統合失調症に遺伝子の突然変化との相関関係を発見 名大研究

精神科の作業療法士にとっては身近な病いである、統合失調症に遺伝子を切り口にした新しい視点が発見されました。

統合失調症は未だに謎の多い病い

統合失調症は、謎の多い疾患です。

症状に対して名前をつけているだけなのか、それともそうした症状が見られる方々に共通する原因があるのかどうかも、いまひとつ明確になっていません。

ある遺伝子の変異と統合失調症の発症の相関が発見された

そうした中で、名大の研究によって統合失調症の方と遺伝子の突然変異との間に関連性がある可能性が示唆されました。

統合失調症患者の9%に、発症に関係するとみられる遺伝子の突然変異があることが、名古屋大大学院医学系研究科の尾崎紀夫教授(精神医学)らのグループの研究で分かった。突然変異の割合は健康な人の約3倍多く、今後、ゲノム(全遺伝情報)解析を、統合失調症の診断に生かせる可能性があるという。(室木泰彦)

上記の発見の影響は

統合失調症の原因が明らかになれば、よりターゲットを明確にした治療薬が開発できる可能性が高まります。

研究は始まったばかり

あくまで、新しい切り口の可能性が示されたというものです。

とはいえ、上記でも述べたように、今回の研究が統合失調症の方全員に当てはまるというものでもないことを考えると、まだまだ解明の途中です。

作業療法士としては、統合失調症の方がよりよく生活できるように、そっと支えるということが今までもこれからも重要なミッションであり続けることは変わりなさそうです。

参考

http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20160621142249417

 

 


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