放射線でアルツハイマー病のリスクが亢進の可能性!!(NASA関連の研究によると。

放射線が認知症を亢進させる可能性について述べた論文が発表された

マイケル・オバニオン(Michael O’Banion)教授は「今回の研究で、火星ミッションでの被ばく量と同等の放射線を浴びると、認知能力に問題が生じたり、アルツハイマー病と関連がある脳の変化が速まったりする可能性があることが初めて示された」

いろいろ影響あるし、紹介しようかさんざん迷ったのですが、論文の存在は多くの人が知っておいてよいと思いましたので、載せることにします。

ただし、論文のもとになっているのはマウスで、放射線が人間に与える影響は、今回の結果のそれと同等とは必ずしも言えないことをお断りしておきます。
どの種類の放射線が、どの程度の線量で与えられたとき、どのような症状が起こるかは、わかりません。
しかし、同じことが人間に起きない保証もなく、つまるところ、さらに詳細な研究がおこなわれる必要があると考えられます。

この論文について

これは、宇宙飛行士に対して宇宙線が与える影響を調査するために、NASAが資金協力して行われた実験研究の報告に関する論文です。
31日に米科学誌プロスワンに掲載されました。
これによると

放射線を浴びたマウスは記憶能力を試すテストに失敗する確率がはるかに高く、神経の損傷が通常よりも早期に発生することが示唆された。

とのこと。
これを読むと、まだ神経の損傷に関してもこれから確認していくということのように思えます。
つまり、実際に放射線で神経が損傷しているのか、あるいはそのほかの要因と放射線が関係しているのかは、はっきりとしないという解釈もできるということです。
ただ、現状、放射線が神経を損傷している可能性が高いと考えられます。

実際、アルツハイマー病と関連が高い、プラークが確認されているみたいです。

さいごに

なぜこの記事を取り上げることを躊躇したかというと、それはやっぱり、被災地のことがあるからです。
難しい問題ですが、かといって、人間が判断をするうえで重要な情報が伝わらないのもなんだかなあと思ったので、悩みましたが記事にしました。

以上に書いたことを踏まえたうえで、みなさんそれぞれで、元の論文にあたっていただければ、そして、今後の研究の今後の展開を追いかけていただければなあと思います。

参考:Galactic Cosmic Radiation Leads to Cognitive Impairment and Increased Aβ Plaque Accumulation in a Mouse Model of Alzheimer’s Disease


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