それぞれの作業療法士がそれぞれの作業療法の定義を持っているのがいいと思う理由

作業療法の定義については、当サイトでも掲載しています。

ふと、あらためて定義について見つめなおしてみようと思いました。

先行する作業療法のイメージは手工芸?

ひょっとすると、作業療法のイメージが手工芸が強いかもしれません。

しかし、作業療法の範疇とするものは、その人の生活全般をふくむものです。

特養や老健では具体的な活動をその人の活動性やその人らしさを引き出すための手段として手工芸を用いるのは非常に理に適っているし、生活の場を支援するはずの訪問介護で手工芸に偏っていたらそれはなんだか違和感がある。

全てに共通する作業療法の定義は難しい

ですから、すべての作業療法士に共通する作業療法の定義は、どうしても抽象的にならざるを得ないですね。

それぞれの作業療法士が現場で実践している作業療法の具体的内容には、非常に幅がありますし。

ですから、「ひとがおこなうこと」をつかうリハビリテーションはすべて作業療法と定義してしまっても問題ないのではないかとすら思います。

必要なのは作業療法士各個がきちんと作業療法を説明できること

そのかわり必要なのは、どうしてそれが必要なのかについての説明責任をきちんとはたすことができるかどうかです。

大切なのは、それぞれの作業療法士が、「だから、これは作業療法です」と胸をはって、当事者とその周囲の人々、同僚に説明ができることだと思います。

そして、そのための作業療法の定義を、日々の実践の中で浮き彫りにして形にしていくことが、大切なのではないでしょうか。だから、それぞれの作業療法士がひとりひとり作業療法の定義をしっかりともっていることが必要になるとおもいます。

そして、作業療法士は、作業と人と社会をつなぐ触媒のようなものでありたいですね。


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