はじめに
砂糖と言えば、あんまり健康的なイメージではない上、砂糖を使った治療法というとどうも西洋医学のスタンダードから外れてしまいそうな、バイアスが個人的にあるなあって思ったりする次第ですが、どうやら、そのような認識は改める必要があるかも。
「傷口に砂糖」で治癒を早める
理屈としては次のような通りです。
砂糖は、浸透圧の関係から、水を周囲から奪う性質がある。つまり、傷口に砂糖を塗ることは、傷口の乾燥を促し、傷の治癒を遅らせる原因となる最近の増殖を防ぐ効果がある。
という理屈だそうです。
傷の治癒が場合によっては、抗生物質を使用する場合よりも早いのだとか。ほんまかいな。
記事の内容を信じるならば、適応は褥瘡(とこずれ)、潰瘍はもちろん、切断術後などの比較的大きな傷口に関しても効果を上げているとのこと。
ほんまかいな。
精神的ダメージに効果?
砂糖は、抗生物質などの医薬品と比べると、身近な物質であり、日常的であり、非日常的な感覚を和らげるのに役立っているそうです。
引用すると、
砂糖というごく身近な物質で傷がたちまちよくなる様子を目にすると気持ちが前向きになり、頑張ってリハビリをしようという意欲が湧いてくる。肉体面だけでなく心理的な効果も大きいのだ。
とのこと。
なかなか面白いですね。
もともとは、アフリカの民間療法
イギリスはウェストミッドランド州ウルヴァーハンプトン大学で成人看護学の上級講師をしているMoses Murandu氏が、この治療法を普及させたらしいです。
いわく、自身の出身地であるジンバブエでは、この民間療法が当たり前のように行われているそうです。
治療効果について
これまでに35人が砂糖療法を受け、副作用や悪影響は1例も出ていない。他の医師や看護師も効果を実感し始めており、ウェストミッドランド州では、Murandu氏を中心に、3つ病院で比較試験が行われている。
これはすごいですね。
当分先でしょうが、もしこれが国際的スタンダードになるとすれば、日本でも傷口に砂糖を塗りこむのが当たり前になるかもしれません。
おわりに
とはいっても、「製薬会社との関係性やお国の基準なんかがあるので、日本では導入されない」に、一千万ジンバブエドル。
こういった、日本で言うところの「おばあちゃんの知恵」のような方法、見直してみると、有用なものがかなりあるの、かも。