はじめに
ご存知の方も多いと思いますが、現在、
「高齢者の地域におけるリハビリテーション の新たな在り方検討会 」
という、リハビリテーション移行についての検討会議が厚生労働省で行われています。
これは、高齢社会となった日本でより効果的なリハビリテーションを実施していくために、従来型の病院中心のリハビリテーションから地域中心のリハビリテーションへの移行を行っていくことを目的とした検討会です。
作業療法と関連の深い、「生活行為向上リハビリテーション」に関する議論も、この中で行われています。
さて、直近4回目の会議がこの11月の初旬にあったのですが、その資料として配られた第三回の会議での意見で、気になった物があったので紹介します。
リハ職の課題
気になったのは、【人材育成】の項目の以下の内容です。
これと
現在のPT、OT、STの状況は、大体平均年齢が32歳ぐらいのスタッフで、セラピストの質の向 上をどうやって図るのかということが抜けている。指導者を置くこと等の何らかの条件をつけ るとか、あるいは指導者を育てるということがないと、機能的にはできたとしても質は向上し ない。あるいはチームとしてどのように質を高めていくのかを考える必要がある。
これです。
ケアマネジャーだけではなく、医師やPT、OT、STも教育の問題としてマネジメントに関する 教育をほとんど受けていない。この点はとても大事なところなので、教育のプロセスの見直し、 あるいはマネジメント教育の支援が大切である。
問題の根本
指摘の根本は、リハ業界の構造的な問題にあると思います。
原因の一つは、養成校がだんだんと増えて来たこと。
リハに対する需要はある訳で、たしかに養成校は増えました。
それによって、単純なマンパワーは増加したものの、こんどは指導できるベテラン層が不足気味になっていること、作業療法・理学療法・言語療法などのリハビリテーションのノウハウが、中途半端な形で継承されていることが問題視されているのだとおもいます。
コレに関しては、現場の後輩指導力の底上げを図っていく以外に明快な解決法はなさそうです。
もう一つの原因は、必要とされている働き方やあり方が変化してきているということです。
これまでであれば、作業療法士は医師からのオーダー(処方箋)に基づいて、作業療法室にやってきた患者様や、病棟の患者様に作業療法を行うことをもとめられるだけでした。
しかし、今後は、他職種との連携が必須となる働き方、すなわちチーム医療の実践が要求されるようになってきています。
その実践のための手法や技能として、チームをマネジメントすることが重用とされるようになってきています。
おわりに
マネジメント技能に関しては、先進的に取り組んできた職場以外では、これまでさほど重要視されてこなかった要素でもあり、多くの作業療法士にとっては「なにをどのようにしたらよいかわからない」というのが本音な部分だと思います。
上記の指摘にもあるように、それは他職種も同様なので、とにもかくにも、一刻も早くマネジメント技能を感覚のレベルで実践できる程度に身につけていく必要があると感じてます。
そのためには、色々模索すると同時に書籍などから情報を取り入れることが有効だと思います。
案外ビジネス書などの内容も参考になるので、また別の機会に紹介したいとおもいます。
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