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手すりの正しいつけ方 ── 場所別にわかりやすく解説

トイレ・浴室・玄関・階段に手すりをつけたい方へ。種類の選び方と正しい位置・高さを、わかりやすく場所別に紹介します。

📅 2026年8月4日 公開読了目安 15分

この記事のポイント

  • 手すりにはI型・L型・可動式があり、設置場所と目的に合わせて使い分けます
  • トイレ・浴室・玄関・階段・廊下の5か所について、正しい位置と高さの目安を紹介します
  • 身体状況に合わせた個別調整が重要です。作業療法士の評価を受けることをおすすめします

手すりがあるだけで、暮らしの安心感が変わる

手すりがあるだけで、「転ぶかもしれない」という不安が大きく減ります。でも、位置や高さが合っていないと、せっかくの手すりが使われないことがあります。

この記事では、場所ごとの正しい手すりの位置と高さをわかりやすく解説します。

手すりの種類を知る

I型手すり(縦型・横型)

最も基本的な手すりで、縦につけるか横につけるかで役割が変わります。

  • 縦(たて): 立ち上がるとき、体の向きを変えるときに使います
  • 横(よこ): 歩くとき、体を安定させるときに使います

L型手すり

縦と横を組み合わせた「L字」の形の手すりです。立ち上がりと体の安定の両方を1本でまかなえるため、トイレや浴室で特に重宝します。

可動式手すり(はね上げ式)

使わないときは上にはね上げて収納できるタイプです。車いすを使う方や、介助する方のスペースが必要な場面で便利です。

場所別・手すりの設置ガイド

トイレ

トイレは、手すりの効果が最も実感しやすい場所です。

  • L型手すり: 便座の横に設置。立ち上がりと体の安定の両方をサポートします
  • 縦型手すり: ドアの近くに設置。出入りの安定に役立ちます
ご家庭でできること

体の片側に麻痺がある場合は、動く方の手で使える側につけるのが基本です。迷ったときは、OTに相談して実際の動作を確認してもらいましょう。

浴室

浴室は滑りやすい場所なので、複数の手すりが必要です。

  • 出入口: 段差をまたぐときの支え(たて手すり)
  • 洗い場: 座ったり立ったりするときの支え(よこ手すり、床から60〜70cm)
  • 浴槽の横: 浴槽に出入りするときの支え(L型手すり)

浴室の手すりは壁の強度が必要です。リフォーム業者に壁の補強が必要かどうか確認してもらいましょう。

玄関

玄関は段差があり、靴の着脱でバランスを崩しやすい場所です。

  • 段差の横: たて手すりをつけると、上り下りが安定します
  • 移動用: 玄関から廊下への動線に、よこ手すりがあると安心です

段差が高い場合は、手すり+踏み台の組み合わせがおすすめです。

階段

階段は、転んだときのケガが大きくなりやすい場所です。

  • 両側に設置が理想です。片側だけの場合は、降りるときに利き手で握れる側に設置しましょう
  • 高さ: 階段の先端から75〜85cmが目安
  • 途切れないように: 踊り場も含めて連続してつけましょう
  • 手すりの端: 壁側に曲がっている形状だと、服が引っかかりにくくなります

廊下

廊下は毎日何度も通る場所です。よこ手すりを壁に沿ってつけましょう。

  • 高さ: 床から75〜85cm。歩くときに軽く手を添えられる高さです
  • 途切れなく: できるだけ連続してつけると安心です
  • ドアとの関係: ドアの前で手すりが邪魔にならないか、確認しましょう

身体状況に合わせた高さの調整

上で紹介した高さはあくまで「目安」です。体の状態によって調整が必要です。

  • 背中が丸くなっている方: 標準より少し低めに
  • 体の片側に麻痺がある方: 動く方の手で使える側に設置
  • 手の関節が痛い方: 太めの手すりが握りやすくなります

ヒント

一番確実なのは、OTと一緒に実際の動作を確認しながら位置を決めることです。ケアマネジャーにOTの訪問評価を依頼してみてください。

ご家庭でできること

いきなり工事をするのが不安な方は、突っ張り棒式の仮設手すりで位置と高さを試してみてください。数日使ってみて「ここがいい」と確信してから、正式に工事を依頼するのが確実です。福祉用具のレンタルで試せる場合もあります。


ポイント

手すりの設置 ― まとめ

  • 手すりにはI型(縦・横)、L型、可動式の3種類があり、場所と目的で使い分けます
  • トイレ・浴室・玄関・階段・廊下それぞれに適した位置と高さの目安があります
  • 一般的な高さ(75〜85cm)はあくまで目安。体の状態に合わせた個別調整が重要です
  • OTに動作を確認してもらいながら位置を決めると、本当に使われる手すりになります
  • 介護保険の住宅改修費を活用できる場合があります。ケアマネジャーに相談してみてください

免責事項: 当サイトの情報は一般的な知識提供を目的としたものであり、医療上の助言を構成するものではありません。個別の症状や治療については、必ず医師やかかりつけの作業療法士等の専門家にご相談ください。

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