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床ずれを防ぐポジショニング ── ご家族向けガイド

床ずれ(褥瘡)を防ぐための体位変換の方法とクッションの使い方をわかりやすく解説。在宅介護でできる予防策を紹介します。

📅 2026年10月8日 公開⏱ 読了目安 7分

この記事のポイント

  • 床ずれは「同じ姿勢で長時間圧迫される」ことで発生する。予防の基本は体位変換
  • 2時間ごとの体位変換と、適切なクッションの使用が最も効果的な予防策
  • 皮膚の観察を毎日行い、赤みが消えない場合は早期に専門家に相談する

床ずれはなぜできるのか

床ずれ(褥瘡)は、体の同じ場所が長時間圧迫され続けることで、皮膚やその下の組織が傷つく状態です。

褥瘡ができやすい場所は、骨が出っ張っている部分です。

  • お尻の中央(仙骨部)── 仰向けで寝ているとき
  • かかと ── 仰向けで寝ているとき
  • 腰の横(大転子部)── 横向きで寝ているとき
  • くるぶし ── 横向きで寝ているとき

これらの場所を定期的にチェックすることが大切です。

体位変換の基本

何時間ごとに体の向きを変えればいいか

基本は2時間ごとです。ただし、特殊なマットレスを使っている場合は、もう少し間隔をあけられることもあります。OTやナースに確認してください。

体の向きの変え方

仰向けと横向きを交互に変えるのが基本です。

注意

横向きにするとき、真横(90度)にしないでください。腰の骨に体重が集中して、床ずれの原因になります。斜め30度くらいが安全です。

30度の横向きの作り方

  1. 背中にクッションを入れて、体を少し斜めに傾ける
  2. 両足の間にもクッションを挟む
  3. 腰の横の骨が圧迫されていないことを手で確認する
ご家庭でできること

2時間ごとの体位変換は大変です。体圧分散マットレス(エアマットレス)を使えば、間隔を延ばせる場合があります。介護保険でレンタルできるので、ケアマネジャーに相談してみてください。

クッションの種類と使い方

クッションにはいくつかの種類があります。

  • ウレタンクッション: 一般的で使いやすい。体の下に敷いて圧力を分散
  • ジェルクッション: 柔らかく、体の形に合わせてフィットする
  • エアクッション: 空気の量で硬さを調整できる
  • ビーズクッション: 体の形にぴったり合う

クッションの使い方のコツ

  • かかとの下にクッションを入れて、かかとを浮かせる
  • 横向きのとき、足の間にクッションを挟んでくるぶしを保護する
  • ドーナツ型クッションは使わない(穴の周りに圧力が集中して逆効果です)

注意

ドーナツ型クッションは床ずれ予防によいと思われがちですが、穴の周囲に圧力が集中するため、逆効果です。使用は避けてください。

皮膚の観察ポイント

毎日の皮膚チェックが床ずれの早期発見に欠かせません。

  • おむつ交換や入浴のときに、骨が出っ張っている部分を観察する
  • 赤くなっている部分を見つけたら、指で軽く押してみる
  • 押して白くなれば一時的な赤み(まだ大丈夫)
  • 押しても赤みが消えなければ、床ずれの始まり(すぐに専門家へ)

体圧分散マットレスの選び方

床ずれのリスクが高い方には、体圧分散マットレス(エアマットレスなど)の使用が推奨されます。

ご家庭でできること

体圧分散マットレスは介護保険でレンタルできます。自己負担は月額数百円程度です。ケアマネジャーに相談すると、ご本人の状態に合ったものを選んでもらえます。


ポイント

まとめ ── 床ずれ予防のポイント

  • 2時間ごとの体位変換が基本。体圧分散マットレスがあれば間隔を延ばせる場合もあります
  • 横向きは真横(90度)ではなく、30度の傾きで。腰の骨への圧迫を避けます
  • かかとの下にクッションを入れ、かかとを浮かせましょう
  • ドーナツ型クッションは逆効果。使用は避けてください
  • 毎日の皮膚チェックで赤みを早期発見。消えない赤みは床ずれの始まりです

免責事項: 当サイトの情報は一般的な知識提供を目的としたものであり、医療上の助言を構成するものではありません。個別の症状や治療については、必ず医師やかかりつけの作業療法士等の専門家にご相談ください。

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