今年一年みなさんに最も見ていただいた作業療法.netの記事ランキングベスト10

みなさん、今年はどんな一年でしたか?作業療法.netといたしましては、今年は地獄のサイト移行作業などあり、割と苦難の一年でした。

さて、そんなバタバタした中でも、多くの方が過去に書いた記事を読みに来てくださっているみたいで、本当にありがたい限りです。

厚く御礼申し上げます。

今年一年で最もご愛読いただいた記事トップ10をもちまして、今年最後の更新とさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。

それでは参りましょう。

第10位 まおゆう

作業療法一見関係なく見えるこの記事、もう三年以上前に書いた記事なんですが、なかなか根強い読者を獲得しておりますね。

「人間」とは何か? TVアニメ「まおゆう」第9話のメイド姉の演説のかきおこし

というか、botに人気みたいですね。今週とか、PVは16なのに、閲覧合計時間は0秒ですもん。

主体性というか、能動性、自己決定の大変さと素晴らしさを表現している良い教材だなー、と思ったので作品紹介したいと思った記事です。

ひょっとしたら、作業療法関係ない原作ファンの方々がたくさん見てくれてくのかなと思います。

第9位 作業療法士とは

一転して、作業療法らしいというか、作業療法.netで表現したいことの1つがランクインです。

http://xn--2qq684d0mc09m.net/about-otr/otr.html

申し訳ありません、現在リンク切れです。

内容はこちらに移転してます。

作業療法士とは

わかりにくい作業療法士という仕事がみんなが知ってるわかりやすい仕事になれば良いなー、と思っています。

第8位 ザンコリ

脊髄損傷と密接に関わりがあります。

結構こういう評価法的な内容は、需要があるのでしょうか。

第7位 生活行為向上マネジメントの記事

研修会参加後に書いた記事ですね。

「知らない」は死活問題。生活行為向上マネジメントを勉強してきました。

これは今年、チョチョっと読みやすいようにリライトした記事になります。

第6位

自分の悩みを書いた記事でした。

精神科の集団OTでは、訴えの多い患者様に何処まで対応できるか?

集団と、個別性の狭間で悩んでる作業療法士は多いのだなあと感じました。

今後もそういうところにスポット当てていけたら良いんですけども。

第5位 リーズニング

リーズニングという言葉がよく分からなくて、自分の勉強というつもりで書いた記事でした。

リーズニングという言葉について、作業療法との関連を調べてみた。【クリニカルリーズニング】

こちらも、結構前の記事ですが、たくさん読んでいただいてるみたいでありがたいです。作業療法士じゃない人にも読んでもらってるのかな、と思います。

第4位 精神障害者の方の雇用について

の記事こちらも昔に書いた記事ですね。

「相手を思いやれない障害」の持ち主とどのように付き合っていったらいいんだろう。

こうやて、みてみると昔の記事ばっかやんけ。

第3位 触診のあれこれ

これは今年追記しましたね。

作業療法士に役立つよくわかる触診のコツ。ひろえもんの触診の方法論と、出来るようになるためにやったこと。

触診はコツさえ掴めればほんとに簡単なんで、苦手意識がある作業療法士の皆さまはぜひ読んでもらえればなにかヒントになると思います。

第2位 移乗の方法論

これは結構、読んでもらえたのが嬉しかったり。

移乗の介助のときに現場の人が腰痛にならないために、必要だなあと現場の人間として思うポイント「移乗知っ得ナレッジ&テクニック」まとめ

移乗も簡単なんで、苦手意識ある人は読んで見てね。

第1位 COPMの記事

こちらになりますね。

知ろう、学ぼう!!COPM(カナダ作業遂行測定)

これも、昔ーに書いた記事です。

総括

ということで、1位から10位まで、なんとも残念なことではありますが、昔に書いた記事の方が、たくさんみていただいてるという結果になっております。

来年に向けての抱負

はい、昔に書いた記事に最近の記事のPV数が負けとりますね。

残念。

今年の作業療法.netは、サイトの基礎工事にてメチャクチャ時間がかかって、コンテンツは大して増やせませんでした。もっと皆さんが作業療法についてシェアしたり検索したりしたくなるような記事を来年はガシガシ書いていきます。

あと、一人で淡々と更新するばかりじゃジリ貧だと悟ったので、抜本的かつ革新的な取り組みを実行に移していく必要があります。

来年もよろしくお願いいたします。

作業療法業界にはカリスマとエリートが必要

作業療法士であっても、作業療法が趣味の人って、かなり少ないですよね。生活のために仕事として作業療法士してる人ってのが大半だと思います。だからこそ表題でございます。

年の瀬の区切りということで、個人的な、ぶっちゃけ話をします。

別に作業療法は好きじゃない

私は、作業療法を自分がすることは、あまり好きではないですし、楽しいと思えることはほっとんどありません。

もちろんごくたまに楽しい時はありますが、気質的に向いてないんだろなってのはあります。

好きなのは

作業療法の対象者の方々

やりたいという思いがあって、そのために動ける人々は本当に好きです。自分もそうありたいな、と日々勉強させていただいております。

何をするでもなく、ただただ、懸命に生きてる方も好きです。調子に乗って余裕こいてる自分がいた時に、人として大切なことを教えてもらいました。

コラム 好き嫌いで作業療法できない

但し、好き嫌いで仕事するとブレるんで、この辺は表出できないんで、辛いですね。出してもブレない作業療法ができればそれでいいんですけど、人間が未熟なんで。

逆に、この辺思いっきり出して、独善的な臨床やってみたい衝動にもかられております。

来年やってみて、痛い失敗するのもありなんじゃないかとは思います。

カリスマ作業療法士

カリスマと呼ばれる人は、作業療法士業界にも複数人おりまして。

そういった先生方は、作業療法士としてすごいとか、そういうのももちろんあるんですけど、作業療法士としてすごい人とみなされている人って、やっぱり人生哲学というか、ライフスタイルや生き方や、自分に課してるものがすごいんですよ。

コラム カリスマはなぜカリスマか

カリスマな作業療法士と、普通の作業療法士の違いはなんでしょうか。

スキルとかよりも、それを分けているのは違う別のことのようです。

大切なことを一貫させることができるか、それだけのちっちゃな違いです。

行動原理はシンプルで、顧客のために、つまり作業療法士として対象者の為にというそれだけのことなんですが、それができないのです。不思議ですよね

おもろい作業療法士

おもろい作業療法士ってすごいなーと思ってます。

隣の芝生効果で、自分以外のおもろい作業療法士はみんなすごいです。

社会を変える可能性をひしひしと感じます。

Break Freeです。マジで。

 

真面目な作業療法士

カリスマじゃなくても、作業療法士ってすごいし、好きです。

ただし、真面目に仕事してる人に限りますけれど。

点数とお金の為にのみ仕事してる人は嫌いです。他の仕事した方が稼げるのになんでこの仕事してるんやろ、って正直思います。

作業療法士に必要なもの

ということで、個人的経験から作業療法士に必要なもの

作業療法士にはカリスマが必要

作業療法って、道に迷いやすいです。

なぜなら、自由度が高いからです。

そのくせ、対象者の人には、

「こうしたらいいと思います」

と言わないといけないという諸事情があります。

自分ではしっくりこないことも

「そんなん詐欺やん」

と思いつつも、エビデンスはちゃんとあるからと、自分の感覚と違うことを提供することもあったり。

若手あるあるな訳ですが、このフェーズを若手がさっさと抜けられるようにして、良質の作業療法どんどん提供できる中堅を増やしていかないといけないわけです。

なので、ちゃんと作業療法の哲学やらブレない考え方を、若手にスムーズに伝達できるカリスマ的作業療法士がいると色々スムーズだと思います。

作業療法士にはエリートが必要

色々試して、色々共有できる作業療法士が、作業療法をより良いものに変え続けることができると思います。

そういう意味で、実践と変革を進める原動力となる作業療法士のエリートとなる人間が必要だと思います。

要するに地頭の良い作業療法士が、メンドくさがらずにもちょっと率先していろんな人に影響できるような、エリート街道が整備されてもいいかと思います。

作業療法はめんどくさい

だからこそ、作業療法にしかできないことはなんなのかを作業療法士がちゃんとわかってることが大切と思います。

それらが相克すれば、作業療法士は作業療法がもっと好きになると思います。

まとめ

来年は作業療法が楽しくなる1年にしたい

協会員なら論文タダで読み放題 日本作業療法士協会の学術データベース

日本作業療法士協会の会員であれば、日本作業療法士協会が刊行している雑誌「作業療法」のバックナンバーがオンライン上で読めます。ノーコストです。

ただし、厳密に言えば、年間1万うん千円払ってるわけで、無料でもなんでもないわけです。むしろ使わないのは損という話です。

必要なもの

日本作業療法士協会のIDとパスワード

※ 事前に取得が必要です。

使い方

ページを開く

協会ホームページの下の「学術 database」バナーをクリックするか

https://www.jaot.net/jireinet/gakujutu_menu.php?param=gakujutu_db

↑のリンクから、飛ぶ。

IDとパスワード入力

ID と パスワードの入力を求められるので、おとなしく入力

すると

学術論文DATABASE入り口

こんな画面が表示されるので、

一番右の藍色のボタンをクリックする。

すると

全巻へのリンクページ

こんなのが表示されるので

あとはポチポチとクリックすると、気になるバックナンバーが全て読めます。

ポイント

ちなみに、各記事ごとに、pdfで読めます。

これは非常にポイント高いですよね。

注意 2018/1/1 追記

発刊後一年が経過していないバックナンバーについては、電子化されないので、ペーパーでのみ閲覧することができるそうです。

まとめ

作業療法士の皆さん

日本作業療法士協会入りましょう。

2017年の末、日本の作業療法(OT)は割と崖っぷちだと思う13の理由

今年までの経験の作業療法の上っ面で、若手風情がわかったようなことを勘違いして書いた記事です。ご無礼仕ります。

先が見えないと言う若い作業療法士が多すぎる

作業療法(OT)が発展するためには、若い作業療法士が、どの程度活躍できる余地があるかが大切だと思っています。

就職して3年すると、その仕事がどんな仕事なのかが見えてくるものです。

日本全体がそうですし、どの企業も将来が見えないので、作業療法だけがそうと言うわけではありませんが、しかし、3年勤めて作業療法がよくわからないと言う作業療法士多すぎませんか。

将来が見えないという作業療法士が多すぎませんか。

若い作業療法士も、将来に向かって自分でアクションを起こしていくことが必要だと思います。

そして、その仕事をより多くの仲間と共有する取り組みを始めるべきだと思います。

しかし、そうはなっていない。

そうなる気配がない。実際に始まっている取り組みが、若手の作業療法士に届いていない。

作業療法の臨床に限界を感じて教育へ行く人が少なくない

作業療法士のうち、教育を志す人の全員がそうではないことは断っておきます。自分の作業療法の研究のために、教育機関に身を置く人もいるでしょう。

しかし、能力の高い作業療法士がこぞって教育に行くのを見るとなんだかなあと言う気持ちになります。

作業療法士のキャリアプランとして、一番儲かり安定していて、将来性が見えるのが教育ってなっちゃってるのも大きいかもしれません。

しかし、業界の構造としてはよろしくないと思います。

人材の交通整備が必要です。

しかし、そのようにはなっていない。

作業療法士の多くが働く病院のパイは縮小する

作業療法士は、病院で働いている人が多いです。

一方で医療保険も介護保険も、生活保護も、今後社会の中の労働人口が減少するので、削られることになると思います。

給料は絶対に増えないので、そのへんは多くの人がなんとなく重怠い雰囲気を感じているところなのかもしれません。

業界全体としては、病院勤務の人が多いので、あんまり元気がなくなって行くかもしれませんねん。

作業療法を必要とする人は、必ずいるにもかかわらず、です。

新しい提案をできる人が少ない

若い作業療法士も、中堅の作業療法士も、リスクテイクするのが難しい。

安定志向ではイノベーションは起こりようがありません。

危機的状況をなんとかすることができるのは、イノベーションだけです。

イノベーションとは新しい仕組みや人のライフスタイルを作り出すような新しい提案のことです

サラリーマンとして働いているのみでは、新しい挑戦は難しいと思います。

その挑戦は、新しい提案を社会に行うこととセットですが、その余裕がないように見えます。あるいは、作業療法士には血の気が足りないのでしょう。優しいですから。

ITへの依存が低い

作業療法士を結婚を境としてやめる人もいます。

そして、別の仕事をする人も。

残念なのは、積極的にやめる人よりも、後ろ向きな理由でやめる人がいることです。燃え尽き症候群と、職場の人間関係を理由とさるる人が多いですよね。

前者は、とにかく忙しさ。

書き物とか、書類とか、そう言う仕事で、疲弊する人が多すぎる気がします。

できること、仕事量、マンパワーに対して、実際の仕事が膨大であるならば、優先順位をつけて、できる限りITにぶん投げて本質的な仕事に集中することが必要だと思います。

本来的にやるべき仕事は、対象者の方の生活をより良くする可能性に賭けることであり、その他は本来オプションですから、自動化できるものはどんどん自動化するべきです。

後者は、職人気質がいきすぎてたりする場合でしょう。

「上の人が言うから、何も言えない」につながるリスクがあります。

これでは、作業療法対象者の利益を優先できないと思います。

若手のやりがいを削ぐ要因の最大のものがここにあると感じています。

組織の風通しを適度に良くするには、号令が重要ですし、合理化も必要でしょう。

そして、そのためのツールとして、ITは非常に強力なツールです。

資源の再利用性が低い

具体性が高いと言うことは、再利用性が高まれば、勝負ができると言うことです。

資源の再利用性が高まれば、大きなコストカットにつながり、顧客である作業療法対象者の利益が増えると思います。

子育て世代が仕事を気楽にできない

作業療法士は、女性の割合が多いのですが、仕組みが女性向きじゃない。

女性のライフスタイルに合ってない。

女性の感性に合ってない

であるからして、

作業療法士の前に立つ女性が育成されない

女性の割合が多い組織なのに、上に立つための技術やスキルを身につけている女性が少ない。

トリッキーでユニークな男性ばかりが目につく現状。

パイオニアクラスの面白い女性の作業療法士はたくさんいるのです。

その先生がたのせいで、ハードルが上がりきってしまっているのかもしれません。くぐればいいのにね、

堅実な現場の結果が、きちんと上に上がっていかないことが、その原因ではないかと思います。堅実な結果を出している作業療法士はたくさんいるでしょう。それをきちんと表現することが十分でないと思っています。

そして、自己主張をすることは、悪いことではないのですが、性分ではないのでしょう。何分にも「人の組織」には合わない性分ということです。

作業療法士は言葉で語るより、背中で語る方が得意なので、そこをもっと補うような何かがあればいいのです。

「それ」がないのです。

現状、仕組みとして、学会発表という仕組みがあります。

が、そのためのコストも捻出が難しいというのが、今を生きる女性作業療法士の実際なのでしょう。

この辺の支援がないのがヤバいですよね。

今の作業療法は複雑すぎる

世の中がシンプルであれば、作業療法はシンプル。

今の世の中は、情報量が増えてどんどん複雑になる。

作業療法が世の中に焦点化しすぎれば、作業療法に必要なコストは際限なく上昇して行くことでしょう。

そうなれば、再現性はどんどん低下して行くこととなります。

学習コストが高いと、新しい人材は育ちませんゆえ、結構深刻な問題なり。

人間の本質は変わらない

焦点を当てるべきは、人間とはどう言う生き物なのかと言うプリミティブなところと言うところは、作業療法の原点とも言うべきところで、ぜったに動かしてはいけないところだと思います。

結局のところ、そこから意識が遠のいていると、作業療法は力を失うでしょう。

エビデンスとは、何に対するエビデンスなのか、そこが人間の本質に結びついていないと、作業療法はとんでもない危機に瀕する、でしょう。

確かに、社会経験の少ない新人類が、作業療法士になると色々大変なので、上の世代の中堅作業療法士はつくづくそんな世代だなあと思いますが、それでも人間の本質は変わらないと言うことを若手が悟るまで粘り強く育てるしかないでしょう。

作業療法のエビデンスは一定の複雑さよりもシンプルにはならない

これは、作業療法にとって一番致命的なところでしょう。

作業療法に関わる多くの人が感じているところではないでしょうか。

観測も記録も、分析も一筋縄ではいかない。

因果関係はおろか、相関関係の証明にすら、非常に多くのコストを必要とする。

さらに、そうして時間をかけて出したエビデンスを理解するにも、一人一人に多くのコストを必要とする。

この仕組みをなんとかしないと、いけないと思います。

ここがなんとかできることが、作業療法を次のステージに進めるポイントになると考えています。

作業療法が変われる兆候がない

作業療法は、もっと劇的に変わらなければならないと思います。

それは、今後社会が劇的に変わって行くからです。

しかし、人間の根源的なもの、感情や情緒にスポットライトを当てつづける不断の試みこそが作業療法には必要です。

変化と堅持の、そのバランスがうまく取れないで苦しんでいるのが今の作業療法です。

だからこそ、今の作業療法のより良い変化に向けた歩みは、もっと加速しなければなりません。

作業療法士が「時代の次の先」を読めない

作業療法は、

今、この時点と

作業療法の対象となる方が観ることができる少し先の未来を

取り扱う

とするならば、作業療法士の仕事はそのさらに先の未来を読み解くことが、専門職としての責務なのではないかと思います。

これから、未来は変わり続けるでしょう。

どんな風に変わるでしょうか?

例えば、いずれ、車の自動運転が当たり前になる世の中がくるでしょう。

自助具は、当たり前のように生活を自在に変えるでしょう。

おそらく、義手や義足の方が、人間の手足よりも便利になる世の中がくるでしょう。

そんな未来で、作業療法士ができる、仕事は、かなりたくさん増えるでしょう。

しっかりと作業療法士が将来を見据えた勉強や研究を重ねて行くことができれば、です。

そう言う勉強がシンプルにできるようになれば、

そして、そういう未来がいずれの現実のものとなると、

そのように思います。

そういう勉強が次の時代を形作る原動力となると確信しています。

しかし、あまねく日本中でそのような勉強ができるようなインフラが整っていないことが、最も

「やばいな」

と思いマす。

まとめ

逆に、上記の理由をなくせば、

作業療法の未来は明るい。

それに気づく人が増えれば、

作業療法の対象者の方の利益は増える。

それが、大事なこと、です。

 

来る年はそのための1年としたいと思います。

QAPマークは福祉用具の安心・安全マークという意味だそうです。

日本作業療法士協会から、定期購読の雑誌が届いて、その中に「QAPマークをご存知ですか」というチラシが入っていましたが、知りませんでしたので、調べてみることにしました。

QAPマークとは

公益財団法人 テクノエイド協会が策定した評価基準に基づいて「人々が安全・安心に福祉用具を利用できるよう、利用者の立場で使い勝手や安全性を評価認証する仕組み」だそうです。

QAPとは

Qualified Assistive Products

の略語みたいです。

google翻訳だと

「認定された支援製品」

ということになるみたい。

認証には有効期限あり

有効期限は3年だそう。

つまり、資格維持のためには再取得が必要ということみたいですね。

認定の前提としてJISが必要

工学的な安全性をJISによって保証されているものでないと、QAPは認められないということみたいです。

主催団体

公益財団法人テクノエイド協会

ちなみに、義肢装具士の国家試験を仕切ってる団体

らしい。

その理事長

大橋謙策

 

今回チラシが入ってた理由

情報提供とのことです。

主催団体であるテクノエイド協会がもう一つ主催している「福祉用具プランナー現況届」の方がどうやらメインのように思われます。

感想

知らない団体がいろいろあるなー

知らないマークもいろいろあるんだろーなーと思いました。

あと、QAPマークが一般に浸透するのは、難しいかなーと思いました。

現場からは以上です。

 

【速報】精神障害者、雇いやすくする特例措置 厚労省、来春から【作業療法.net】

厚生労働省は22日、企業が精神障害者を雇用しやすくする特例措置を来年4月から設けることを決めた。身体障害者や知的障害者に比べ、職場に定着しにくい精神障害者の働き口を確保しやすくする狙い。

(中略)

法定雇用率は原則として、週30時間以上働く障害者は1人、週20時間以上30時間未満働く障害者は0・5人に換算して算出される。来年4月以降は精神障害者に限り、週20時間以上30時間未満の労働でも雇用開始から3年以内か、精神障害者保健福祉手帳を取得して3年以内の人は1人と数えることにし、精神障害者の雇用を促す。5年間の時限措置とする。こうした厚労省の案がこの日の労働政策審議会の分科会で示され、妥当と認められた。

身体障害者や知的障害者と比べ、精神障害者は短時間労働でないと仕事が長続きしない人が少なくない

詳細はこちら・・・

精神障害者、雇いやすくする特例措置 厚労省、来春から

https://www.asahi.com/articles/ASKDQ52ZCKDQULFA01S.html

 

Bingで「作業療法」で検索したら、「作業療法.net」が1ページ目に表示されるようになりました。

作業療法.netのBingでの検索順位が上がりました。

偏にいつも、作業療法.netを応援してくださっている、みなさんのおかげ様です。ありがとうございます。

Bingの1ページ目に作業療法.net

Bingでキーワード「作業療法」で検索すると、なんと1ページ目に作業療法.netが表示されるようになりました。

これが証拠なり。

ご覧のように1ページ目の一番下に表示されるようになっています。

ひとえに、いつも「作業療法.net」の見て応援してくださってる皆さんのおかげだと思います。

また、以前記事にも書いたように、CMSをWordpressに切り替えたので、その影響もあったかもしれません。

コラム 検索エンジンについて

インターネットでなんらかの情報にアクセスするときは、検索エンジンを使うのが一般的だと思います。

現在、検索エンジンと言えば、「google」を使うという人がほとんどだと思います。

他の検索エンジンは、検索ヒット数や更新などを含めると、あまり実用的ではありませんので当然かと思います。Yahooを使うという人も、いるかもしれませんが、Yahooの内面の検索エンジンは実質googleのそれですので、まあほとんどの人がyahooを使うと、こういうことだと思います。

一方で、その他の選択肢として唯一使えるかなーというのが、

Bing

です。

これは、Windowsで有名なマイクロソフト社が関わっている検索エンジンになります。

そして、アメリカのYahooの中身になります。日本のYahooの中身は先ほど述べたようにgoogleなのですが、アメリカのYahooでは、Bingがその中身になっているのです。

動画検索などでは、googleよりもBingが優れていると言われています。

検索順位の1ページ目は地味にすごいんですよ。多分。

ほんまにみなさんのおかげです。

ありがたい。

次はgoogle検索でも順位を上げたい

検索順位が上がれば、いろんな人に作業療法に関するコンテンツを見てもらえる可能性が増えます。

ので、地味に大事なのです、検索順位

ちなみに現在のgoogle検索における、当サイトの順位は

圏外

です。

©︎講談社/福本伸行

はい。

 

悔しいです。

 

来年は、地道にコンテンツの厚みを増やして行きたいです。

リハビリテーションはお手伝いじゃない 作業療法にも通じる人助けの奥義と 人助けがテーマの漫画「スケットダンス」最終巻より

(2020/07/06  割と大幅加筆修正)

作業療法士の語る「リハビリテーション」はなかなか理解されないことが多いです。でも、同じ意味を「すっ」と言ってる漫画のセリフがあるのでご紹介します。

というわけで、この記事には、まんが「スケットダンス」最終巻の壮大なネタバレが含まれています。

もし、出来れば、このスケットダンスという漫画、素敵なので、一巻から、最終巻まで自分で読んで、噛み締めていただきたいので、読むつもりがある人は、そっとブラウザバックしてください。

前置き 実体験した過剰なお手伝いを医師から提案された件

まずは、作業療法の対象者の方と一緒に作業療法中に、とあるドクターの先生から、言われた衝撃的な一言の話から入りたいと思います。

その発言とは、

「なんでやってあげないの?やってあげる方が親切だよね」

という一言。

人助けに関する見解の相違を感じた瞬間でした。

患者様が、貼り絵をやっていたのですが、確かに作業ペースはお世辞にも早いとは言えず、その先生がやれば10ぷんくらいで終わる内容に30分以上の時間をかけて取り組まれていた場面でした。その方は手伝って欲しいとも、もうやりたくないとも一言も言われていませんでしたし、むしろ楽しそうに黙々と取り組まれていました。

その時は、正直かなり戸惑いながら、「どうしようかな」と思いながら、リハビリテーションとはという話をその先生とすり合わせる作業をしました。

ぶっちゃけ、

先生それをやっちゃあ、リハビリテーションとしちゃあおしまいでしょう。

ということがありました。ご説明したら、納得はしていただけましたが、リハビリテーションの構造は継続的に説明しないといけなくてそのコストが都度発生すると、改めて確認することになりました。

困ってるのになんで代わりにやってあげないの? という呪い

リハビリテーションの現場を他職種が見た時に、

困ってるんだから、代わりにやってあげないの?

とか

ともすると、

なんで意地悪するのさ?

なんてニュアンスで、尋ねられることもあったりします。最近は、おそらく協会レベルの認識がかわってきたのでほとんど言われることがなくなってきたのですが、それでも、そのあたりは世の中の雰囲気に影響を受ける部分ですし、リハビリテーション・作業療法を語るのは難しいです。

飢えてる人に食べ物を与えるのは正しいか

スケットダンスはもうしばらくお待ちください。

たとえ話をひとつ。

先ほどの話ですが、つまり、いち作業療法士としては、直接的な対処療法は、個人的には緊急的なもので、状態安定したらすぐにやめるべきと感じています。

無用な援助の継続は、本人能力の低下に直結するからです。

とある小説に

『食べてない人に

「人はパンのみに生きるにあらず」

って言っても

うるせえ馬鹿ってなもんだろ』

という、一節がありまして、妙に気に入っているのですが、これは対処療法の重要性を端的に表現しています。対処療法は極めて有力な選択肢の一つです。

一方で、飢えてない人物にいつまでもパンを低コストで供給するのは違うだろ、って思うのです。それは、その人が、自分で自分の人生を管理する力を奪うことにつながるからです。

飢えている人には、自分でパン、もしくはそれに代わる食べ物を自らゲットする能力を身につけてもらうことが、その人の生活の豊かさを増やすことになります。

作業療法における支援の量も、評価の元に、適切な量と質で提供されないと、無用な依存を引き起こしてしまったり、逆に栄養失調を引き起こしてしまうことになります。

リハビリテーションとは、再構築である

そもそも作業療法は、リハビリテーションの方法論の一つです。ですから、リハビリテーションの枠組みを踏まえて、勝負しなければならないと思います。

つまり、その人の人生の復権に貢献しないことがらを、「手助け」と称して実行していても、それはもはや作業療法とは呼べない、別の何かということです。

それは人生の再構築とも呼べる過程の一旦であると思います。その人の人生を再構築する手助けをするのが、リハビリテーションであり、作業療法と考えます。

作業療法と人助け

繰り返しになりますが、作業療法士は、ある面では確かに「人助け」を行う仕事です。

しかし、直接的な援助をいつまでも質と量を調整せずに、供給し続けてはいけないということです。

なぜなら、当事者である作業療法の対象者が、「じぶんでできるようになる」、つまり、主体的に選択、行動、決定が行えるよう支援するのが作業療法士という仕事だからです。

ですから、生活の再構築の支援を行う作業療法士は、支援とは何か、作業療法における「人助け」とは何かを理解していなければなりませんし、それを対象者や家族、他職種と共有しておく必要があります。

漫画 「スケットダンス」最終巻における人助け

お待たせしました。スケットダンスです。この漫画のセリフが、リハビリテーションにおける人助けの根本を表現していると確信します。

ちなみに、冒頭でも多少触れましたが、スケットダンスという漫画は、高校生三人組が、いろんな問題に面白おかしく時にはシリアスに挑むなかでの、成長を描いた学園ものです。シリアス回は、いろいろと考えさせてくれる漫画だったので結構好きで、連載中から読んでおりました。

その中でも、特に感銘を受けたのが、最終巻で、主人公が自分の人助け観を語る場面でした。

それが、学園理事長から「人助け」とはなにか、と問われての以下のセリフになります。

©︎篠原健太/集英社

「理解者になること

乗り越えることは 変わることじゃなくていい

その人が 今いる位置を認めて 愛しいと思えるように

背中を押すこと」

どうでしょうか。

私個人は、初めて読んだ時に、ああ、その通りだな、と思いました。うまく言うものだなあと思いました。

このセリフは、まさに作業療法とか、リハビリテーションの理念そのまんまです。いろいろな要素を内包しています。支援する側とされる側が互いを対等な存在と感じないと、なかなか理解できないでしょう。その意味で、微妙なニュアンスをうまく伝えうる貴重なセリフだと思います。

冒頭の医師とのやり取りにこのセリフを当てはめると見えてくるものが今回伝えたかったことです

冒頭エピソードを少し振り返ってみたいと思います。

対象者さんが大切にしていたことは、「やってる、やれてる感覚」とそれを実現しつつある自分自身という存在なんですよね。決して、貼り絵がクオリティ高く仕上がることでも、ラクに出来上がることでもないんですよね。

いまの自分ができる精一杯を取り組んでいる自分自身を肯定する力こそが、作業療法対象者の主体性であり、それをそっと支えるのがリハビリテーションないし、作業療法士の仕事なのではないでしょうか。

人助けとは

「理解者になること

乗り越えることは 変わることじゃなくていい

その人が 今いる位置を認めて 愛しいと思えるように

背中を押すこと」

作業療法士にできる手助け

本人ができることを本人がやって、本人がそれでいいと思えるように支援・応援することが作業療法士の仕事と思います。

極論、方向性が正しいのであれば、直接的な介入がなくても、ちょっとした声かけを適切なタイミングで適切な量と質で行うことで、その人の支援が完結するかもしれません。

©︎篠原健太/集英社

いわゆる勇気づけってやつですね。

足りないのはもちろんいけないし、支援しすぎるのはもっとよくない。

だから作業療法士は、専門職なんですよね。その量的質的コントロールが職人技だから需要があるのだと思います。

ほんとうのところは、作業療法士なんていう職業がなくても、困っている人の周りのひとが「大丈夫だよ」とちょっと応援してあげて、本人も「ありがとうでももうちょっと頑張ってみるね」と、その相互作用でいけたら一番いいんです。作業療法士なんていらない世の中が一番いいんです。

世の人がみんなそれに代わる行為を日々行うことができるのが一番望ましいと思ってます。

でも現実はそうじゃないから、その辺はわきまえて作業療法士として対象者の方にできることをやり過ぎないようにやっていくことが大切だなーと思ってます。

ということで、以上スケットダンスから教わった「人助け」の極意でした。

蛇足

その他にも、作業療法士として参考になるなあと思った内容はたくさんあります。

たとえば、最終巻で、主人公たちが文化祭の出し物を考えるシーンがあります。そのシーンでの、やり取りや思想はまさにユニバーサルデザインを体現しています。

みんなが、個性を発揮して参加できるためにはどうしたらいいか、そのためのありようはどうあるべきかと知恵をしぼる。決してシンプルなだけでは実装が難しいため、このコストを現実では渋るんだよなあと、でも大事なんだよなあ、改めて痛感するいいお話です。

そのあとの、スイッチのあれこれとかも感動的なんで、最初から最後まで、ぜひ全巻読んでいただきたい。スケットダンス。

作業療法士が怪我をしてADLが制限され、QOLが低下した事例【ICF編】

筆者が肩をやっちまって、日常生活に支障が出ているので、作業療法目線で報告する。です。

作業療法対象

筆者。

主病名

烏口腕筋損傷疑い(自己評価なので違うかもですが・・・)

受傷時の状況

屋内の滑りやすい場所で転倒。

その際、目の前にあった手すりを、肘関節及び手首をほぼ伸展した状態で、つかむも、全体重の負荷が一挙に肩関節に伝わり

「ゴリボリゴリっ」

と、鈍い音がして損傷。

心身の状態、現在の状況

上肢を挙上すると疼痛(++)

「なんで怪我なんか」と抑うつ傾向

活動制限、生活上の困難(現状において)

・更衣動作がしたくない。

・車の運転が本当に苦痛

・家事動作がただでさえ面倒なのに、さらに億劫に

・Apple Watchで支払う時に、肩を挙上しないといけないので苦行

社会性(参加)

・通勤、余暇活動(特に運動)、支払いが本当に苦痛

・外出意欲の全体的低下

リハゴール

・余暇活動の運動が不快なくできるようになる

介入

湿布やら塗布薬を併用しながら除痛

痛みがあったら辛いので、対処療法

マッサージや無理のない範囲の運動で、血流を促進し、自己治癒を高める

おまじないみたいなものだが、血流大事

支払い方法や家事動作のフローを見直して、無駄な動きを削減する

支払いは、Apple Watchの代わりにクレジットカードを使用しお釣りを受け取らなくてもすむようにする。

洗濯と洗濯干しが一番苦痛なので、こまめに洗濯し、一回量の洗濯物を減らす。洗濯物を低い位置に干せるように、家具や調度品を工夫する。

など。

運転の方法を見直し、なるべく受傷側の肩関節の動きを必要としないよう留意する

ついつい使ってしまうので、スピード出さないようにしてゆとりのある運転を心がける

関節可動域が制限しないように、疼痛域ギリギリまで気合で動かす。

ある程度の痛みはしょうがないと納得し、受容する。

コラム 思ったこと

健康のありがたみは、やっぱり怪我とか病気するとよくわかるですね。

自己作業療法

ICFっぽくやってみております。

自分に作業療法するのはいい練習だなと思います。

こうやってみると、ICFのいいところは簡潔に情報をまとめることができるのでわかりやすいところだと思います。作業療法としてやることが明確になるだけでなく、今どんな状況なのかの共有や確認が単純な箇条書きレベルでわかりやすくまとめられるのはいいな、と思いました。

ただ、自分にするからいいや、とざっくりしてる感じもあるので、その辺は再評価に生かしたいと思います。

抑うつ傾向に対するアプローチが何もないってのは、臨床経験が浅い筆者のような人間はよくやってしまいがちですという戒めでした。

 

まとめ

ICFは、シンプルかつ強力な作業療法のツールです。

便利なので、作業療法士としてはICFは使えると良いと思います。

一方で、ICFは簡便になりすぎるリスクがあるので、もれなくだぶりなく評価できてるかはチェックが必要です。

子宮頸がんワクチン問題と「医学的な真実が殺される」社会で作業療法士をやってるということ

作業療法士は、日本では医療職に分類されますが、医療関係の情報の取り扱いの闇というか難しさを感じる「子宮頸がんワクチン問題」、ご存知でしょうか?

医師でジャーナリストの村中璃子氏が、ネイチャー誌などが選出するジョン・マドックス賞の今年の受賞者に決定したことを知り、追加で関連情報を知れば知るほどに、衝撃を受けたので記事にしました。

先進国である日本の、医療情報の扱いの質には、こんなに低い面もあるんだよ、っていうところを感じていただければ幸いです。

2017年12月17日 追記:最後に新しい記事へのリンクを追加してます。

子宮頸がんワクチン問題のここがヤバい

「科学的正しさ」が、国などの大きな組織・団体に黙殺されてしまったことです。

加えて、医療に関係する情報を受け取る側が、何を信じたらいいかわからなくなる点です。多くの人が、テレビでやってる情報は正しいと思う日本の世の中なのに、その信頼を裏切るような情報がテレビで提供されていた、と言い切ってしまって良いと思います。

この2点は、情報がスピーディーかつ大量に消費される世の中の宿痾とも言えるのではないかと思います。この問題意識は、もっと世の中から重要なものとみなされる必要があると思っています。

そもそも子宮頸がんワクチン問題

ここでいう、子宮頸がんワクチン問題とは、以下のようなものです。

そもそも、子宮頸がんには様々な原因があることを前提として、そのうちの80%以上は2つの型のヒトパピローマウィルスの感染によるものと言われています。

こうした子宮頸がんを予防するには、上記のウィルスに効果のある子宮頸がんワクチンの投与が安全かつ有効だというのが科学的意見です。

しかし、「子宮頸がんワクチンの使用によってけいれんや歩行障害、神経性の副反応が出る」という趣旨の反ワクチン運動がメディアに取り上げられ、日本政府はその主張に根拠がないと認めながらも、子宮頸がんワクチンの投与に及び腰になってしまったということがこの問題です。

このように、

子宮頸がんワクチンのリスクが過剰に強調されたが故に、

子宮頸がんワクチンが投与されていれば、本来子宮頸がんにならなかった女性が子宮を失い、

その人に本来生まれているはずの子供が失われる

というなかなかショッキングな事態が、

「国の政策によって」

引き起こされているのでは、という問題

です。

村中璃子氏の仕事

前述のような状況に強烈な違和感を感じたのが、医師でありジャーナリストの村中璃子氏でした。

子宮頸がんワクチン副作用の研究の過程で、不正があったことを指摘し、理路整然と、反ワクチン運動への反論を行いました。

その過程で、名誉毀損で不正な研究を行った科学者に訴えられるなどしながら、間違いを科学的な視点で正した功績が認められ、あの著名な科学雑誌ネイチャー誌などが選出するジョン・マドックス賞の今年の受賞者に決定しました。

コラム 「報道しない自由」を行使する日本のメディア

筆者は、ネットの情報から、今年のジョンマドックス賞について知りました。

しかし、大手のメディアでは、あまり報じられているところを見ていないです。

同じ違和感を感じているネット上の意見を見ましたが、ジョン・マドックス賞という有意義な賞を受賞したことを、もっと、日本のメディアは日本の医療情報に責任を感じるのであれば、大々的に報じるべきだと思います。

今回のことで、今の日本のメディアに正しい情報を広めることを期待してはいけないということを学びました。ある意味で、誤報を流してしまったということを認めてでも、きちんとした情報を流そうという姿勢が欲しかったです。

そうなると、ネットを使って情報収集した方が、まだ検証することを心の片隅に意識してるという面で、積極的でいいのかなと思います。

作業療法も科学性大事

リハビリ界隈にて、ある組織で大御所さんとかベテランさんの発言が影響力が強くて、科学性が失われてしまう現象と今回の件が重なりました。

心は大切です。

それを前提として、科学性を本当に大切にできているか、をきちんと問い直す時期にリハビリテーション、作業療法の世界もきてると思います。

今回のことを教訓として、作業療法士の世界にも必要になってることはなんでしょうか?

論理的思考の強化

論理的思考能力はいわゆる「できる」人たちが共通して獲得している能力ですし、科学を支える根底です。

情緒を使いこなすには、確かな論理的思考が必要です。

実践と同時に検証研究ができる環境設定

AIとかビッグデータとかを活用するのが普通になってる世の中です。

普通の臨床で、研究できるような枠組みを発明することも必要かなと思います。

実際の関わりと、その結果の相関や因果関係を検証できる仕組みの導入が作業療法の世界全体に必要になっていると思います。

作業療法士の学術的な知識技能の向上

作業療法士で学術的な分野で活躍している人は、同じ顔ぶれの人が多いです。

これは、臨床しながら研究するのが大変だからということに加えて、学術的な内容をきちんと理解するには、臨床とはまた別の能力が必要になるからだと思います。

まず必要なのは、作業療法士一人一人が研究の内容を検証できる能力を獲得していることだと思います。

そして、自分の臨床を学術的かつ科学的に説明するためには、どのようにすればそれが可能なのかということを学んでいく必要があるのだと思います。

発信能力の強化

作業療法士一人が、その治療方法や主義の有効性を認識していたとしても、それを周囲と共有することができなければ、本当は解決することができたはずの世の中や組織の課題を解決することができないということになります。

そうならないためには、科学的に正しいことを、きちんと周囲に対して説明することができ、広げることができることが必要です。

人と繋がることができ、作業療法士としての自分の意見に耳を傾けてもらうことができるような自分であること、そのためにも、情報を科学的に検証する能力を獲得する努力が必要だと思います。

疑うこと

偉い先生が言うから、

科学者が言うから、

映像があるから、

本当に正しいのか、

書籍になっているから本当に正しいのか

いろんなツールが安価に使えるようになってるんだから、

車輪の再発明するくらいの気持ちで、

疑って、試して、

「ああ、ほんとだ」

と思えることが一番必要かなと思います。

誰かが言ってることを鵜呑みにするんじゃなくて、

覚悟を持って、その情報に相対することが必要だと思います。

自分で考えて自分で決める

作業療法士として、一番大切なのはここだと思います。

お金儲けの現実といろんなバランスを取るためには、作業療法士に一番必要な能力は、心情と科学性を踏まえて、自分でしっかりと考えることだと思います。

安直な感情に惑わされず、社会とその問題解決にとって本当に必要なことを提供できることが、作業療法士が本当の意味で社会貢献できる唯一の方法論だと思います。

周囲からどれだけ圧をかけられても、貫けるだけの村中璃子氏のような強さを作業療法士一人一人が獲得するには、本当の意味で「自分で考えて自分で決める」と言うことが必要になると思います。

今も将来も大切にする

今をごまかして、将来を台無しにする無責任を、リハビリテーションと称してやってるとしたら最低なので、一作業療法士としては、そのようなことがないようにしたいと思います。戒め。

まとめ

いち作業療法士として、

「正しいこと」は、科学的に自分で見極めるべし。

参考:

https://www.buzzfeed.com/jp/satoruishido/hpv?utm_term=.xaeNn45GK#.wsxzKWamg

http://blogos.com/article/264220/

http://www.sankei.com/premium/news/171216/prm1712160022-n1.html