はじめに
利潤の追求は、簡素化と合理化につながりやすい。
そうすると、人として大切なものを後回しにしてしまう。
喪失感はそこから生まれる。 と思います。
やりがいは?
いうまでもなく自、分の仕事にやりがいを持つことは、仕事を続けていけるかどうかの大きな要素の一つですようね。
そして、作業療法士にとってのそれが、お金であっても構わないと思います。
しかし、作業療法士の仕事をまじめにやってると、仕事内容に見合ったお給料なんてありえません。
その理由をネット上に書き込むことはできません。
しいていうなれば、経営について考えたときに、そろばんをはじいてみりゃわかるでしょうという話であります。
ですから、お金にやりがいを見出したい人には向かない仕事なんじゃないかと思うのです。
それ以外のところにやりがいはあるでしょうか。
自分が大切にしていることをどれだけ守れるか
ウォーレンバフェットという人をご存じでしょうか。
株の投資がとても上手なおじいちゃんですが、彼はとてつもない金持ちです。
そして彼がその資産を形成するに至ったのは、自分が決めたルールをしっかり運用したからと言われています。
作業療法士にとっての作業療法も同じだと思います。
自分自身がたいせつだとおもったことや、正しいと確信する理論や哲学に矛盾しない行動がどれだけとれるかというところが長期的な成果に結びつき、いつか結果や成果としてあらわれてくるのではないでしょうか。
短期的な成果を求めると、長期的に失敗してしまいがちなのが株式投資です。
まずは、自分に信念があるかと、その信念は貫くに足るものかという検証を日々行うことが大切と感じております。
検証
自分が「こうだったらいいのにな」と感じることと、していることの間にギャップがあるのはさほど問題ではないとおもっています。
向かっていく方向が間違っていなければ、いつかその差は自然と埋まっていくはずです。
問題なのは、「こうだったらいいのにな」と思うことと異なることをしていたり、それと矛盾する内容を実行していやしないかということです。
たとえば、「地域移行だ」「退院支援だ」といいながら、プログラムの内容が機能的訓練に終始したり、退院後の生活や本人の希望と全く関係ないようなエビデンスを集めるためだけの介入などがそれにあたると思います。
こうした矛盾が、日々自分が行っていることと自身の信念との間に生じていないかどうかを検証することが大切なのだと思います。
おわりに
矛盾があれば、それがひずみになり、自分自身の元気を削ぐ結果になります。
「医者の不養生」という言葉がありますが、作業で人が元気になることを支援する仕事をしている作業療法士が自分と仕事という作業のマネジメントもできないでは、まさにその言葉通りだと思います。
逆に、矛盾がなければどれだけ仕事がキツくてもなんだかんだ頑張れるものです。
そんなやりがいが自然と持てるような介入スタイルや信念、哲学を持つことが作業療法士としての仕事を続けていく上ではとても大切ではないでしょうか。
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