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障害があっても「親密さ」は大切 ── 知っておきたいサポートのこと

障害があってもパートナーとの親密な関係は大切な生活の一部です。作業療法士がどのようにサポートできるか、本人やパートナーが知っておきたい情報をわかりやすく紹介します。

📅 2026年7月11日 公開読了目安 16分

この記事のポイント

  • セクシュアリティは人間の基本的な活動の一つであり、障害があっても大切にされるべきテーマです
  • PLISSITモデルを用いれば、OTの専門性の範囲内で段階的に支援できます
  • ポジショニング、自助具、環境調整など、具体的なアプローチがあります

なぜ「語られにくい」のか

障害を負った後、「パートナーとの親密な関係はどうなるのだろう」と不安を感じる方はたくさんいます。でも、恥ずかしさや遠慮から、なかなか相談できないという方が多いのが現実です。

セクシュアリティ(性に関すること)は、人間にとって大切な生活の一部です。障害があっても、パートナーとの親密さを大切にすることは自然なことです。

作業療法士(OT)は、こうした相談にも対応できる専門家です。

セクシュアリティは「作業」である

作業療法の世界では、セクシュアリティは「日常生活の一部」として位置づけられています。食事、入浴、着替えと同じように、パートナーとの親密な関係も「暮らしの中の大切な活動」なのです。

ですから、OTに相談することは決して恥ずかしいことではありません。暮らし全体を支えるのがOTの仕事だからです。

OTが扱うべき理由

OTがこのテーマを扱えるのには理由があります。

  • 体の動きの専門家: 関節や筋力の状態に合わせた工夫を提案できる
  • 日常生活の専門家: 暮らしの中の活動を分析し、やりやすくする方法を考える
  • 道具の工夫: 必要に応じて補助的な道具を提案できる
  • 心と体の両面を理解: 体の変化による不安やパートナーとの関係の悩みも含めて相談できる

PLISSITモデル ── 段階的なアプローチ

OTは段階的にサポートします。

  • まず「話していいですよ」と伝える: セクシュアリティについて相談してよいことを伝えます
  • 情報を提供する: 障害がどのように影響するか、どんな工夫があるかを説明します
  • 具体的な方法を一緒に考える: 体の動かし方、タイミング、道具の工夫など
  • 必要に応じて専門家を紹介する: 性カウンセラーや医師との連携

「聞いてもらえた」「相談してもいいんだ」と感じられるだけで、気持ちが楽になる方は少なくありません。

具体的な支援の内容

ポジショニングと体の工夫

体に障害がある場合、OTは楽な体の動かし方や姿勢を一緒に考えます。

  • クッションを使って楽な姿勢を見つける
  • 麻痺がある場合の安定した体位の工夫
  • 痛みがある場合の負担の少ない方法
  • 疲れにくい時間帯を選ぶ

自助具と環境調整

OTは道具や環境の工夫も提案できます。

  • 楽な姿勢を保つためのクッション
  • ベッドの高さ調整や手すりの設置
  • 着脱しやすい衣服の選び方
  • プライバシーが確保できる環境づくり

パートナーとのコミュニケーション支援

パートナーとの関係を大切にするために、OTはお二人のコミュニケーションもサポートします。

  • 障害が親密さにどう影響するかをお二人で理解する
  • お互いの不安や希望を話し合うきっかけをつくる
  • 「以前と同じ」ではなく、「新しい形」を一緒に探る
ご家庭でできること

「前と同じようにできるかな」という不安は、本人もパートナーも感じていることが多いです。まずは「不安に思っていること」をお互いに伝え合うことから始めてみてください。完璧でなくていいのです。二人で一緒に新しい方法を見つけていくプロセスそのものが、絆を深めることにつながります。

OTとしてこのテーマに取り組む心構え

OTに相談する際に知っておいていただきたいことがあります。

  • OTは判断や批判をしません。安心して相談してください
  • どんなパートナーシップの形でも尊重されます
  • 話したくないことは話さなくて大丈夫です
  • 必要に応じて、より専門的な医師やカウンセラーを紹介してもらえます

ポイント

大切なポイントのまとめ

  • 障害があっても、パートナーとの親密さは大切な生活の一部です
  • OTは暮らし全体を支える専門家として、このテーマにも対応できます
  • 体の動かし方、道具の工夫、コミュニケーションのサポートなど、具体的な支援があります
  • 恥ずかしがらずに相談してください。OTは判断や批判をしません

免責事項: 当サイトの情報は一般的な知識提供を目的としたものであり、医療上の助言を構成するものではありません。個別の症状や治療については、必ず医師やかかりつけの作業療法士等の専門家にご相談ください。

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