作業療法士の仕事って、いろいろなフィールドでいろいろな仕事をすることが求められます。
ので、どうしても目先の仕事をこなすことで、精一杯になってしまうのですが、それではいつまでたっても、同じところで同じ仕事を、同じクオリティーでやってしまいます。
どうせ同じ時間働くなら、ですが。
より質の高いことができるようになったり、新しい仕事や環境に挑戦して、いまと同じクオリティーを実現できたり。
そうできたら、そうなれたらと思わずにはいられません。
もしそうなれたら、自分で仕事をデザインできて、それでなおかつ周囲から必要とされるはずです。
そうしたら、今以上にもっともっと楽しく仕事ができるようになるのでは。
と、そんなことを考えています。
その矢先、ベテランの人から教わった「治療手技や、プログラム内容を考え、身に着けるためのコツ」が、ひろえもん的にとても参考になったので、紹介したいと思います。
それは、
「自分が思う、対象者が生活することになる社会の全体の未来像と現状とのギャップを把握して、その間を埋める努力をするために必要なことを意識しそれに基づいて動く」
ことです。
端的にいえば
「現状把握 → 目標設定 → 必要な要素の選定」
です。
目標達成のための、必要な要素がわかれば、その要素を獲得するのに必要な作業療法プログラムを立案したり、それを共有してスタッフに実践してもらったりができるようになると思います。
そればかりでなく、自分が勉強するべき内容も明確になると思います。
たとえば、精神科病棟は今後、退院が困難な患者様の高齢化が進んでいくことでしょう。それを踏まえて、嚥下訓練の手技やその前後に必要な評価の方法、対象者自身が主体的に取り組めるようなOTプログラムの企画のための思考法が必要な要素になるとおもいます。
そこまでわかれば、それらに関する学習を深めたり、勉強会に行ったりすればいいわけです。
大きな枠組みが見えていることによって、目先の業務に集中しながらでも、別の頭で目指すべき方向を意識しながらの治療介入ができるようになるなあと思います。
そこが自分自身でよくわからない場合には、今回のひろえもんみたいにベテランの人から話を聞いてみればいいとおもいます。
その人が、普段からよく考えている作業療法士さんであれば、答えがポンとかえってくるか、もしくは解決の糸口になるような問いかけを返してくれるはずです。
とくに、現状把握は躓きやすいポイントだなと実感しているので、先輩に限らず多くの人から手早く情報をゲットできるような立ち振る舞いができたらいいのではないかなあともいます。
とにもかくにも、患者様や利用者さんの利益につながっていくようなことを勉強できれば、最初に思っていた内容と違っていたとしても、それはとても意味のある勉強だと思うので、「何をまなぶべきか」よりも、「どの方向にむかって勉強するのか」という方向性に関する勉強を重ねていくことが大切だなとおもいます。
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