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レビー小体型認知症の特徴と暮らしの工夫

レビー小体型認知症の特徴である幻視やパーキンソン症状について、日常生活での具体的な対応と家族ができる工夫をわかりやすく紹介します。

📅 2026年9月23日 公開読了目安 15分

この記事のポイント

  • レビー小体型認知症はアルツハイマー型とは異なる特徴(幻視・パーキンソン症状・認知の変動)があります
  • 幻視は「見える」ことが本人にとってのリアルです。否定せず、安心感を与える対応が大切です
  • 症状が日によって大きく変動するため、「良い日」と「悪い日」の波に振り回されない心構えが必要です

アルツハイマー型とは違う認知症

レビー小体型認知症は、アルツハイマー型とは違う特徴を持つ認知症です。

  • 幻視: いないはずの人や動物が見える
  • パーキンソン症状: 動きがゆっくりになる、体が固くなる、小刻みに歩く
  • 調子の波が大きい: 日によって「しっかりしている日」と「ぼんやりしている日」の差が激しい

この3つの特徴を知っておくだけで、日々の対応が変わってきます。

幻視への対応 ── 否定しない、安心させる

「知らない人がいる」「虫がいる」──ご本人にとって、これは本当に見えているのです。

対応のポイント

  • 「いないよ」と否定しない
  • 「怖いですね」と気持ちに寄り添う
  • 「お茶を飲みましょう」と別のことに誘う
  • 部屋を明るくする

幻視が出やすい環境

  • 薄暗い部屋(影が人影に見える)
  • 壁のシミや模様(虫や顔に見える)
  • (映った自分を他人だと思う)
ご家庭でできること

部屋を明るく保つことで、幻視が減る場合があります。特に夕方〜夜間は早めに照明をつけ、影ができにくい間接照明を併用してみてください。壁のシミや模様が気になる場合は、ポスターやカレンダーで隠すのも一つの方法です。

パーキンソン症状への対応 ── 転倒を防ぎ、動きやすさを保つ

動きがゆっくりになり、転びやすくなるのがパーキンソン症状です。転倒を防ぐ工夫が重要です。

転倒予防の工夫

  • 廊下やリビングに物を置かない
  • 手すりをつける: 廊下、トイレ、浴室
  • 段差をなくす
  • 滑りにくい靴を選ぶ

足がすくんで動けないとき

  • 床にテープで線を引く: 線をまたぐように歩くと足が出やすくなります
  • 「いち、に」とリズムをつけて声をかける
  • 方向転換はゆっくり大回り

足がすくんでいるときに背中を押すのは危険です。焦らず待ってあげてください。

認知機能の変動への対応 ── 「波」を理解する

「さっきまでしっかりしていたのに、急にぼんやりする」。この波の大きさがレビー小体型認知症の大きな特徴です。

  • 調子の良い時間帯を見つける: 午前中が良い方が多いです
  • 大事なことは良い時間帯に: 通院やお風呂は調子の良いときに
  • 調子が悪いときは無理しない: 安全に休める環境をつくる
  • 記録をつける: 何時頃に調子が良い・悪いかをメモしておく

「昨日できたのに今日できない」のは、ご本人の怠けではありません。病気の特徴なのです。

その他の注意すべき症状

眠っている間に暴れる

夢を見ているときに手足を動かしたり、大声を出したりすることがあります。

  • ベッドの周囲に物を置かない
  • 低いベッドに変えるか、床にマットを敷く

立ちくらみ・便秘

急に立つとめまいがしやすくなります。立ち上がりはゆっくりを習慣にしてください。便秘にもなりやすいので、水分と食物繊維を意識しましょう。

お薬に注意

レビー小体型認知症の方は、一部のお薬に過敏に反応することがあります。他の病院でお薬をもらうときは、必ずレビー小体型認知症であることを伝えてください。

注意

レビー小体型認知症の方に抗精神病薬(統合失調症の薬など)を使用すると、重篤な副作用が出ることがあります。他の医療機関を受診する際は、必ず「レビー小体型認知症」であることをお伝えください。お薬手帳を常に持ち歩きましょう。

作業療法士に相談できること

OTに相談すると、以下のような支援を受けられます。

  • ご本人の調子の波を分析し、活動のスケジュールを提案
  • 転倒しにくい環境の工夫を一緒に考える
  • 幻視が出にくい部屋づくりのアドバイス
  • 介護の方法を具体的に教えてもらえる

ポイント

ご家族の方へ ── 大切なポイントのまとめ

  • 幻視は本人にとってのリアルです。否定せず、気持ちに寄り添いましょう
  • 転倒予防のために手すり・段差解消・床材の見直しを行いましょう
  • 認知機能の変動は病気の特徴です。調子の良い時間帯を活用してください
  • 立ち上がりはゆっくり。立ちくらみに注意しましょう
  • 他の病院を受診する際は、必ずレビー小体型認知症であることを伝えてください

免責事項: 当サイトの情報は一般的な知識提供を目的としたものであり、医療上の助言を構成するものではありません。個別の症状や治療については、必ず医師やかかりつけの作業療法士等の専門家にご相談ください。

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