この記事のポイント
- サービス担当者会議はケアプランを話し合う場で、ご家族も大切な参加者の一人
- 「普段の様子」「困っていること」「こうなってほしいこと」を伝えることが家族の役割
- わからないことは遠慮なく質問してOK。メモを持参すると安心
サービス担当者会議とは
サービス担当者会議とは、介護の計画(ケアプラン)をみんなで話し合う会議です。
ケアマネジャーが中心となって、介護に関わるいろいろな専門家と、ご本人、ご家族が集まります。
いつ開かれるの?
- 初めて介護サービスを使うとき
- 介護度が変わったとき
- サービスの内容を大きく変えるとき
- ケアプランの更新時期(通常6か月〜1年ごと)
「呼ばれたけど何をする会議なの?」と不安に思う方もいらっしゃると思います。安心してください。ご家族の声を聞くための大切な場です。
誰が参加するの?
会議には、こんな方々が参加します。
- ケアマネジャー: 会議を進める役割
- ご本人: 可能であれば参加します
- ご家族: あなたです
- サービスの担当者: デイサービス、ヘルパー、看護師、リハビリの担当者など
- 福祉用具の専門家: 車いすや手すりなどの担当者
- お医者さん: 来られない場合は書面で意見が届きます
たくさんの人がいて緊張するかもしれませんが、みなさんご本人の生活をよくするために集まっています。
会議の流れ
サービス担当者会議は、一般的に以下の流れで進みます。
開会・自己紹介
- 1ケアマネジャーが会議の目的を説明
- 2参加者が自己紹介する
- 3所要時間は30分〜1時間程度
ケアプラン原案の説明
- 4ケアマネジャーがケアプランの原案を説明
- 5目標・サービス内容・頻度などを共有
各事業所からの報告
- 6現在のサービスの状況を各担当者が報告
- 7ご本人の様子や課題を共有
意見交換・協議
- 8ケアプランの内容について意見を出し合う
- 9ご本人・ご家族の希望や心配事を聞く
まとめ・確認
- 10決まったことを確認する
- 11次回の会議の時期を確認
- 12ケアプランへの同意
家族の役割 ── 何を伝えればいい?
伝えてほしいこと
事前にメモしておくと、当日スムーズに話せます。
- 普段の様子: 「家では〇〇ができています」「〇〇で困っています」
- 最近の変化: 「最近、〇〇ができなくなりました」「〇〇がよくなりました」
- 困っていること: 「夜中のトイレ介助が大変です」「一人で留守番させるのが心配です」
- 希望: 「できれば〇〇ができるようになってほしい」「こういう生活を送りたい」
聞いておきたいこと
- 「このサービスでは具体的に何をしてもらえますか?」
- 「お金はいくらかかりますか?」
- 「急に具合が悪くなったときはどうすればいいですか?」
- 「ケアプランの次の見直しはいつですか?」
- 「困ったことがあったら誰に連絡すればいいですか?」
A4の紙に以下の4つを書き出しておきましょう。(1)最近のご本人の様子(できていること・困っていること) (2)家族として困っていること (3)こうなってほしいという希望 (4)聞きたいこと。メモを見ながら話せば、言い忘れを防げます。
会議で気をつけたいこと
遠慮しなくて大丈夫です
- わからないことは聞いてOK: 「すみません、今の意味がわかりませんでした」と言って構いません
- 不安なことは伝えてOK: 「大丈夫です」と言ってしまいがちですが、不安があれば伝えましょう
- メモをとってOK: たくさんのことが話されるので、メモをとりましょう
- 後から質問してもOK: 会議中に思いつかなかったことは、後日ケアマネジャーに電話で聞けます
ケアプランに納得できないとき
ケアプランの内容に「ちょっと違う」と思ったら、そのまま受け入れなくて大丈夫です。
- 「ここを変えてほしい」と言える: 具体的に伝えれば修正してもらえます
- 納得してからサインする: 無理に同意する必要はありません
- ケアマネジャーは変更できる: どうしても合わない場合は変えることもできます
- 困ったら相談窓口へ: 地域包括支援センターに相談できます
ヒント
サービス担当者会議は「専門家が決める場」ではなく、ご本人とご家族が中心の場です。「素人が口を出していいのかな」と遠慮する必要はまったくありません。ご家族の声が、よりよいケアプランをつくる最大の材料です。
サービス担当者会議のポイント ― まとめ
- サービス担当者会議はケアプランを話し合う場で、ご家族も大切な参加者です
- 「普段の様子」「困っていること」「こうなってほしいこと」をメモして持参しましょう
- わからないことは遠慮なく質問して構いません。専門用語は聞き返してOKです
- ケアプランに納得できないときは、修正を求めることができます
- 後から思いついた質問は、ケアマネジャーに電話で聞くことができます
免責事項: 当サイトの情報は一般的な知識提供を目的としたものであり、医療上の助言を構成するものではありません。個別の症状や治療については、必ず医師やかかりつけの作業療法士等の専門家にご相談ください。
この記事の執筆者
ひろえもん作業療法士
作業療法士の国家資格を持ち、2012年から作業療法の普及・啓発を目的に当サイトを運営。 臨床経験に基づき、確認できる情報源にあたった上で執筆しています。
運営者プロフィールを見る →