作業療法士はもっと地域に出ないといけないと言われていますが、なんとなく難しく考える必要はないのかなと思ったので、自然に地域に出るにはどうしたらいいかをイチ作業療法士が考えてみました。
地域行事への参加率を振り返る
みなさま、近所や地域の活動にどの程度参加しておられますでしょうか?
もちろん、職場のつながりでもかまいません。
個人単位でのつながりでも構いません。
たとえば、町内会での活動にどの程度関心を持っているでしょうか。
ひろえもんはいわゆるゆとり世代で、地域の活動にもあまり関心を持たないままに成人した人間です。自分では自分をそのように評価しています。
そして、地域のボランティアや、教室などの活動に出るようになったのは、就職してからで職場での働き方に大きな影響を受けていることは間違いありません。
地域行事へ参加してよかったこと
学生時代は、あまりボランティアに対して積極的ではありませんでした。
しかし参加してみないとわからないことはたくさんあると感じました。
地域での具体的な活動に参加する中で、地域社会や文化のレベルで、具体的に見えてきた課題や「こうなったらいいのにな」という希望などもでてきました。
病院で働きたい人の方が多い?
まだまだ、病院ではたらく作業療法士の割合が高いと言われています。
これは、病院の作業療法士が足りないことも一つ大きな理由です。
つまり、病院が求人を出すこと、それに応じる作業療法士が多いことが病院で働く作業療法士の割合が高い状態を作り出しているのではないかと思います。
それ自体は、良い悪いというものでもありません。
強いて言えば、作業療法士の数が絶対的なニーズに対して不足していることが問題といえると思います。
そこには給与面的なものもあろうかと思いますし、病院という比較的安定的な枠組みで働きたいと考える作業療法士の方が多いということかもしれません。
働く場所の偏りは、ちょっと問題
しかし、このまま作業療法士を病院が抱え込んでいる現状が継続し続けるのは問題だと思います。将来的には、作業療法士は対象者の生活の場で働く存在になっていかないといけないのではないかと思っています。
それは、色々な作業療法士の先輩方も言われているように、作業療法士の仕事の内容は生活の場でこそ輝くものであると思うからです。
作業療法士の働き方が生む結果を最大化するためには、地域で働く方がより合理的ではないかと思うのです。
自分の住んでる地域に関心を持とう
より多くの作業療法士が地域で働くようになるための最大のポイントなんでしょうか。
それはは、作業療法士一人一人が自分が居住する地域に、具体的なレベルでの関心が持てるかどうかだと思います。
生活の場とは、単に家の中だけのことをさすのではなく、その人が住んでいる地域を含んだひろいものです。
そして、リハビリテーション職として、その人が復権する場所はどこのどういう場所なのかということについては、プロフェッショナルとして強く関心を持たなければいけないと思っています。
病院にいるのみでは見えないことが、確かにあるということ
とはいえ、病院で働いていると、院内での仕事に追われてなかなか外に目を向けることが難しいのも事実です。
この現状をなんとかしないといけないというのが、現代の作業療法士に科せられた大きな課題であると思っています。
作業療法についての知識や経験を深めるうちに、「地域いいなー」とおもっておられるOTRの皆様におかれましては、ご自身の経験を、是非地域での活動にも活かしていただきたいと思います。
また、OTSの皆様も自分の学校や故郷を取り巻く環境をボランティア活動やそれに類する活動を通してしり、得たことをどんどん発信して、いろいろ問題提起をしていただきたいなと思います。
たぶんその積み重ねが、作業療法士が地域に出て行けてない現状を少しずつ打破していくことに繋がっていくのではないでしょうか。
参考書籍
なお、以下の書籍が、一歩を踏み出す手助けになるのではないかと思うので、なんとなく紹介します。
参考:1%の力
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