目の前の作業療法対象者の方のために「きちんと頑張る」のに必要な動き方

仕事始めだった新入社員の皆さんお疲れ様でした。

また、新入社員を迎える側の作業療法士の皆さんもお疲れ様でした。

いろいろあると思いますが、それぞれ頑張ってください。

で、どう頑張ったらいいんでしょうね?

新人の皆様が明後日の努力をしてしんどい思いをすることでやめるのは、やっぱり困るので、5年OTとしていろんな場所で臨床さしてもらっての経験も踏まえての頑張り方を書いてみるので参考にして頂ければ。

ちなみに、時間のある時にでも、10000字オーバーの昨日の記事もよかったら読んでやっていただければ合わせてわかり良いかも。

【新卒の方】本当に必要なことは、まだ実現されていない【新しい環境で働く方】

なんのために頑張るの?

作業療法士として仕事を始めたばかりの時は、色々と覚えることがあって大変だと思いますが、最短で成長するためには一つ大事なマインドがあります。

なんのために頑張るかということです。

「給料のため」というのも仕事を継続するという意味では悪くは無いんですが、多くの人はお金のために頑張るとその日その日を終わらせることに頭を使うようになってしまうので、なかなか成長に繋がらないのです。

だから、成長したければお金以外の動機付けの元で頑張るのが良いです。

例えばですが、私が頑張るのはなんのためかと言いますと、もちろん対象者の方のためです。

より具体的には、自分の目の前に対象者の方がいて、その方が最大限に良い方向に変化できるようなお手伝いができるように頑張るということです。

最終的に、変化を決定づけるのは作業療法の対象者の方の意思決定によるものであって、作業療法士にできるのは所詮その後押し程度でしかありません。

しかし、その後押しを適切なタイミングで、適切な量だけ行うのが作業療法士としての腕の見せ所だと思っています。

適切な質・量での支援ができるように、日々の仕事やら研修会を頑張っているというのが、私の頑張り方の方向性です。

とまあ、こんな感じで、なんでもいいので、お金以外の動機付けで頑張れるようになりましょう。そうすると成長しやすいです。

先ほども述べましたが、お金を動機付けにすると、成長をポイントにして考えると、よろしく無いです。というのも、往往にして作業療法士は責任と仕事量のわりにお給料に恵まれない状況も多々ありますので、そういう現実を突きつけられる前に、きちんと自分が頑張れる拠り所のようなもの、すなわち方向性を設定するのがよかろうと個人的には思います。

そうすれば、お金の方があとでついてくるのではないでしょうか。一緒に責任もついて来ますが、それはまあ、別のお話ということでご容赦ください。

頑張るってでもどうすれば

で、個人的な意見ですけれども、

「頑張れ!」

という応援ですけど、

具体性に欠けるんですよね。

相手がすでに動き始めていて、出発もゴールも明確で、そこに至るまでの方法論も明らかであとは量的になんとかすればいい時に使う「頑張れ」はありでしょう。

しかし、「良い作業療法士になれるよう頑張ってください」というのはナンセンスです。そう思いませんか?

昔の日本人にはそれで良かったのだと思いますが、現代っ子にその手の投げかけは全く意味をなさない。そういうことが多いです。なぜなら、具体化できないからです。そういうプロセスを経ないままに大人になる人が、割合的に増えて来ているのは、これはもう世の中の構造的に仕方がないと思います。

新人を受け入れる側が、変わる必要のあるところだと思ってます。

要するに、頑張れというなら、より具体的に頑張り方を提示する必要があるのだろうと思います。その理由はここには書きませんが、社会的な背景とか諸々考えるとどうしてもそうせざるを得ないし、そうするべきと確信しています。

さて、ようやく本題ですが、作業療法士として頑張るというのはどうしたらいいでしょうか。

もちろん、成長する方向で頑張っていただきたいと思うのですが、どう成長したらばいいのでしょうか?

 

その成長のために起こすべき具体的なアクションはなんでしょうか。

これを読んでるみなさんはきっとそれを知りたいと思うはずです。

割と教えてくれる先輩とそうで無い人に分かれるのですが、自分は教える派です。さっさと成長してもらった方が、対象者の方の生活の質が向上する可能性が高まるからです。

自分が苦労したからと言って、後輩にも苦労させるやり方は、先ほどもちょと触れましたが、もはや時代にあいません。時代遅れです。時代が変わろうとも人間は変わらないという考え方もありますが、環境が変われば人間の行動は変わります。もちろん思考も影響を受けます。

インスタントに身につけたからと言って、必ずしも使いこなせない訳では無いと思っているので、ズバリ書いてしまいます。

「質問力」を高めよう

何を頑張ったらいいのかわからない、新人の作業療法士が頑張るべきは、

「質問力」を身につけること、磨くこと。

です。

質問力、要するに、人に何かを尋ねる能力ですね。

やりたいことも特になくて、何を頑張ったらいいのかに迷っているとしたら、まずこれを頑張って身につけてほしいと思います。

質問力を構成するのは以下のような能力です。

1)疑問を感じ

2)それを言語化し

3)投げかける

これらは、作業療法士としての成長に広がりはもちろん深みをもたらします。

疑問を感じる

好奇心という表現が正しいかどうかはわかりませんが、着目しようとする、注意を向けようとする認知機能を高めると、いいことがいろいろあります。

対象者の方自身が気がついていないようなことに気が付いたり、治療的なとっかかり、きっかけを見つける能力の向上に直結します。

自分自身の興味対象を知っておくことや、観察能力などを伸ばしたり、知識の量を増やしたりすることで、感じることのできる疑問の数は増えます。

これって、要するに質問をたくさんすればするほど、感じる疑問の数も質も深まるということですから、この好循環を生み出すためにもまずは質問いろいろしようとすることが大事だとピンと来たあなたは、実にセンスありますね。

言語化する

なんとなく感じたものを、きちんと言葉にして表現するだけでなく、論理的に整理する能力まで含めての言語化ですね。

要するに、時間をかけて読んだり、聞いたりすれば世の中の人間誰もが、その意味を理解できるようなレベルでの言語化ができるかどうか、という能力です。

自分の違和感を言葉にして表現することで、自分の感覚を当たり前のものとすることなく、客観視することができます。

また、他の事象と結びつけて、比較したりすることが容易になります。

記憶したり、思い出したりする能力にも関連します。記録をとる能力にもつながります。そもそも、評価レポート作ったりとか、ケーススタディしたりとかする時のスピードに最も関わるのはこの辺かもしれません。

いかに直感的感性を論理的思考レベルに落とし込むか、そういう能力としての言語化は、自分自身を含む様々な時間の、様々な人と思考を共有するために欠かすことのできない能力であると言えるでしょう。

投げかける

尋ねる対象となるのは、

主に2つのグループに分けられると考えます。

つまり、

・同僚や先輩、他職種

・作業療法対象者(患者、施設利用者、その家族)

でしょう。

後者は臨床能力に直結しますし、前者は広い意味での仕事のしやすさに直結します。

身につける必要がある能力としては、適正な距離感と言葉遣い含めた言動、相手への配慮などが必要ですし、相手に合わせた言語的な表現ができるかどうかに現れることでしょう。

コラム 対象者ファースト

都民ファーストをもじって、対象者ファーストと言ったら意味は伝わりますでしょうか。

先ほどの質問力と聞いて、職場の先輩を思い浮かべた人は、対象者の人を「無意識に」ないがしろににしないように気をつけてください。配慮をしているつもりでも「無意識に」その配慮が途切れるかもしれません。

そんなつもりがないのに、そんなつもりで相手が受け取ってしまって、関係性にヒビが入ることがあるのが作業療法士の仕事であり、その関係性が作業療法の場面に大きく影響するのが作業療法士の仕事です。

情けは人のためならず、と言いますが、「対象者ファーストは対象者のためならず」と言ったら変ですかね。変ですね。兎にも角にも、対象者の方のことを一番に考えてたら副作用的に自分にちゃんと結果として帰って来ますので、対象者ファーストで頑張ってください。なんらかの結果になって帰ってくるはずです。

個人的な例ですが、例えば、そういう姿勢である対象者の方の作業療法に臨んでいたらば、それを他の対象者の方が見ていてうんぬんかんぬんとかありました。

この辺は自分本位な臨床やってたら、いずれ行き詰まることになるんだろうなーというポイントだと思います。

なぜ質問力か

上記の内容を読んでいただければ、わかるように、ここで想定する成長とは、そう広がりのことですよね。

質問力が高ければ、いくらでも自分自身の世界を、効率よく広げていくことができます。同時に、リアルな人と人との繋がり、ネットワークを作成する上でも一役買います。相手に何かを尋ねるということは、その人との関係性を規定する意味性のあるやり取りの中でも重要なものの一つだからです。

インターネット全盛の時代だからこそ、身につけるべき大切な能力を効率よく習得できるのが質問をする力を身につけるということだと思っています。

 

この質問力を高める方向で、具体的にいろいろ頑張れば良いと思います。

これくらい具体的に書いとけば、何を頑張るべきか、あとは個々人で落とし込めるはずと確信しているので、この辺で筆を置くことにします。

いろいろ頑張るが具体的にイメージできなければ、「どう頑張ったらいいですか」と質問しましょう。それが具体的行動の第一歩であると確信します。

それを繰り返しているうちに、目の前の対象者の方のために何を頑張ったらいいのかが改めて自ずから見えてくると思います。

まとめ

頑張り方は書いたので

頑張るかどうかはあなた次第

頑張れ

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