作業療法士をしていると、車いすは、非常に身近なものだと感じます。
特に、何らかの理由で、歩行が困難な方々にとって。
しかし、歩けなくなる人の多くは、歩けなくなる前からそれに備えておくことはできません。
例えば、事故での足の骨折を予見して車いすを手配・準備しておく人などいないでしょう。
車いすは、ある日突然必要になることが多いです。
そして、継続して使用するものでもあります。
体にあった、車いすを選ぶことが出来るかどうかは、その人の人生の質に大きく左右します。
具体的な例としては、作業療法として、創作活動の一部で、車いす座位を保持しての、編み物、絵画などを作業としてもちいる際にも、例えば、座位保持がきちんと出来るような機能性がその車いすにそなえられているかで、作業の達成度は大きく左右されます。
自分のことに置き換えて考えてみるとすれば、同じ仕事をするでも、5分座るだけでお尻が痛くなるような硬い椅子に座るのと、低反発素材で包み込むように圧を分散してくれる、高性能クッションを利用して座るのとでは、仕事に対する集中度はかなり異なるのではないかとおもいます。
ですから、車いすを正しく選べるかどうかということは、その人が毎日ちゃんとご飯が食べれるかどうかと、同じくらいにとてもとても大切なことだとひろえもんは思っているのです。
が、車いすを正しく選ぶってのは結構難しいです。
よほど熟練していないと、車いすの機能が不十分だったり、過剰だったりします。
それどころか、症状が進行することによって、せっかく購入した車いすが、全く使い物にならなくなってしまうことさえあります。
つまり、車いすを使用する人に合わせる為には、その人専用の車いすを購入することが必ずしもベストではないこともあるということです。
そういった可能性を、いろいろと考慮して、もっともふさわしい一台を提案する。
そういったことができる作業療法士に私はなりたい。
です。
もしも、研修会などあれば、参加してみたいなあ。
でも高いんですよね。
そういう研修会。
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