当事者は統合失調症とどう向き合うか? 〜 松本ハウス加賀谷さんの言葉をとおして

はじめに

統合失調症という疾患についての社会的な知名度は向上しているのかなと思います。

(多分一度は耳にしたことがあるはず?)

でも、当事者の言葉を聞くことができる機会って本当に少ないです。

そして本人にとってそのリハビリテーションって、一筋縄ではないです。

難しいことかもしれませんが、それに向かって周囲が一緒にできることを

芸人・松本ハウスが語る統合失調症からの社会復帰 ー BROGOS

を読んで考えてみたいと思います。

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この記事の目的の一つは、上記の記事の紹介でもあるのでお時間ある方は読まれて下さると嬉しく思ったり思わなかったり。

「松本ハウス」のハウス加賀谷さん概要

上の記事を読んでる時間の無い人の為にざっくりとまとめてみました。

  • 初発は中学生時代
  • 自分の体臭に関する幻聴が聞こえたり、強迫的に気になったりすることが続いた
  • 結果として、自尊心が低い状態が継続した
  • グループホームで少し落ち着くことが出来た
  • グループホームを出てからの進路について、自分のやりたいことをやってみようという気持ちになり好きだったお笑い芸人を目指す事にした
  • 相方が病気をすんなりと受け入れた
  • 仕事が増えて調子の良いときには、主治医に嘘をついて自分で薬の減薬をしてしまっていた
  • 時間の概念が歪むほどに病状悪化するも、お笑いが天職だったのなまじ頑張れてしまった
  • いよいよ悪化して入院
  • エビリファイがマッチして感情の平板化が改善
  • 喫茶店でアルバイト
  • 「やっぱり記憶力は落ちていますし、感情表現も平坦。それに、話をまとめることができないといった症状」あるも、芸人として復帰
  • 試行錯誤
  • そして今、またお笑いの仕事をしてます

「まとまってねーよ」って突っ込みはなしでお願いします。

聞こえまっせん。

重要な3つのポイント

ハウス加賀谷さんの社会復帰を考える上で大きなポイントが3つあると思いました。

以下三つです。

①受け入れてくれる場所(グループホーム)人(相方)がいた

②「お笑いが好き」という強いモチベーションがあった

③チャレンジの場や環境が常にあった

① 受け入れてくれる場所(グループホーム)人(相方)がいた

今病院が担うことが多い役割だと思います。

でも、記事を読んでいて必ずしも本人が安らげる場所だったり環境って言うのは特別に用意された場である必要は無いんだと強く感じました。

グループホームで落ち着けたから、次に何をしようかと考える時間を持つことが出来たのでしょうし、相方の存在がぐらつきそうな自尊心を支えたのだと思います。

その役割は、どこの誰が担っても本来は良いはずです。

②「お笑いが好き」という強いモチベーションがあった

たとえどん底にあっても、自分自身が行動のよりどころに出来るものがたった一つでもあれば人は何度でもどこからでも、再出発ができるんだと。

ベタな言い方をすると「希望」でしょうか。

症状が改善したからと退院していっても、何をしたらいいか迷い引きこもりがちになってしまい再入院となる方もおおいです。

「希望」があれば、人はそれを原動力にして主体的に行動ができるなと確認できたように思います。

③ チャレンジの場や環境が常にあった

「病気だから出来ない」「症状が改善するまで待とう」

ではなく、トライアンドエラー、試行錯誤で失敗することもありながらも、常にチャレンジが出来る場や人的環境が在ったってのはとても大きいことだろうなと思います。

失敗を恐れて小さくなってしまうのではなく、その具体的な経験から一つ一つ拾い上げて前に進むというスタンスは、確かにしんどいかもしれません。

でも、とても大切な事だと思います。

④ その他 リハビリテーションの捉え方

また、コメンテーターが

大谷:そこで、少しずつ症状が改善されて、ゴールとしては、元通り、社会に戻って、働けるようになるとか、昔と同じような生活を営めるようになるというのが着地点なのかなと思うんですけど。

という発言を行ったのに対して、相方のキック松本氏が

松本:その、”昔と同じ”っていうのがね・・

っていう返しをしておりますが、この視点も大切と思います。リハビリテーションは、必ずしも昔の水準まで元通りになることを目指す必要も無いし、それが全てではないと思います。

そう思います。

OTRとしては

ここで自分に関連づけてみます。

上記三つのポイントは自分の普段のお仕事でも大切にしないといけないというか、常に意識しておくポイントだとおもいます。

というか、意識するのが普通になって意識しなくなるのが正しいんだろうとおもいます。

また明日からお仕事ですんで、その辺しっかり確認したいと思います。

とりあえず

「相手を本当の意味で受け入れて」「やりたいことを引き出し」「チャレンジしてもらう」

が出来てるかどうかを確かめつつ。

医療関係者じゃなくても

良かったら、そんな感じのスタンスで過ごしてもらえたらいいなあと思います。

おわりに

ひろえもんは精神のOTRですが、ぶっちゃけ上の三つのポイントは何処でも変わらないと思います。

身障でも、老年期でも、発達でも。

これから実習の学生さん(あるいは、もう既に実習に入ってる人もいると思います)の参考になれば幸いです。

文章下手すぎてよくわからんよって言う人は、twitterでもメールでも何でも絡んで下さい。

先輩方からのご指導ご鞭撻もお待ちしております。

おまけ

本の紹介。

BLOGOSの記事も本の販促的な意味があるんだと思います。

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