きっとそれは違うとおもいます。
が、OTRにはそのように見えてしまいがちかもしれません。
それは、きっと作業療法士として働く上で、「積極的に動く」ことが自然なことになっているからだと思います。
自分があたりまえに出来ることが、相手にできなかったり、それを相手がしようとしなかったらきっとイライラすることがあると思います。
それはきっと、子育てにも似ています。
子供が、うまく食事を口に運べないで、ぼろぼろと食べこぼしてしまうことにイライラする人は、「服や机が汚れた」という実際に加えて、自分が出来ることを相手が出来ないことにイライラしている部分が少なからずあるように思います。
でも、ですね。
食べこぼしは、子供なりに一生懸命食べようとした結果であって、何も故意的なものではないはずですよね。
OTSの場合もきっと同じなのではないでしょうか。
本人なりに積極的に動いているつもりなのかもしれませんし、動きには至っていないけれどもそういう気持ちはあるかもしれません。
とにかく、故意にさぼろうという意図を持った学生は少ないはずです。
(と、ひろえもんはしんじております
ですので、自分がOTRとしてスーバーバイズをする立場になったときに必要なのは、「積極的に動く」とはどういうことなのかを、自分の行動や言葉で、実際にやってみて、見せることではないかと思うのです。
学生は、意外とバイザーと自分のことで頭がいっぱいで、他のOTRがどんな動きをしているのかまで見る余裕はないはずです。
そこで、あえてバイザーが「やるべきこと」を具体的に示せることには大きな意味があると思います。
それはきっと、学生側の余裕を作り出すことにも繋がりますし、余裕ができればそれだけ実習で吸収できうるものも、幅広くなるのではないかと思います。
この方法が実践できるためには、本当にやる気が無い場合との鑑別ができる能力が不可欠ですので、その観察眼は普段の人間観察で培っていきたいと思います。
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