突然の不調 いつもの日常をどのように支えるか

突然患者さんが不調になった。

ということは、よくあります。
が、それって本当に突然なのかなー、と思うことがあります。
実は、患者さんは自分なりになんらかのサインを発していて、それを単純に見逃してしまっているだけではないかとおもうことがあるのです。
自分の話をするとなんとなく、調子がわるくても、それって自分の心の持ちようでは、と思うとなんとなくそれを周りに伝えることができないことってあります。
それは、心配をかけまいとする思いだったり、自分のことを話して相手を面倒な気持ちにさせてしまわないだろうかという、周囲からの拒絶に対する不安だったりします。
「こんなこと人に話すことじゃないな、自分でなんとかしないと」
という、そういう思いにとらわれて、なんとなく周囲に直接言葉にして伝えることができないことってありますよね。
私たちは、自分のことを相手にきちんと言葉にして伝えることをついついためらいがちです。
それは、患者さんもきっと同じだとおもうのです。
もしかしたら、障害によって傷ついている分それ以上かもしれません。
あるいは、うまく言語化できなくて、なんとなく心地悪い感じがしていても、きちんとそれを表出できなかったり、知覚して整理することができないかもしれませんね。
そういう人が、小さな不調が積み重なっていつしか目に見える大きな不調が生じることはよくあることなのではないでしょうか。
ともすると、セラピストと患者さんの関係性が悪化する事態にもなりかねませんし、そうすると作業療法士として高いパフォーマンスを発揮して働くことは難しいんですね。
そうならないよう細やかな配慮が、必要です。
そのためには、何が必要でしょうか。
そういう不調の波に思いを馳せて、自分のこととしてわかろうとする努力が必要です。
そうすれば、患者さんが突然不調になることは少なくなるはずです。
小さな不調に気がつくことができるからです。
そして、その関わりの中にうまく作業を使えたら、作業療法士として言うことは無いのだと思います。
そして、常に気軽に話せる関係性が必要です。
そこでも、作業をどんどん使いましょう。
一緒にいることで、互いが安らぐ関係性が作れたら最高ですね。


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