この記事のポイント
- 発達の目安はあくまで「平均的な時期」であり、個人差はとても大きい
- 「遅れ」と「個性」の線引きは難しいが、「気になったら相談していい」が原則
- 1歳半健診・3歳児健診・発達支援センター・小児科・療育など、相談先はたくさんある
「検索」が止まらない夜に
「○か月なのにまだ歩かない」「2歳なのに言葉が出ない」。夜中にスマートフォンで何度も検索してしまう。そんな経験はありませんか。
発達の目安は、あくまで「多くの子がこのくらいの時期にできるようになる」という平均です。早い子もいれば、ゆっくりな子もいます。「普通」の幅はとても広いのです。
でも、「個人差だから大丈夫」と自分に言い聞かせ続けるのもつらいですよね。気になったら、相談していいのです。
発達の目安 ── 運動・言語・社会性
お子さんの発達のおおまかな目安をご紹介します。「この時期までにできていないとダメ」ということではありません。あくまで参考としてご覧ください。
体の動きの目安
| 時期 | できるようになること |
|---|---|
| 3〜4か月 | 首がすわる |
| 6〜7か月 | 寝返りをする |
| 8〜9か月 | お座りが安定する |
| 10〜12か月 | つかまり立ち・伝い歩き |
| 12〜18か月 | 一人歩き |
| 2歳 | 走る、スプーンで食べる |
| 3歳 | 片足立ち、三輪車に乗る |
ことばの目安
| 時期 | できるようになること |
|---|---|
| 6か月頃 | 「バブバブ」など声を出す |
| 10〜12か月 | 指差し、「ママ」「マンマ」などの最初の言葉 |
| 1歳半 | 単語が10語くらい |
| 2歳 | 「ママ、きて」のような二語文 |
| 3歳 | 文章で話す、質問をする |
人との関わりの目安
| 時期 | できるようになること |
|---|---|
| 2〜3か月 | 顔を見て笑う |
| 6〜8か月 | 人見知りをする |
| 10〜12か月 | 指さした方向を見る |
| 2歳 | 隣で同じ遊びをする |
| 3歳 | ごっこ遊び、簡単なルールの遊び |
「個人差」と「遅れ」の違い
「個人差だと思いたいけど、やっぱり気になる…」。その気持ち、とてもよくわかります。
以下のような場合は、一度相談してみることをおすすめします。
- いろいろな面で遅れがある: 体の動きもことばも人との関わりも、全体的にゆっくり
- 進みが止まっている: 以前は少しずつ進んでいたのに、最近変化がない
- できていたことができなくなった: 言葉が出ていたのに出なくなった、など
- 周囲と違う様子がある: 目が合いにくい、呼んでも振り向かないなど
「気になる」と思ったら、それが相談のタイミングです。「まだ早いかな」「気にしすぎかな」と思わなくて大丈夫です。
ヒント
「気にしすぎかも」と遠慮する必要はありません。相談して「大丈夫ですよ」と言われたら、それで安心できます。相談は「問題がある子」のためだけのものではなく、保護者の不安を軽くするためのものでもあります。
相談先を知っておく
相談できる場所はいくつもあります。どこに相談していいかわからないときは、まずかかりつけの小児科かお住まいの保健センターに問い合わせてみてください。
| 相談先 | 特徴 |
|---|---|
| 1歳半健診・3歳児健診 | 全員が受ける健診。発達の確認もしてくれます |
| かかりつけ小児科 | 普段の様子を知っているので相談しやすい |
| 発達支援センター | 発達の相談や検査を無料で受けられます |
| 保健センター | 保健師さんに育児相談ができます |
| 児童発達支援事業所 | 療育を受けられる場所。市区町村の窓口で案内してもらえます |
健診で「経過観察」と言われたら
健診で「様子を見ましょう」と言われると、「大丈夫なの? ダメなの?」とモヤモヤしますよね。
「経過観察」と言われたら、待っているだけでなくできることがあります。
- 記録する: 「できるようになったこと」「気になること」をメモしておく
- 自分から相談に行く: 発達支援センターに「健診で経過観察と言われた」と伝えて相談する
- 遊びの中で関わる: 特別なことをしなくても、一緒に遊ぶ時間が発達を後押しします
「経過観察 = 何もしなくていい」ではありません。早めに動くことで、お子さんに合ったサポートが見つかりやすくなります。
- 母子手帳: 今までの健診結果や発達の記録が載っています
- 気になることのメモ: 「いつ頃から」「どんな場面で」「どのくらいの頻度で」をまとめておく
- 動画: 気になる行動の動画があると、専門家に伝わりやすいです
- 園の先生の意見: 保育園・幼稚園での様子を先生に聞いておくと参考になります
療育ってどんなところ?
療育は、発達がゆっくりなお子さんの成長をサポートする場所です。
- 遊びを通じて体の動きや手先の器用さを伸ばす
- 着替え・食事・トイレなどの生活動作を練習する
- 友達との関わり方を学ぶ
- 保護者への関わり方のアドバイス
利用するには市区町村の窓口で「通所受給者証」を申請します。医師の診断がなくても利用できる自治体が多いです。
「療育に通う = 障害がある」ということではありません。発達を後押しするための環境に通うだけのことです。早めに通い始めることで、お子さんの伸びしろを最大限に引き出すことができます。
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