作業療法に対する誤解をトク!!(原文:Dispelling misconceptions about Occupational Therapyの翻訳とご紹介)

作業療法をきちんと評価するって,難しいなあと思う今日この頃です.

海外に置いても「OTって何してんのよ?」という状況にあるのは,あまり変わらないみたい,です.
そして,作業療法が誤解されやすいというのも,また,同じようです.
海外のOTSによって書かれたものですが,そんな内容について書いてある文章を見つけましたので,翻訳してみました.

以下の文章は、Dispelling misconceptions about Occupational Therapy の日本語訳のような何かです。

結構,意図的に意訳をしております.
ぶっちゃけると,訳しながら,あんまり上手な文章ではないと思いました.
しかし,彼女のOTに対する情熱が伝わってきました.

それに,彼女が言わんとする事は間違いなく正しいと思いました.
そして,彼女が問題としている事を解決するための活動を,作業療法士は行っていく必要があるのではないかと思います.


OTSであるローズマリー・リーバーさんがOTの役割について説明しました。

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OT(Occupational Therapy)は、発展の可能性に満ちた、現在進行形で成長している専門職であり、OTには多くの誤解が存在していると、ローズマリー・リーバーは言う。

劇的な変化が起こっており、OTS(作業療法士養成課程の学生)にとって、今は楽な時代ではないです。

多くの不確実性があります。
特に、来年、支払いが完全に成果に対して支払われるようになった時、よりどころとするものに関してです。
作業療法士は、とりわけ名誉に対して積極的ではない傾向を持つ人々ですが、彼らのサービスを現在よりももっと売り込むことができるようになることが必要です。
そして、学際的な理解を促進するために一緒に活動することで、作業療法士はこれらの困難を真正面から解決できますし、健康や社会的ケアについての水準の高さを証明することができます。

私はOTSとして、私たちの専門性を守ることと、きちんと私たちがしている事について注目してもらえるようにすることは、大切だと思っています。
作業療法は、発展の可能性に満ちた、現在進行形で成長している専門職であり、また、多くの誤解が存在しています。

専門家の中には明白な役割を持った人々がいます。
たとえば、医師は、命を救う手術を行います。
看護士は、治療介入後のケアに欠かすことができません。
しかし、その裏には、多くの他職種の集団が控えており、社会に住まうすべての人々の健康を改善するために働いています。

OTの定義は、少し奇抜かもしれません。
なぜならば、ちょうどソーシャルワーカーのように、作業療法士は社会の様々な領域をまたいで,無数の異なった環境で働くからです。
だから、作業療法士としての私たちは,ある人の就労支援をしている間、別の場所で別のある人が創造的活動を用いて精神障害と付き合っていく手助けをしているかもしれないのです。
重要なことですが,作業療法士がリハの目的を設定するのでありません.
目標を設定するのは患者さまです.

また,私たち作業療法士は,自分たちが行っていることについてあまり喧伝しません.
もし,あなた自身が認められたいのであれば,作業療法に従事すべきではないでしょう.
作業療法士の中で最も実力のある人々は,彼ら自身を支援者であると考えています.
そして,単純に,人々が彼らの目標を達成出来るように働いています.

もし,誰かが治療に用いる活動をやり遂げて,その人が「ねえ,(作業療法士は)まったく何もしてないね,一人で全部できたよ!!」と思ったら,その時,その人の作業療法はとてもうまくいったと言えます.

私はソーシャルワーカーも同様の哲学を持っている事を知っていますが,その哲学とは,対象者から多くの自発性を引き出せれば引き出せるほどに,彼らに対する介入はより成功したといえると言うことです.
ソーシャルワーカーは,自身が対象者から必要とされる事を重要視していません.
彼らは,人々が自分で自分自身のことを管理する事ができる様な技術や自信を,人々に身につけてもらいたいと思っています.
それは,作業療法士も同じです.

作業療法士への共通した誤解は,患者さまのリカバリーに対する貢献は,医学的,あるいは精神的なセラピストが行っている貢献と比較してそれほど重要ではないというものです.
要するに,作業療法的な介入はとても単純なものとして映るのです.

この誤解は,日常生活における活動が単純で,簡単なものであるという前提に立っています.ほとんどの場合はそれは正しいでしょう.一方で,精神的または心理的な問題で苦しんでいる人々は,自分一人でお風呂に入ったり,料理をしたり,公共交通機関を利用してみようと試みる経験が通常のそれとは,大変ことなったものである(大変なこと)かもしれません.作業療法士は,彼らが日常生活における困難を取り除くにはどうすればよいのか,そして彼らが,社会一般の人々からつながりをもってもらえるようにするにはどうすればよいのかについて,学ぶ事にとても価値を置いています.

ソーシャルワーカー養成課程の学生のように,作業療法士は,業務上待ち構えている困難や楽しさについて経験する職業実習に多くの時間を割きます.

私の意見ですが,他職種が互いの役割についてより多くのことを知ろうとすればするほど,私たちはチームとしてよりよく働く事ができ,また,クライエント(患者様)のために 働く事ができるのではないかと思います.


拙い翻訳を最後まで読んで頂きありがとうございました.
もしも,原文を読まれた方で,ここは「明らかに,おかしい.」と言うのがありましたら,ぜひご指摘いただければと思います.

宜しくお願いします.

最後に,内容を読まれてみて,いかがでしたでしょうか.
どのような感想を持たれましたでしょうか.
この文章を読まれた皆様がどのような感想を持たれたのか,個人的には非常に興味をもっています.
よろしければ,お手数ですが,コメントやツイート等でご教授頂けると,恐悦至極です.


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