義肢装具の歴史が変わる瞬間が今訪れようとしている

はじめに

最近は、作業療法士が義肢装具の制作をすることはなくなってきている傾向にあるみたいなんですが(間違っていたらすみません)、そんな傾向はさておきまして、それでもやはり作業療法士を目指す学生は、義肢装具についての授業がきちんとあります。

ので、義肢装具についての勉強は一通り行います。

が。

これは知らんかったぞ。

なんと、神経に接続するタイプの義手が誕生したようです。

義肢装具の教科書が、一段と厚くなるな(胸熱

202.jpgvia WIRED UK

「触感のある義肢」の登場

びっくりですね。

ついに、ここまで来たか!という感じです。

義肢や装具は、たとえば、身体の残存機能を用いて、身体が損傷したことによって困難になっている物理的操作を行う手助けをしてくれます。

そして、通常、義肢や装具というものは「装着」するものです。

しかし、この義肢は、神経と接続を行う必要があるため、装着するのではなく、なんと「移植」が必要なのだそうです。

具体的には、正中神経と尺骨神経に電極をうめこみ、義肢と電気的な連絡を行うのだそうです。

ちなみに、この義肢は感覚を得ることができるだけでなく、自分の考え(信号)を用いて、動きを制御することができるのだそうです。

一般的に、作業療法士学生が、養成校にて学習するタイプの上腕義手はたとえば、こんな感じなのです。

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肩甲帯の筋力で、ケーブルに張力を発生させることによって、モノをつかんだり、前腕部分を操作したりします。

これと比べると、今回の紹介した義手には隔世の感があります。

絶賛臨床試験中

じつは、まだ製品化されているわけではなく、これが使い物になるかどうかの試みの真っ最中ということです。

Silvestro Micera氏らによっておこなわれているのですが、しかし、これが実用化されるとなると非常に革命的な出来事だと思います。

リスクは決して小さくないとのことですが、ぜひ良い結果が出てくるとよいなあと思います。

おわりに

ひろえもんは、現実感を構成する要素として、感覚は非常に重要な要素を持っていると考えています。

そうした観点から、この「感覚付き」義手というコンセプトは、使用者にとって非常に重要なものを提供しうる、重要なものだと考えます。

今回の試みがうまくいって、この義手が改良され、実際に活用されるようになる未来がとても楽しみです。

参考元:

Bionic hand that lets amputees ‘feel’ to be trialled this year (Wired UK)


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