「生活行為向上マネジメント」って何?よくわからないのでいち作業療法士が調べてみた結果

最近、作業療法界隈で、

「生活行為向上マネジメント(MTDLP)」

という言葉を最近よく耳にするのですが、正直「???」でしたので調べました。

追記:2017/12/24 加筆修正

はじめに

なんとなく、現在進行形の概念なんだなあということは、知っていたのですが、積極的に関わる事の無いまま現在まで来てしまいました。

が、とある本の著者に実際にお会いしまして、「これ(生活行為向上マネジメント)を積極的に活用しないなんて!!」という趣旨の発言を頂きました。

ひろえもん、いち作業療法士として、個人的に何となくショックでした。

ので、勉強してみることにしました。

以下そのまとめです。

「生活行為向上マネジメント」とは

作業療法士の取り組みを説明する新しい枠組み

の一つということになるそうです。

そもそも、このあたりから全くわかっていませんでした。

要するに、

「生活行為向上マネジメント」という概念は、

『作業療法のプロセスを表すツール』

らしいです。

また、

「作業療法の標準的な形を一般の人に示すための物である。」

とのことです。

いわば、作業療法士でないと今ひとつピンと来ない「作業療法」という概念について、世間一般に積極的に発信をしていくために新しく作り出されたツールであるようです。

生活行為向上マネジメントの概要

概念図は以下の通りです。

seikatukouikoujomanejiment.png©︎日本作業療法士協会

人間の生活が、「生活行為の連続」によって成り立っていることを示す図ということになるそうです。

この「生活行為」という言葉は、作業療法におけるいわゆる「作業」の意味と等価だそうです。

「作業」という言葉だと、誤解や認識の齟齬が発生する可能性が高いので、新しく「生活行為」という言葉を作り出したと、こういうことになるようです。

MTDLPにおける生活行為の構成要素

生活行為はこの概念図では5つに分類されています。

ADL

IADL

仕事・生産活動

余暇活動

社会参加活動

ADL

「日常の身の回りの活動」にあたりますね。

服を着替えたりとか、食事を食べたりとか、自己維持活動とか言われるやつです。

IADL

「家事などの生活を維持するための活動」にあたりますね。

買い物とか、そういうやつです。

仕事・生産活動

「仕事などの生産活動」にあたります。

要するにお金を稼いで、生活を維持するための原動力となるような生活行為ですね。学生だったら、ここに勉強が入ってくるのかなとも思いますが、どうなんでしょう。

余暇活動

「趣味などの余暇的作業」にあたります。

人生のお楽しみというか、人生に潤いを与えてくれる、そういう活動のことですね。

典型的に紹介されるのはスポーツや、レジャーなどでしょうか。

とにかく、その人が楽しいと思えるような活動だったらなんでも当てはまると思います。

社会参加活動

「地域活動などの作業」にあたります。

通学路の交通整理のボランティアとか、祭りの実行委員会とか、そういう活動が地域活動などの作業にあたると思います。

他人と何か社会的意義のある活動を展開すると、ここに入ってくると思います。

「生活行為向上マネジメント」制作の経緯

生活行為向上マネジメント(MTDLP)が、出来るまでには、「一般社団法人作業療法士協会(OT協会)」と国との間に、以下のようなやり取りがあったみたいです。

・OT協会、高齢化社会ふまえて、国に対して提言行う

・国から「OTの社会的認知度および影響力って正直大した事ないよね?」とストレートかつ容赦のない返答

・OT協会「んじゃ、社会的認知度あげるし有効性示すわ」

生活行為向上マネジメント作成

こんな感じらしいです。

あくまで、伝聞ですけれど、日本作業療法士協会の偉い人にたまたま聞いたので多分あってると思います。

「生活行為向上マネジメント」の成立・完成

最初は、高齢者への作業療法の有効性を示すをコンセプトに始まった「生活行為向上マネジメント」は2010年に完成したのですが、

「急性期をはじめとする医療の現場や入所施設、介護職とOT連携ツールとしての活用の可能性を検討して」

完成させたとのことです。

あくまでわかりやすさ最優先な感じですので、齟齬ありまくりだったとしたらご容赦いただき、より良い記事を書いていただきたくお願い申し上げます。

生活行為向上マネジメントの具体的内容

「生活行為向上マネジメント(MTDLP)」は、作業療法のフローを抽象化したツールになってます。

だから作業療法士には、違和感の無い内容と言えます。

意味のある生活行為に焦点を当てた支援が、生活行為向上マネジメントの至上命題

「意味のある生活行為」とは、「意味のある作業」というやつです。

まあ、「意味がある」から「作業」なのです。

それらをどのように支援するか、という作業療法士のプロセスをある程度固定化させたものが、生活行為向上マネジメント(MTDLP)なのです。

「生活行為聞き取りシート」「生活行為アセスメント表」「生活行為向上プラン表」の3つのメインシート

作業療法士の支援プロセスを具体化したものということで、

生活行為向上マネジメントには、「生活行為聞き取りシート」「生活行為アセスメント表」「生活行為向上プラン表」の3つのメインシートが存在します。

これらのシートは作業療法士が一般的に行う

作業療法対象者への聞き取り

評価

介入プログラムの立案

という3つがそれぞれ、集約されたものになっており、内容にも連続性があります。聴取や、支援プログラムの立案の際には、対象者の方の家族の意見にも焦点を当てており、より柔軟に双方の意見の調整やそのマネジメントを行うことがそれらの要旨です。

コラム 生活行為向上マネジメント活用の未来

以前参加した講演の中で、講師の方が面白いことを言われておりました。

なんでも、「将来的には、シートをOT利用者が自ら記入し、OTのもとに相談に来」てもらえるような構想もあるのだとか。

そういう人は、作業療法士の助言を必要としない可能性が非常に高いという点を除けば非常に良いアイディアだなと思いました。

その辺が、生活行為向上マネジメントの難しさなんだろうなと思います。

生活行為向上マネジメントの用紙をまとめると

生活行為向上マネジメントは、

いままで作業療法士がやってきたオーソドックスな作業療法の形を

ツールとして誰でもできるように形にしたもの

生活行為向上マネジメントのより詳しい情報について

「生活行為向上マネジメント」は現在進行中のプロジェクトであり、これについては調べたら調べただけ新しい情報が得られるような状況だとおもいます。

要するにきりがない感じがいたしました。

ので、今回はきっかけ程度の内容にさせていただきます。

申し訳ございません。

代わりといってはなんですが、今回参考にさせて頂いた内容についてご紹介させていただきます。

生活行為向上マネジメントの流れと各書式
http://www.jaot.or.jp/wp/wp-content/uploads/2011/04/h22rokenjigyo-report2.3.pdf

平成23年度老人保健健康増進等事業
<生活行為向上マネジメントの普及啓発と成果測定研究事業>
http://www.jaot.or.jp/members/h23kenkyujigyo-roken/

作業療法ジャーナル 2013 5月号
https://www.miwapubl.com/products/detail/1428

おわりに

要するに国や社会に対して、作業療法の認知度を如何に高めていくかというテーマに対する一つの答えが、「生活行為向上マネジメント」なのだとおもいました。

そういう意味で、このサイト「作業療法.net」のコンセプトと丸かぶりで、ひろえもんとしては、今後も応援していきたいなーと思うところです。

「作業療法」の認知度が高まると、それを必要とする人に作業療法というコンテンツをリーチする事が出来る可能性が格段に高まるはずなので、作業療法の認知度を高めるという試みは、誰かが何らかの形でやらないといけないんだとおもいます。

ひろえもんはひろえもんで出来る事を、ちまちまとでもやっていきたいです。

はい。

まとめ

生活行為向上マネジメントは、

作業療法を実践を(で)語るためのツール

【NEWS】生活保護が増えているし増えていくだろうことを予見する話題【NHK】

はじめに

生活保護を受給する人の数が過去最高を更新しました。

原因は、経済状況とかをあげてますが、どう考えても高(ry

 

ソース

生活保護受給者 過去最多更新

生活保護を受けている人は、ことし2月の時点で全国で215万5000人を超え、10か月連続で過去最多を更新したことが厚生労働省のまとめで分かりました。

(中略)

世帯の内訳は、「高齢者世帯」が最も多く全体の43%を占めているほか、けがや病気などの「傷病者世帯」が19%、働くことのできる世代を含む「その他の世帯」が18%となっています。

(中略)

厚生労働省は、受給者の増加に歯止めをかけるため、受給者が働いて得た収入の一部を積み立てて、保護から脱却した際に受け取れたり、不正受給への対策を強化したりする生活保護法の改正案と生活保護を受ける前の経済的に困った人に対する支援策の充実を盛り込んだ新しい法律の案を今の国会に提出しています。

増加する生活保護

やはり、予想外の出費で生活設計が狂ったり、そもそもライフプランがしっかりしていないなど理由はいろいろと推測できますが、高齢者の生活保護の利用が増えているようです。

国としてはこの傾向を問題視しているようです。

なぜ問題か

それはやはり、財政問題に直結するからといえます。

もっといえば、日本という国のシステムの問題に直結するからです。

日本の国際的地位は、アメリカや中国などと異なり、その大部分が資本的な価値にあります。

つまり、お金がなくなったら誰も見向きもしてくれない、そういうタイプの国です。

なので、日本はアメリカと違って財政規律には厳しい訳です。

アメリカで言うところの双子の赤字なんて、日本が抱えた日には、国が終わります。確実に。

そうすれば、国の枠組みに基づいて提供しているものはすべて利用できなくなります。このヤバさが想像できるひとは、案外少ないのではないでしょうか。

生活保護の趣旨

話が突然変わります。

もともと生活保護というシステムは、利用者像として、一時的な利用を想定していました。

つまり、極端なイメージでは、例えば、慎ましく暮らしていた健常者が、大病を煩い働けなくなったとき、ふたたびはたらける用になるまで生活を国が保護しましょう、そんなサービスです。

ゴールとして、社会復帰だったり就労だったりが想定されています。

で、生活保護が増加している問題の別の側面として、この趣旨にそぐわない利用者の方が増えているという事があるのです。

で、これが、生活保護を支える側の不平不満を生み出している原因の一つになってしまっているように思います。

言うまでもなく、生活保護は、国民や日本在住の人間が納める税金によって成り立っています。

で、生活保護の建前として、「一時利用」という考え方があり、「いつかは受給を断って、働いてもらう」という要求があります。

納税者にもそう説明して、納得や了承を得ています。

となると、この趣旨にそぐわない利用者はかなり肩身が狭くなるのは想像に難くないのではないのでしょうか?

必要に迫られて受給しているだけなのに。

問題解決のために

今後、一生国家の補償が必要な人には別の枠組みを提供するべきだと個人的には思います。

現実問題として、そういう人がいるということを無視してはいけないと思います。

そして、此れからもそういった人々が増えるであろう事が予見されている以上、現在の資本的自立が前提となっている生活保護とは別の枠組みを、早急に作り上げる必要があるのではないかなあと思います。

その方が、きっと受給する側の気持ちも楽ですし。

おわりに

今後働ける見込みがあるかないかは、国としてはきっちりと判断して、現在の生活保護の趣旨からあふれてしまっている受給者が安心して生活できるシステムを作るべきではないでしょうか。