はじめに
記憶力に自信がない全国の同志の皆さん、ニュースです。
「空腹の方が記憶力が増す」
ハエの実験から、そんなことがわかったそうな。
つまり、まだ、ハエでしか証明はできていないそう。
でも人間にも応用できるかもしれないそう。
ちなみに、空腹と記憶力に関連があることを実験で確認したのは世界で初めて。
詳細
東京都医学総合研究所のグループがアメリカの科学誌「サイエンス」に、ショウジョウバエを使って、『食事をとらず、空腹状態になると記憶力が向上する』という研究結果を得たことを発表したそうです。
具体的な研究方法は、「対照実験」と「パブロフの犬もどき(あれは条件反射ですが)」の組み合わせです。
まず、満腹のハエと、餌をもらっていないハエ、を用意します。
次に、双方にそれぞれに、臭いをかがせ、同時にハエが嫌がる刺激を与えます。
すると、ハエは、その香りは危険であると学習し、臭いに近づかなくなります。
そして、通常であれば、刺激を反復しない限り、ハエはそのを学習したことを、翌日には忘れてしまうらしいのです。
ところが、絶食状態にしたハエは、たった一回の刺激で、翌日になってもその臭いと刺激の関連性を覚えているということが発見されたというのが今回の研究のキモです。
実際には、嫌な臭いから遠ざかる「正解」を選んだハエの割合を点数化したところ、9〜16時間絶食させたハエは、満腹のハエの約2倍の得点だったそうです。
つまり、ある程度の空腹は、記憶力を向上させる上で、有用であるということが、ハエの場合において、立証されたという事です。
自分の経験でも、実際、ご飯を食べた後にした勉強は、今一つ覚えがわるいような気がします。
ハエの場合には、空腹時にインスリンが下がると、活性化する「CRTC」というたんぱく質があるらしいのですが、そのCRTCのハエの脳内での働きを阻害すると、絶食させても記憶力がそれほど高まらなかったため、CRTCの活性化が記憶力を向上させていると結論付けたそうです。
一方で、極度の空腹になると、逆に記憶力が低下するとのこと。
これも、自分の経験に照らし合わせて、納得の行くないようだなあと思いました。
@otfighter そうなんですよねー。少し空いてる感じがいいですねー。空きすぎても駄目で、お腹のベストな時間があるわけでー。
— まんまみあんさん (@manmamian) 2013年1月26日
こんなご意見もいただいておりますし、皆さん結構心当たりがあるのでは笑?
東京都医学総合研究所のことば
齊藤実参事研究員のことば
「研究を進めなければ断定的なことは言えないが、人間も、ご飯を食べる前に勉強した方が、物事をよく記憶できるということを示唆しているのではないか」
期待せずにはいられません。
記憶力が悪いので、ぜひ参考にしたいところです。
と思っていたら。
平野研究員のことば
「適度な空腹が記憶力アップに良いようだ。ただし、人間の認知機能は複雑。記憶力を上げようと、受験生は絶食したりしないで」
あらら笑。
おわりに
でも日経新聞なんかだと
人間でも同じ仕組みが働いている可能性があり、朝食前の空腹時に勉強するとより効率よく記憶できるかもしれないという。
とかって、書いてるんですよね。
情報が錯そうしております。
ひょっとすると、将来的には、この研究がきっかけで、学校給食の量や内容、あるいは、暗記科目は給食時間後ではなく、給食時間前に行うようにするなどの時間割変更などが行われるなど、教育の現場がいろいろと変わるかもしれませんね。
ひろえもんはこのニュースを読んで、灰谷健次郎先生の「兎の目」を久々に読み返したくなりました笑
参考:
2期目スタートのオバマ米大統領、額にまたハエ止まる
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