アルツハイマー型認知症の治療法の最先端二つの紹介+α

はじめに

アルツハイマー型認知症は、現在社会的な問題として認知され、TVなどで日常的に取り上げられています。

作業療法士協会も、認知症に関する取組みをいくつか行っているようです。

さて、現在のところ、アルツハイマー型認知症は進行性の疾患で改善が難しいとされています。

そのいっぽうで、徐々に改善効果が期待できる治療法も登場しているようです。

ネットの記事で同時に2つ見つけたので紹介します。

一つ目:脳に『ペースメーカー』を設置する

情報源:‘Brain pacemaker’ may slow effects of Alzheimer’s – TODAY Health

このペースメーカというのは、厳密に言えば比喩的な表現なのですが、脳に電気的な刺激をコンスタントに与えられるように、外科的な手法を用いて機械を取り付ける治療法だそうです。

この機会の電気刺激によって、神経細胞の委縮や変性を防ぐことができる可能性が明らかになってきているようです。

アメリカの事例では、症状に確実な改善が見られたとのことです。

2つめ:アミロイドタンパクを酵素で分解

情報源:アルツハイマー病の血管からの投与による遺伝子治療実験に成功:報道発表資料|2013年 プレスリリース|理化学研究所

アミロイドタンパクが原因とされるアルツハイマー型認知症。このアミロイドを分解する酵素「ネプリライシン」に着目した治療法。

この酵素を産生する遺伝子を、ウィルスベクターを用いて神経細胞に取り込ませることによって、症状の改善を図るというもの。

そういえば、ウィルスベクターは、山中先生がノーベル賞を受賞することとなったiPS細胞の作成にも使用されていましたよね。

今回の発表において、画期的な点は、このウィルスベクターが神経細胞だけに働くようにすることによって、血管に投与するだけで効果が得られることです。これによって、以前のように外科的手法を用いることなく、標的とする脳神経、脳組織にのみウィルスベクターを働かせることが可能になると期待されています。

まだ、マウスを使用した実験段階ですが、コストや安全面の問題が解決されれば十分臨床応用が期待できそうです。

おわりに

現在は進行性のアルツハイマー型認知症。

その治療の常識が変わるその日が待ち遠しいですね。

効果の次第によっては、アルツハイマー型認知症に対する作業療法やリハビリテーション、福祉、行政の在り方も大きく変わるかもしれません。

追記:

こんなものもありました。

Neurotrack to Detect Alzheimer’s Years Before Debilitating Symptoms Appear Wins SXSW Health Prize : Science/Tech : Counsel & Heal

アルツハイマー型認知症の事前診断法についての記事です。

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磁気でダイレクトにアプローチ!脳に直接作用する新しい禁煙欲求抑制法!

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はじめに

たばこ、「やめたいけれど、やめられない」という方、少なくないのではないでしょうか?
ひろえもんの友人にも、がんばって禁煙しているのが2、3人おります。

「数日間は、がんばるけれども、やっぱりやめられない」っというパターンのが多いみたいですね。

タバコは、税金吹っかけられて、値上がりする一方ですし、健康リスクは吸えば数ほど高まりますし、ご飯は美味しくなくなりますし。
何より、高額納税者なのに、ある意味、とっても社会貢献してるのに、社会からは全く尊敬されません。
以上のように、デメリットを数えるのはとても容易です笑。

こうやって、やめるための理由には事欠かないくせに、それでもやめられない。
そんなタバコが、やめたいのに、やめられない、止まらない方へ朗報です。

脳に磁場を当てる新しい禁煙方法

なんと、衝動をもたらす脳の部位にたいして磁場を当てることによって、喫煙欲求を低下させることに成功したそうです。
どういうことかというと、つまり、どんなに意志が弱くても、禁煙できるようになるということです。喫煙欲求が低下すれば、やめたいという気持ちが自然と勝るわけですから。

この新しい方法は、理化学研究所の林拓也副チームリーダーとカナダのマギル大学の研究チームによって、考案されたそうです。

タバコ以外にも応用が利く可能性

この研究の画期的なところは、外部から直接的に、依存欲求を低下させることができた点にあります。
これが意味するところは、つまり、薬物やアルコールなどの依存症などの治療法においても、応用が利くということです。

たとえば、現在は、精神依存がなくなるまでに、比較的日数が必要とされている症例が、今回発表された治療法を応用した、新しい治療法を受けることによって、治療期間を短縮したり、治療効果を確実なものとすることができる可能性があります。

とても、この研究はとても意義の大きいものだと思います。

研究の方法

この研究によって、喫煙の欲求には認知などを担う大脳前頭前野の腹内側部や背外側面が関係していることが明らかとなりました。

これを明らかにするための方法として以下のような方法がつかわれたとのこと。

 研究チームは10人の喫煙者に喫煙シーンのビデオなどを見せて脳の活動を測った。視聴後にたばこが吸えるとわかっていると、背外側面が盛んに働いた。

(中略)

詳細に調べると、背外側面は周囲の状況に応じて欲求を促す働きをしており、その影響で腹内側部が喫煙したい衝動をつくっていた。

実験では脳機能を調べる「経頭蓋磁気刺激法」の磁場を利用した。

日本経済新聞 2013/1/29 5:00

シンプルですが、それゆえ、分かりやすく、的確で、「すごいなあ」と思いました。調べたいことを、的確に調べるのって、意外と難しいと思うからです。

おわりに

ひろえもんは、タバコ吸わないんですが、免許証とるときに、自動車教習所で出会ったとある「おねいさん」から、

「タバコは、二十歳でやめるモノ」

という、大変趣深いお言葉を頂いたのが、非常に心に残っております。

マイルドセブンも名前が変わります。社会の風当たりは、愛煙家に対して、ますます厳しくなる一方です。

禁煙中の皆さん、治療法として確立するのはまだ、先です。
とりあえず、がんばって、禁煙生活を続けてくださいませ。
心の底から応援いたしております。

 

参考:

脳に磁場あて喫煙欲求抑制 理研など 薬物依存症治療に道 - 日本経済新聞

たばこの「マイルドセブン」新名称に - NHK NEWSWEB

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