この記事のポイント
- デイケアは「リハビリ」が目的、デイサービスは「日常生活の支援と交流」が目的
- 作業療法士が配置されているのは主にデイケア(通所リハビリテーション)
- ご本人の状態と目的に合わせて選ぶことが大切。併用も可能
「デイケア」と「デイサービス」── 何が違うの?
「デイケアとデイサービス、どっちがいいの?」と迷う方はとても多いです。名前が似ていますが、目的がまったく違います。
- デイケア = リハビリをしに行く場所
- デイサービス = 日常生活の支援と交流をしに行く場所
簡単に言えば、「体の機能を回復・維持したい」ならデイケア、「楽しく過ごしたい・交流したい」ならデイサービスです。
スタッフの違い ── 作業療法士がいるのはどっち?
デイケアには
- お医者さんがいます(必須)
- リハビリの専門家(作業療法士・理学療法士など)がいます(必須)
- 看護師・介護スタッフもいます
デイサービスには
- 介護スタッフが中心です
- 機能訓練指導員がいますが、看護師が兼任していることも多いです
- 作業療法士がいるデイサービスもありますが、必ずいるとは限りません
「リハビリをしっかりやりたい」なら、作業療法士がいるデイケアがおすすめです。
プログラムの違い
デイケアでは
- 個別リハビリ: 専門家が1対1で体の機能回復を支援します
- 日常動作の練習: お風呂・トイレ・着替えなどの練習もできます
- 短時間型: 1〜2時間のリハビリだけの利用もできます
デイサービスでは
- お風呂: 自宅で入浴が難しい方に入浴サービスを提供します
- 食事: 栄養バランスのとれた昼食が出ます
- レクリエーション: ゲーム、カラオケ、手工芸など楽しい活動があります
- 交流: 他の利用者やスタッフとの会話が楽しめます
費用の違い
どちらも介護保険で利用でき、自己負担は1〜3割です。
- デイケアのほうがやや高め: お医者さんやリハビリ専門家がいるため
- デイサービスのほうがやや安め: 一般的な利用ではデイケアより費用が抑えられます
具体的な金額は、要介護度や利用時間によって変わります。ケアマネジャーに「月にいくらくらいかかりますか?」と聞いてみてください。
どちらを選ぶ? ── 選び方のポイント
デイケアがおすすめの方
- 退院したばかりで、リハビリを続けたい
- 体の機能を回復・維持したい(歩く力、手の動きなど)
- 専門家にしっかり見てもらいたい
デイサービスがおすすめの方
- 自宅でお風呂に入るのが大変
- 人と交流したい、外に出る機会がほしい
- 日中、一人にしておくのが心配
両方使うこともできます
デイケアとデイサービスは一緒に使えます。たとえば、週2回デイケアでリハビリ、週1回デイサービスでお風呂と交流、という使い方もできます。ケアマネジャーに相談してみてください。
パンフレットだけではわからないことが、見学するとよくわかります。見学のときにチェックしたいポイントは、(1)スタッフの利用者への接し方 (2)利用者の表情(楽しそうか) (3)施設の清潔さ (4)リハビリの内容と時間 (5)送迎の範囲。「見学したい」とケアマネジャーに伝えれば、手配してもらえます。
ヒント
「リハビリを受けたいけど、デイケアは遠くて通えない」という場合は、訪問リハビリテーションという選択肢もあります。作業療法士や理学療法士がご自宅に来てリハビリを行うサービスです。ケアマネジャーに相談してみてください。
デイケアとデイサービスの選び方 ― まとめ
- デイケアは「リハビリ」が目的、デイサービスは「生活支援と交流」が目的です
- 作業療法士が確実に配置されているのはデイケア(通所リハビリ)です
- 退院後のリハビリ継続にはデイケア、入浴や交流にはデイサービスが向いています
- 両方を併用することもできます。ケアマネジャーに相談してみましょう
- 迷ったら見学に行くのが一番。スタッフの対応や利用者の表情を確認してください
免責事項: 当サイトの情報は一般的な知識提供を目的としたものであり、医療上の助言を構成するものではありません。個別の症状や治療については、必ず医師やかかりつけの作業療法士等の専門家にご相談ください。
この記事の執筆者
ひろえもん作業療法士
作業療法士の国家資格を持ち、2012年から作業療法の普及・啓発を目的に当サイトを運営。 臨床経験に基づき、確認できる情報源にあたった上で執筆しています。
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