はじめに
occupationalという単語について、インターネットを使って調べてみました。
動機:
現在OTSを名乗ってるけど、日常的に使っているけれど、実はあまりoccupational という単語について理解できていないのではと思ったので。
OTという言葉が自分の中でふらふらとしているような気がしたので、もう一度Occupationalという単語が社会でどのように使われているのかについての自分の中でのイメージをしっかりとさせないといけないのではないかという風に思いましたので。
方法:
occupationalという単語がどのような使われ方をしているのか(特に英語圏ではどういった意味合いで使用されているのか)について、インターネットを主につかって調べてみました。
結果
1.まず、gooの英和辞典 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/58445/m0u/ より
- 音節 oc • cu • pa • tion • al 発音 ɑ`kjupéiʃənl | ɔ`k- レベル 社会人必須
[形]((限定))
1 職業(上)の;職業(意識)的な
就職指導員
職業病
作業療法.
[副]
つまり、「職業」という意味と「占める」という二つの意味を備えた形容詞であることがわかりました。
2.次に、”occupational ○○” などの熟語にはどのようなものがあるのかをさらに詳しく調べてみます。
もっとも、普通に”occupational” と検索すると、”occupational therapy”ばっかり上位になるので、google先生には「occupational -therapy」を検索語として渡しています。
すると、以下のような熟語がトップに来ました。
Occupational hazard , Occupational ability , Occupationally , Occupational therapy , Occupational accident …ect.
それぞれ、「職業上の危険」,「職能」,「職業的に」,「作業療法」,「労災」といった意味になるようです。
独占的という意味合いは、トップには出てこず、「職業」という意味でつかわれるものがトップに来ていました。
ほかに、weblioによるoccupationalという単語を含んだ例文の検索をした結果を見てみても、やはり「職業」、「労働」、「生業」、「役割」、「地位」といった意味合いが目立ちます。そして、occupationalという単語は「職業的な」という意味合いで使われるとき、単に職業的という意味だけでなく「社会に~という地位を占める」という側面が強調された表現として使われているようです。
ちなみに、”作業療法学科”は「Department of Occupational Therapy」、”作業療法学専攻”は「Division of Occupational Therapy」と表現するそうです。
普段majorしか使わないから、知 ら な か っ た で す 笑。
weblioの例文検索結果:http://ejje.weblio.jp/sentence/content/occupational
考察
グーグル先生曰く、作業療法以外の使用では、「Occupational safety and health」といった、「職業」としての意味の使用が大きいみたいです。
つまり作業療法は直訳すると、「職業的な治療手段」ということになるのでしょうか。
以前、留学経験のあるOTRから「アメリカでも、何をやってるのかを直感的に理解をしてもらいづらいという悩みを(向こうのセラピストが)持っている」というお話を伺う機会があったのですが、なるほど、その通りかもしれません。職業的な治療手段っていわれても「?」だとおもいます。
少なくとも、単語の意味からは、作業療法の内容をうかがい知るのは困難だなあという実感を得ました。
教科書には、「Occpationalとは~」という解説から始まるものが多いと思いますが、やはりこういった意味での分かりづらさが根底にあることを、教科書を作られた先生方はひしひしと感じておられるのだろうなぁと今回調べてみて思いました。
以上から、何とか「実際に体験してみる」以外の方法で、作業療法のことを知らない人へ、ビビットに「作業療法とはなんぞや」を伝える手段をきっちり考えて実践していくことには意味があり、またそれが重要なのだという思いを新たにしました。
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