作業療法の全体像を言葉によって完全に把握することは困難です。
しかし、作業療法士や作業療法をなんとか言語化しようとする試み・挑戦は作業療法が人類に貢献する為の礎を提供するという意味において、非常に重要な価値があります。
現に、作業療法の様々な定義や説明は色々な苦労や配慮がにじみ出ていてなかなか味わい深いものばかり。
以下に各所、各人の作業療法(OT:Occupational Therapy)の定義をまとめました。ぜひご覧になってみて、その雰囲気を感じてみてください。
なお、解釈・解説は控えさせていただきますので、お読みになった皆様方がそれぞれの方法で味わってみていただきたいなと思います。あたらしい物を見つけたら、随時、追加・更新予定です。
(社)日本作業療法士協会 の定義
「身体または精神に障害のある者、又はそれが予測される者に対してその主体的な生活の獲得を図るため、 諸機能の回復・維持および開発を促す作業活動を用いて行う治療、訓練、指導および援助」
理学療法士及び作業療法士法 での定義
「身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行なわせること」
三省堂 大辞林 の定義
〔occupational therapy〕
農耕・畜産・園芸・手芸・木工などの適当な作業を行うことにより、障害者の身体運動機能や精神心理機能の改善を目指す治療法の一つ。
リハビリテーションの一環として行われる。
WFOT の定義
Occupational therapy is a client-centred health profession concerned with promoting health and well being through occupation. The primary goal of occupational therapy is to enable people to participate in the activities of everyday life. Occupational therapists achieve this outcome by working with people and communities to enhance their ability to engage in the occupations they want to, need to, or are expected to do, or by modifying the occupation or the environment to better support their occupational engagement.(WFOT 2012)
世界大百科事典 第2版 の定義
患者が疾病や外傷から回復するのを助けるために,医師によって処方され,作業療法士occupational therapistによって指導される活動をいう。
治療手段としては,作業,仕事,日常生活動作,レクリエーションなどが用いられる。精神的あるいは身体的に患者の回復を助けるという目的のない作業は作業療法といわない。
作業療法の歴史を考えるとき,身体障害作業療法と精神科作業療法とに分けることが行われる。
精神科作業療法の歴史は非常に古く,作業が運動や遊戯や音楽などといっしょに精神病の治療法として用いられたのは紀元前からであるという。
Wikipedia
作業療法 (さぎょうりょうほう、英: occupational therapy) とは、リハビリテーション訓練のうち、主に巧緻性、ADL(日常生活動作)、上肢の運動機能、高次脳機能の向上を目的としたもの。