作業療法の深淵「ひとと集団・場」の新版が出るらしいよという話

みなさん買いましょう。

さて、作業療法におけるパラレルな場を説明するのは難しいですが、体験してもらうのは簡単です。あと、カフェとかバーとパラレルな場って似てると思います。店員とお客さん、作業療法士と治療者。繋がっているようで、個別なことをしている。けれど、なんとも言えない一体感。それが、人に適度な刺激を与え、癒し、変化をもたらす。

作業療法にとって大切な場の概念

「場」という概念はとても治療にとって大事なことだし、その人の生活を支援するというリハビリテーションの視点においても大切なことです。

それゆえ、「場」に対する理解はある程度できている方が良いと思います。

それくらい大切です。

しかしわかりづらいのも事実です。

 

個人的な経験としては、実習前にはあまりピンと来ませんでした。

実際に経験して見て初めてわかった部分も大きかったように思います。

パラレルな場を知るには読むべき本がある

しかし、言語化ができないときちんと把握できないのもまた事実。

そして、やっぱり雰囲気な部分が大きいので説明できないパラレルな場という概念とその真髄。

その概念を確立させた、かの山根寛先生の「ひとと集団・場」の新版が、出たというニュースでございます。

こちらになりますね

まだ発売してないのです。

ので、こちらからは予約するということになります。

私も、注文しようかなと思います。

発売後にまた追記しようと思います

 

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「WHOがコンピュータゲーム依存症を精神疾患認定へ。」にいち作業療法士として思うこと

ご紹介する内容については、年明け前からの情報になるのであらかじめご容赦いただきたいと思いますが、この内容は、いち作業療法士としましては「そりゃそうだ。の一言に尽きます。あくまで、いち作業療法士の意見ですが。世の中が変化しても、人間が大きく変わるわけではないというところがポイントです。

WHO国(世界保健機関)が国際疾病分類(ICD-11)でゲーム依存症を精神疾患へ認定へ

現代病とも言える、ゲーム依存症がついに、世界の保健政策の総本山であるWHOに公式認定されるに至りました。

問題意識を国際団体が公式に認めるというのは、トップダウン的な影響力を考えると非常に意義があると言えます。

コラム 依存症の影響

アルコール、薬物、ニコチン、などなど、依存の対象になるものによって、色々な種類の依存症が存在しています。

生活全体の時間やお金というリソースのうち、その大部分を依存先へ投下し、生活が崩壊するのが依存症と言えるでしょう。

病名は付いていなくても、なんらかの依存がある方も多いです。生活の偏りとでもいいましょうか。

個人的には、社会が依存症の方を支援するという姿勢で臨むなら、依存症というもの全般を問題視するべきと思ってるので、今回の認定は好ましく思います。

 

コンピュータゲーム依存症とは

認定基準は、以下のような感じだそうです。

ゲームにあまりに多くの時間を費やし、これが「生活の他の関心事より優先する場合」依存症とする。

https://jp.sputniknews.com/science/201712234410308/より

コンピュータゲーム依存症と診断されたら

こんな感じみたいです。

依存症を完治するためには1年間にわたって医師の監視下に置かれねばならない

https://jp.sputniknews.com/science/201712234410308/より

効果的なシステムを構築してくことが大事でしょうね。

コラム 依存症で困るのは誰か

依存症で困るのは誰でしょうか。

もちろん、依存で、本人が困ることもあります。

しかし、本人以外の人が困ることも多いのです。

本人の生活バランスの崩れが周囲の人間や、コミュニティの崩壊をもたらすことも少なくなく、本人は全く困っていなくて、周囲が困ってるということもあります。

もし、依存症の本人の判断、決定、行動の自由を尊重するのであれば、完全放置で自己責任という話になります。

しかし、法律などで保護の必要性が認められれば本人のそうした権利を周囲が適切に制限することを、今の世の中は認めています。

依存症も、結局は自己管理の障害と言えます。

ご本人が自己管理ができるまで、周囲をどう支えるか、それまで本人の権利はどの程度までの制限が許されるのか。

結構その辺の運用は、よく言えば柔軟、悪く言えば適当なのかもしれません。

また、ICFで言えば、「参加」の障害ということになると思います。そういう目線で言えば、作業療法士としては困ってるよねと思うんですけど、そこを本人とすり合わせるのは本当に大変ですし、根気と覚悟がいりますね。

 

作業療法とパソコンゲーム依存症

依存症治療で作業療法士が一番よく関わるのは、アルコールと、その他の薬物依存ではないでしょうか。ちゃんとした統計データは探してないですが、自分の身の回りで言えばそういう感じです。

しかし、引きこもりの人は、パソコンインターネットスマホになるんじゃないかという人が多いです。

「本人の意思決定の自由なんだからほっとけば」

という目もありましょう。

本人が困ってないなら、いいじゃないかというのは最もな意見です。

しかし、上記のコラムにも書いたように、本人の「参加」が制限された状態ってどうなのという建前と、周囲の人間やら行政への負担を考えるといつか支援が途絶えて生活ができなくなってしまうというリスクを考えると、どう考えてもそのままでいいとは思えないのです。

引きこもりの人の中には、生活保護で、四六時中ネットゲームに勤しんでいる人もいますが、一生そのまま生活できる保証はないわけです。

日本の生活保護の質は今後上向く可能性はなく、むしろ下降傾向でしょうから、本人の意思決定だからと放置しておくと、いずれ対処できない問題として立ち現れてくる可能性が高いです。

そこに対して、作業療法士はアウトリーチ型の関わりを行ったり、就労支援などの枠組みで関わっていくことができれば良いと思います。

とりあえず自分に出来ることはネットでの情報発信

とは言え、パソコンゲームに熱中している人たちの傾向として、生の人間と関わるよりも、インターネット上のコンテンツの方がストレスなく摂取出来るよっ、っていう人も多いです。

リアルな人間が、密に関わる前に、ネット上で「つなぎ」になるようなコンテンツがあれば、色々捗るのかなと思います。

ですので、個人的には頑張って情報発信していきたいと思います。

そうやって、人と繋がりたいと思ってくれる依存症の人がいればいいなと思います。

参考資料

ねほりんぱほりん ”ネトゲ廃人”

NHKの尖った番組の一つである、「ねほりんぱほりん」に、ネットゲーム依存症な人が登場したことがあります。

あくまで頂点の人の例ですが、こういう人もいるよ、ということでズルズルとネットゲームを続けるから一概に悪いということもありません。

ただし、頂点に立たなければ彼のような生活はできないことを考えると現実的ではないですね。

©︎NHK

WHOの定義だと完全に生活は崩壊していると言って差し支えないと思います。

NHK公式のテキストで読めます。読んでみてください。

スプートニク日本

https://jp.sputniknews.com/science/201712234410308/

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ぐんま作業療法フェスタ 2018を勝手に拡散する。

群馬県には多分縁もゆかりもありませんが、面白そうなものを見つけたので、拡散します。年明けすぐの作業療法のイベントです。

ぐんま作業療法フェスタ 2018

こちらのページからどーぞ

イオンモール高崎 ぐんま作業療法フェスタ 2018

ショッピングモールで、作業療法の啓発活動とな。

すごいと思いました。

なので勝手に宣伝します。

以下イベント詳細

上記サイトから、そのまま引用してます。

お子さまからご年輩の方まで!
作って・遊んで・学べる体験型の無料イベント!

作業療法士は”作業”でひとを元気にするリハビリテーションの専門職です。

◆スタンプラリーで豪華景品!?
◆ビーズのブレスレット作り

◆割りばし鉄砲作り&的当てゲーム
◆体力測定
◆職業紹介・リハビリ相談・進路相談(高校生向け)

随時参加自由・申し込み不要です!
是非、お越しください。

主催:一般社団法人 群馬県作業療法士会
www.gunma-ot.com
お問合せ先:一般財団法人 榛名荘病院 作業療法士 土岐
Tel.027-374-1135

日程 2018/01/07 (日)
時間 10:00~15:00
場所 専門店街2Fイオンホール

群馬県士会のウェブサイトにあったポスター

探したらPDFポスターもあったので、ご覧ください。

http://gunma-ot.org/wp-content/uploads/2017/12/OTフェスティバルポスター2018-.pdf

これって手作りですよね。

多分。

シュゴイ。

色々すごい。

群馬県士会。

HOME

こちらのサイトもWordpress製ですね。

親近感。

おわりに

残念ながら、自分はいけないので、誰か行った人がおられたら詳細教えて欲しいです。

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協会員なら論文タダで読み放題 日本作業療法士協会の学術データベース

日本作業療法士協会の会員であれば、日本作業療法士協会が刊行している雑誌「作業療法」のバックナンバーがオンライン上で読めます。ノーコストです。

ただし、厳密に言えば、年間1万うん千円払ってるわけで、無料でもなんでもないわけです。むしろ使わないのは損という話です。

必要なもの

日本作業療法士協会のIDとパスワード

※ 事前に取得が必要です。

使い方

ページを開く

協会ホームページの下の「学術 database」バナーをクリックするか

https://www.jaot.net/jireinet/gakujutu_menu.php?param=gakujutu_db&Logging_Session=1fbeb54763a977c8c2090eafdb8b5a23

↑のリンクから、飛ぶ。

IDとパスワード入力

ID と パスワードの入力を求められるので、おとなしく入力

すると

学術論文DATABASE入り口

こんな画面が表示されるので、

一番右の藍色のボタンをクリックする。

すると

全巻へのリンクページ

こんなのが表示されるので

あとはポチポチとクリックすると、気になるバックナンバーが全て読めます。

ポイント

ちなみに、各記事ごとに、pdfで読めます。

これは非常にポイント高いですよね。

注意 2018/1/1 追記

発刊後一年が経過していないバックナンバーについては、電子化されないので、ペーパーでのみ閲覧することができるそうです。

 

まとめ

作業療法士の皆さん

日本作業療法士協会入りましょう。

 

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第52回日本作業療法学会の情報まとめ。テーマ、会期、会場、演題募集など

来たる平成30年2018年の学会の情報がきました。第52回日本作業療法学会の演題募集期間も発表となりました。。ついでに、自分の備忘録ついでに、次の学会募集要項からピックアップします。

何か新規情報があれば、都度追記します。

学会テーマ

「根拠に基づいた作業療法の展開」

Enlargement of Evidence-Based Occupational Therapy

会期

2018年9月 7日(金) 〜 9日(日)

会場

名古屋国際会議場

〒456-0036

名古屋熱田区熱田西町1番1号

http://www.nagoya-congress-center.jp/

学会長

宮口 英樹

広島大学学術院大学院 医歯薬保健学研究科

プログラム予定

学会長公演

「作業療法に求められる科学的根拠」

基調講演(全て仮題)

「再生医療の最先端とリハビリテーション」

「認知症と自動車運転」

「司法領域における作業療法への期待」

「神経行動学と作業療法」

シンポジウム

「疾患別作業療法ガイドラインの紹介」

「ロボット技術の進歩と認知症介護の今後」

「自閉症スペクトラムに対する作業療法」

「タイトル未定」(国際シンポジウム)

市民公開講座

「調整中」

各種セミナー

2018年9月7日(金) ナイトセミナー

2018年9月8日(土) モーニングセミナー、ナイトセミナー

一般演題

後述発表 及び ポスター発表

演題募集期間

2018年1月15日(月)正午 〜 2月13日(火)23時まで

機器展示

生活関連用具・リハビリテーション関連機器

懇親会

開催しません

学会事務局

日本作業療法士協会 学術部 学会運営委員会

運営事務局:株式会社 日本旅行  ECP営業部

東京都港区虎ノ門3-18-19虎ノ門マリンビル11階

Tel : 03-5402-6401

学会ホームページ

URL : http://web.apollon.nta.co.jp/ot52

演題募集要項

応募資格

日本作業療法士協会の正会員と賛助会員、WFOT加盟国の会員は演題応募資格があります。日本の会員で2017年度の会費未納者は、演題登録ができません。会費未納者は必ず応募の2週間前までに納入してください。

日本作業療法士協会の会員でない作業療法士と学生は演題を応募できません。また、共同演者にはなれません。

他職種の方は日本作業療法士協会の承認を得て演題を応募できます。また、共同演者として登録できます。

発表者は期間内に事前参加登録(全日参加)をしてください。

応募内容

演題の応募は一人1演題までで、口述発表かポスター発表かを選択する。

会場の都合により、口述かポスターかは変更になる場合がある。

口述発表

windows版のPowerPointを使って行う。

データは、USBメモリーに入れて持っていく。

発表時間7分質疑応答3分の構成

学会テーマに沿った優秀な演題は、スペシャルセッションとして発表時間10分、質疑応答3分がもらえる。

ポスター発表

ポスターのサイズは 縦横1350mm × 850mm が本文割り当てで、縦横 200mm × 650mm が演題名・所属・指名になる。

応募方法

学会ホームページから行う。

先に、ユーザー登録を済ませておく必要がある。

締切日当日は、アクセスが混み合って上手くいかない可能性があるので早めに処理申請をするのが望ましい。

詳細は「演題投稿ガイド」があるので、それから参照するらしい。

演題区分を

  1. 脳血管障害等
  2. 心大血管疾患
  3. 呼吸器疾患
  4. 運動器疾患
  5. 神経難病
  6. がん
  7. 内科疾患
  8. 精神障害
  9. 発達障害
  10. 高齢期
  11. 認知障害(高次脳機能障害)
  12. 援助機器
  13. MTDLP
  14. 地域
  15. 理論
  16. 基礎研究
  17. 管理運営
  18. 教育

より選択

登録内容及び本文原稿の確認修正削除

応募受付期間中であれば、5回まで1回30分上限で可能。

一度採択された演題の取り下げはできない。

演題審査基準

研究の質

序論

研究の背景(先行研究の成果や課題)研究の重要性や必要性が述べられているか

目的

研究で何を明らかにするのか、具体的な目的が述べられているか

方法

対象と方法が具体的に述べられているか、方法は研究の目的に合致しているか、倫理的手続きが記されているか

結果

データが示されているか(質的研究でもデータ提示は必須)。統計処理の結果(危険率など)は正しく示されているか。

考察

得られた結果が倫理的に説明されているか、研究の重要性や問題点、社会への貢献などが述べられているか、考察の内容は序論や目的と整合しているか

専門的価値

研究は作業療法の発展に貢献するか。研究の内容は作業療法と関連しているか。作業療法の理論をより強固にしたり、実践のレベルを高めたりするのに役立つ研究であるか。

斬新さや革新性はあるか、作業療法を発展させるユニークな発想やオリジナルな視点はあるか。

抄録記述の質

抄録の体裁は「研究の質」に示した項目から構造化され、序論、目的、方法、結果考察が論理的に記述されているか

抄録は読みやすく記述されているか、文法や文体に統一性はあるか、完結な文章で、他者が研究の内容を理解できるように要点が明確に記述されているか。

倫理手続き

人を対象とする研究(基礎研究を含む)において、個人情報の保護と倫理的な配慮がなされているか、研究は該当機関の承認を受け、個人情報を保護し、対象者からインフォームドコンセントを得て行われているか

採択結果の通知

5月上旬までにお知らせしてくださるそう。

 

 

 

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あなたは日本作業療法士協会の定義改定への提言を知ってますか?

作業療法(OT)は定義するのが難しいので、色々な定義があることは以前紹介しました。

現在日本作業療法士協会が、作業療法の定義を改定するために動いています。

作業療法の定義は重要

作業療法を一番端的にわかってもらうには、作業療法の場面を実際に見てもらうのが一番手っ取り早いかもしれません。

しかし、誰もが作業療法の場面を実際に見ることができるというわけではありません。だから、作業療法について端的に伝えることができる、定義があることは非常に重要ということになります。

作業療法の定義改定がなぜ重要か

ひとえに、今の定義では、捉えきれていない日本の作業療法の実態があるからと思います。

また、作業療法の知名度が低い1つの原因としてその作業療法の定義や、作業療法の作業と言う言葉が分かりにくいと言うことが挙げられると思います。

今回の作業療法士協会の軽減はこのわかりにくさを軽減することにひと役買うのではないかと思っています。

さらに、対象者の方にとっての、臨床上のメリットも大きいです。対象者の方が作業療法とはどういうものかを知ることができていれば、スムーズに作業療法に移行することができるからです。

もし、私たちが作業療法士として仕事をする中で対象者の方が先に療法と言うものがどのようなものなのかわかっているかどうかというのは非常に重要な要素だと思うのです。ですから私たちは作業療法と言うものがどのようなものであるかということを的確に説明してくれる定義が必要になるというふうに思います。

「作業療法の定義」は意見募集中

現在策定している作業に関する意見を求めている段階と言うことなので皆さん是非作業療法士協会の新しいページを読んでそれに対する自分自身の意見を述べてみていただきたいと思います。

応募の方法

意見を策定するにあたってはMicrosoft社のワードのダウンロードが必要です。それをメールアドレスに添付して送信するそうです。

応募先

詳細はこちら

協会の「作業療法の定義」改定に関する意見募集(第五次草案) | 一般社団法人 日本作業療法士協会

http://www.jaot.or.jp/science/gakujutsu/teigi-iken-5.html

感想

年の瀬で、皆様お忙しいと思います。

しかし、作業療法の未来に関わる非常に重要な内容となっていますので、ぜひお時間作っていただいて作業療法の定義についての自分なりの意見を述べていただければ良いのではないかと思います。

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子宮頸がんワクチン問題と「医学的な真実が殺される」社会で作業療法士をやってるということ

作業療法士は、日本では医療職に分類されますが、医療関係の情報の取り扱いの闇というか難しさを感じる「子宮頸がんワクチン問題」、ご存知でしょうか?

医師でジャーナリストの村中璃子氏が、ネイチャー誌などが選出するジョン・マドックス賞の今年の受賞者に決定したことを知り、追加で関連情報を知れば知るほどに、衝撃を受けたので記事にしました。

先進国である日本の、医療情報の扱いの質には、こんなに低い面もあるんだよ、っていうところを感じていただければ幸いです。

2017年12月17日 追記:最後に新しい記事へのリンクを追加してます。

子宮頸がんワクチン問題のここがヤバい

「科学的正しさ」が、国などの大きな組織・団体に黙殺されてしまったことです。

加えて、医療に関係する情報を受け取る側が、何を信じたらいいかわからなくなる点です。多くの人が、テレビでやってる情報は正しいと思う日本の世の中なのに、その信頼を裏切るような情報がテレビで提供されていた、と言い切ってしまって良いと思います。

この2点は、情報がスピーディーかつ大量に消費される世の中の宿痾とも言えるのではないかと思います。この問題意識は、もっと世の中から重要なものとみなされる必要があると思っています。

そもそも子宮頸がんワクチン問題

ここでいう、子宮頸がんワクチン問題とは、以下のようなものです。

そもそも、子宮頸がんには様々な原因があることを前提として、そのうちの80%以上は2つの型のヒトパピローマウィルスの感染によるものと言われています。

こうした子宮頸がんを予防するには、上記のウィルスに効果のある子宮頸がんワクチンの投与が安全かつ有効だというのが科学的意見です。

しかし、「子宮頸がんワクチンの使用によってけいれんや歩行障害、神経性の副反応が出る」という趣旨の反ワクチン運動がメディアに取り上げられ、日本政府はその主張に根拠がないと認めながらも、子宮頸がんワクチンの投与に及び腰になってしまったということがこの問題です。

このように、

子宮頸がんワクチンのリスクが過剰に強調されたが故に、

子宮頸がんワクチンが投与されていれば、本来子宮頸がんにならなかった女性が子宮を失い、

その人に本来生まれているはずの子供が失われる

というなかなかショッキングな事態が、

「国の政策によって」

引き起こされているのでは、という問題

です。

村中璃子氏の仕事

前述のような状況に強烈な違和感を感じたのが、医師でありジャーナリストの村中璃子氏でした。

子宮頸がんワクチン副作用の研究の過程で、不正があったことを指摘し、理路整然と、反ワクチン運動への反論を行いました。

その過程で、名誉毀損で不正な研究を行った科学者に訴えられるなどしながら、間違いを科学的な視点で正した功績が認められ、あの著名な科学雑誌ネイチャー誌などが選出するジョン・マドックス賞の今年の受賞者に決定しました。

コラム 「報道しない自由」を行使する日本のメディア

筆者は、ネットの情報から、今年のジョンマドックス賞について知りました。

しかし、大手のメディアでは、あまり報じられているところを見ていないです。

同じ違和感を感じているネット上の意見を見ましたが、ジョン・マドックス賞という有意義な賞を受賞したことを、もっと、日本のメディアは日本の医療情報に責任を感じるのであれば、大々的に報じるべきだと思います。

今回のことで、今の日本のメディアに正しい情報を広めることを期待してはいけないということを学びました。ある意味で、誤報を流してしまったということを認めてでも、きちんとした情報を流そうという姿勢が欲しかったです。

そうなると、ネットを使って情報収集した方が、まだ検証することを心の片隅に意識してるという面で、積極的でいいのかなと思います。

作業療法も科学性大事

リハビリ界隈にて、ある組織で大御所さんとかベテランさんの発言が影響力が強くて、科学性が失われてしまう現象と今回の件が重なりました。

心は大切です。

それを前提として、科学性を本当に大切にできているか、をきちんと問い直す時期にリハビリテーション、作業療法の世界もきてると思います。

今回のことを教訓として、作業療法士の世界にも必要になってることはなんでしょうか?

論理的思考の強化

論理的思考能力はいわゆる「できる」人たちが共通して獲得している能力ですし、科学を支える根底です。

情緒を使いこなすには、確かな論理的思考が必要です。

実践と同時に検証研究ができる環境設定

AIとかビッグデータとかを活用するのが普通になってる世の中です。

普通の臨床で、研究できるような枠組みを発明することも必要かなと思います。

実際の関わりと、その結果の相関や因果関係を検証できる仕組みの導入が作業療法の世界全体に必要になっていると思います。

作業療法士の学術的な知識技能の向上

作業療法士で学術的な分野で活躍している人は、同じ顔ぶれの人が多いです。

これは、臨床しながら研究するのが大変だからということに加えて、学術的な内容をきちんと理解するには、臨床とはまた別の能力が必要になるからだと思います。

まず必要なのは、作業療法士一人一人が研究の内容を検証できる能力を獲得していることだと思います。

そして、自分の臨床を学術的かつ科学的に説明するためには、どのようにすればそれが可能なのかということを学んでいく必要があるのだと思います。

発信能力の強化

作業療法士一人が、その治療方法や主義の有効性を認識していたとしても、それを周囲と共有することができなければ、本当は解決することができたはずの世の中や組織の課題を解決することができないということになります。

そうならないためには、科学的に正しいことを、きちんと周囲に対して説明することができ、広げることができることが必要です。

人と繋がることができ、作業療法士としての自分の意見に耳を傾けてもらうことができるような自分であること、そのためにも、情報を科学的に検証する能力を獲得する努力が必要だと思います。

疑うこと

偉い先生が言うから、

科学者が言うから、

映像があるから、

本当に正しいのか、

書籍になっているから本当に正しいのか

いろんなツールが安価に使えるようになってるんだから、

車輪の再発明するくらいの気持ちで、

疑って、試して、

「ああ、ほんとだ」

と思えることが一番必要かなと思います。

誰かが言ってることを鵜呑みにするんじゃなくて、

覚悟を持って、その情報に相対することが必要だと思います。

自分で考えて自分で決める

作業療法士として、一番大切なのはここだと思います。

お金儲けの現実といろんなバランスを取るためには、作業療法士に一番必要な能力は、心情と科学性を踏まえて、自分でしっかりと考えることだと思います。

安直な感情に惑わされず、社会とその問題解決にとって本当に必要なことを提供できることが、作業療法士が本当の意味で社会貢献できる唯一の方法論だと思います。

周囲からどれだけ圧をかけられても、貫けるだけの村中璃子氏のような強さを作業療法士一人一人が獲得するには、本当の意味で「自分で考えて自分で決める」と言うことが必要になると思います。

今も将来も大切にする

今をごまかして、将来を台無しにする無責任を、リハビリテーションと称してやってるとしたら最低なので、一作業療法士としては、そのようなことがないようにしたいと思います。戒め。

まとめ

いち作業療法士として、

「正しいこと」は、科学的に自分で見極めるべし。

参考:

https://www.buzzfeed.com/jp/satoruishido/hpv?utm_term=.xaeNn45GK#.wsxzKWamg

http://blogos.com/article/264220/

http://www.sankei.com/premium/news/171216/prm1712160022-n1.html

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統合失調症の病理的な一面が明らかに。新薬の開発に繋がる可能性。

統合失調症の機序は未だに明らかになっていません。

しかし、iPS細胞を用いた研究で、少しずつ解明されていることもあるようです。

統合失調症患者の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、脳の神経系統の細胞に変える実験を行ったところ、神経細胞の割合が健康な人より少なく、神経細胞を助ける細胞の一種「アストロサイト」の割合が多かったと、理化学研究所などの国際研究チームが12日までに発表した。

可能性として、統合失調症は神経ネットワークがうまく作れていないために各種の症状が引き起こされるということが示唆される結果と思います。

もしも、この病理的特徴が、統合失調症という病気の根幹に直結する内容であれば、この病気が薬で完全にコントロールできる日も来るかもしれません。

などと妄想しました。

今後の可能性に期待しつつ、日々の臨床をがんばりたいと思います。

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瞑想で行動変容。認知行動療法の一部に瞑想を組み込むと効果的!?

アメリカの教育現場に瞑想が取り入れられているニュースがありました。

ご紹介します。
記事はこちら

ご覧の通り情報源がネットニュースで、しっかりと情報の裏取りをしたわけではないので、これがアメリカ全土に広がっている動きなのかどうかわかりませんが、瞑想の有効性はある程度アメリカ社会に認められてきていると言うふうに考えられます。
スティーブ・ジョブズなどの著名人が迷走活用していると言う話がメジャーになってからこのような流れがより活発になっているように感じます。
瞑想をすることによって、仕事能率が向上するというふうに言われています。
これは、自分自身に意識が注意を向けることができ自分の行動振り返ってあり自分の感情を整理したりする時間を作り出すことができるのがその原因と考えられます。
この瞑想を問題行動の変容に役立てようと言う試みが、アメリカで行われているようです。
瞑想のこういった効果をうまく活用できれば、認知行動療法をより効果的に行えるのではないか、そう考えました。
最近各種ビジネス書などでマインドフルネスが話題だったので、少し興味はありましたが、なんとなく作業療法のプログラムとして使えそうな気がしてきたので、すこし調べて見て取り組んで見たいなと思いました。

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