっぱり3年という期間になろうかと思います。

その後のことを考えると都合がいいですし、どんな職場でもきちんとリミットを設定していればそれなりに頑張れるものです。まあ正直半年でも厳しい職場というものは存在するらしいので、その時は、きちんとした手続きを踏んで、その職場をササと辞めてしまうのも一つ手ではあります。

というのも、ダメな職場は本当にダメですから、必要以上に思い悩む前に辞めてしまうことで、あなたが作業療法士やめなくて済みます。そっちのが大切ですから、頑張りすぎない程度に頑張ってください。

作業療法士を必要とする職場は本当にたくさんありますから、たまたま一つの職場にうんざりしたからと言って作業療法士そのものを引退するのも残念な話なので、まあ、いろいろ書いてきましたけど、参考になったら嬉しいです。

未来の作業療法はあなたたちが作っていくことになるんです。

できることを一つずつやって頑張りましょう。

まとめ

新しい場所で頑張ってください

ご就職おめでとうございます。

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