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在宅介護のベッド周りを整えるコツ ── 負担を減らす工夫

在宅介護で寝室をどう整えればいい?ベッドの選び方、マットレス、動線の工夫を、介護する方・される方の両方の視点からわかりやすく紹介します。

📅 2026年8月5日 公開読了目安 15分

この記事のポイント

  • 介護用ベッドは「背上げ」「高さ調整」機能があると、介護する方・される方の双方の負担が大幅に減ります
  • ベッド周りの動線を確保し、必要な物を手の届く範囲に配置することが快適な寝室の基本です
  • ナースコールやオーバーテーブルなどの福祉用具を活用して、本人の自立と安全を両立させましょう

寝室は「在宅介護の中心」になる場所

在宅介護では、寝室がご本人の生活の中心になります。寝室の環境を整えることで、ご本人が自分でできることが増え、介護する方の負担も軽くなります

この記事では、ベッドの選び方からベッド周りの工夫まで、すぐに実践できるポイントを紹介します。

ベッドの選び方

電動ベッドの選び方

介護用の電動ベッドには、モーターの数によって機能が違います。

  • 1モーター: 背中を起こす機能だけ。軽い介護向けです
  • 2モーター: 背中を起こす+ベッドの高さを変える。最もおすすめの組み合わせです
  • 3モーター: 上記に加えて脚を上げる機能つき。足のむくみがある方に適しています

特に高さ調整機能が重要です。ご本人が立ち上がるときは低くし、介護する方がお世話するときは高くできます。

ヒント

介護保険の認定を受けている方は、介護用ベッドをレンタルで利用できる場合があります。まずはケアマネジャーに相談してみてください。

マットレスの選び方

マットレスは、ご本人の動ける力に合わせて選びます。

  • 普通のマットレス: 自分で寝返りや起き上がりができる方向け
  • 体圧分散マットレス: 長時間寝ていることが多い方向け。体にかかる圧力を分散します
  • エアマットレス: 自分で寝返りが打てない方向け。自動で圧力を変えて床ずれを予防します

注意

やわらかすぎるマットレスは、起き上がりが大変になります。ご本人が自分でできる動作を妨げないものを選ぶことが大切です。

ベッド周りの動線を考える

ベッド周りの物の配置を工夫するだけで、介護がぐっと楽になります。

スペースの確保

  • ベッドの片側に最低50cmの空間を確保しましょう。介護する方が動きやすくなります
  • ポータブルトイレを使う場合は、ベッドからの距離を短くしましょう
  • 床に物を置かないようにしましょう。つまずきの原因になります

よく使うものは手の届く場所に

  • 飲み物、ティッシュ、リモコン、メガネ、携帯電話
  • これらをベッドから手を伸ばせば届く位置に置くと、ご本人が自分でできることが増えます
ご家庭でできること

ご本人にベッドに横になってもらい、手を伸ばしてもらいましょう。その範囲に必要なものが収まっているか確認してください。サイドテーブルやベッド柵に取り付けるポケットを活用すると、小物の収納がスムーズです。

ナースコールと呼び出し装置

夜間や別の部屋にいるとき、ご本人が助けを呼べる仕組みがあると安心です。

  • ボタン式: ボタンを押すと別の部屋で音が鳴るタイプ
  • 握り式: 握るだけで呼べるタイプ。指の力が弱い方にも使いやすい
  • センサー式: ベッドから離れると自動で知らせてくれるタイプ

ホームセンターや福祉用具の販売店で手に入ります。介護保険のレンタル対象になるものもありますので、ケアマネジャーに相談してみてください。

オーバーテーブルの活用

ベッドの上で食事をしたり、本を読んだりするときに便利なのがオーバーテーブルです。

  • 高さが変えられるものを選びましょう
  • キャスター付きだと、使わないときに動かせて便利です
  • 安定性が重要です。ご本人が手をついてもぐらつかないか確認してください

注意

オーバーテーブルに体重をかけて立ち上がろうとする方がいます。テーブルが動いて転倒する危険があるため、立ち上がり用には手すりを別途用意してください。

寝室の温度・湿度・明るさ

寝室の環境も、ご本人の快適さと健康に影響します。

  • 室温: 夏は25〜28℃、冬は18〜22℃が目安です
  • 湿度: 40〜60%がちょうどよい範囲です。加湿器や除湿機を活用しましょう
  • 日中は明るく、夜は暗く: 昼夜の区別をつけることで、生活リズムが整いやすくなります
ご家庭でできること

介護する方の腰痛は深刻な問題です。ベッドの高さを「介護するときは高く、ご本人が動くときは低く」と切り替えることで、腰への負担を大きく減らせます。電動ベッドの高さ調整機能は、介護する方の健康を守るための機能でもあるのです。


ポイント

寝室の環境整備 ― まとめ

  • 介護用ベッドは「背上げ」と「高さ調整」の2モーター以上がおすすめです
  • マットレスは褥瘡予防と動きやすさのバランスで選びましょう
  • ベッド周りの動線を確保し、よく使うものは手の届く範囲に配置します
  • ナースコールや呼び出し装置で、離れていても安心できる環境を作りましょう
  • 介護保険でベッドのレンタルや住宅改修ができる場合があります。ケアマネジャーに相談を

免責事項: 当サイトの情報は一般的な知識提供を目的としたものであり、医療上の助言を構成するものではありません。個別の症状や治療については、必ず医師やかかりつけの作業療法士等の専門家にご相談ください。

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