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多職種カンファレンスって何? ── リハビリチームの話し合いの場

リハビリに関わる専門家たちが集まって行う「カンファレンス」の仕組みをわかりやすく紹介。ご家族が参加する際のポイントもお伝えします。

📅 2026年10月29日 公開⏱ 読了目安 12分

この記事のポイント

  • 多職種カンファレンスは、医師・看護師・OT・PT・SW等が情報を共有し、方針を決める場です
  • OTはICFの枠組みで「活動」と「参加」の視点から情報を整理して報告します
  • 「現状報告」だけでなく「具体的な提案」をセットにすることが効果的です

カンファレンスはチーム医療の要

リハビリに関わる専門家たちが集まって、ご本人の状態や今後の方針を話し合う場を「カンファレンス」といいます。

参加するのは、医師、看護師、作業療法士(OT)、理学療法士(PT)、ソーシャルワーカーなどです。ご本人やご家族が参加を求められることもあります。

カンファレンスの種類と特徴

カンファレンスにはいくつかの種類があります。

  • 入院中の定期カンファレンス: リハビリの進み具合を確認する
  • 退院前カンファレンス: 退院後の生活やサービスについて話し合う
  • サービス担当者会議: 在宅サービスの内容を決める(ケアマネジャーが主催)

ご家族が参加を求められるのは、主に退院前カンファレンスやサービス担当者会議です。

ICFでOTの情報を整理する

OTはカンファレンスで、ご本人の生活全体について報告します。

  • 体の状態: 手足の動き、筋力、感覚など
  • 日常生活の動作: 食事、着替え、トイレ、入浴などがどのくらいできるか
  • 社会参加: 趣味や外出、人との交流の状況
  • 環境: ご自宅の構造や家族のサポート体制
  • ご本人の希望: 「こうなりたい」という気持ち

OTの報告のコツ

OTはカンファレンスで、ご本人の状態を具体的な生活の場面に置き換えて報告します。

例えば「手の動きが良くなった」ではなく、「棚の上の食器に手が届くようになった」「ボタンの留め外しが一人でできるようになった」というように伝えます。

効果的な提案の技術

OTはカンファレンスで、ご本人の生活をより良くするための具体的な提案を行います。

  • 退院後に必要な住宅改修(手すりの設置、段差の解消など)
  • 生活を楽にする福祉用具の提案
  • ご家族の介助方法のアドバイス
  • 退院後に利用できるサービスの情報提供

家族がカンファレンスに参加するとき

カンファレンスに参加する際は、次のことを覚えておいてください。

  • わからない言葉は遠慮なく質問してください。専門用語がわからなくて当然です
  • 不安なことは何でも伝えてください。「退院後のトイレが心配」「夜中の介助が不安」など
  • ご本人やご家族の希望を伝えてください。「こうなりたい」「これは困る」という声がチームの方針に反映されます
  • メモを取ってOKです。内容を書面でもらえるか聞いてみてください
ご家庭でできること

退院前カンファレンスに参加する前に、伝えたいことをメモしておくと安心です。「自宅のトイレに手すりがない」「夜中に一人でトイレに行けるか心配」「仕事があるので日中の介護は難しい」など、日常の具体的な不安を書き出してみてください。

カンファレンスの事前準備チェックリスト


ポイント

多職種カンファレンス ── 大切なポイントのまとめ

  • カンファレンスはチーム医療の要。OTの専門性を示す最も重要な機会です
  • ICFの枠組みで「活動」「参加」の視点から情報を整理すると伝わりやすくなります
  • 数値と生活場面を使い、「できる活動」と「している活動」を区別して報告しましょう
  • 「報告+提案」のセットで発言し、具体的な解決策と他職種への協力依頼を添えます
  • ご家族がカンファレンスに参加する際は、わからないことは遠慮なく質問してください

免責事項: 当サイトの情報は一般的な知識提供を目的としたものであり、医療上の助言を構成するものではありません。個別の症状や治療については、必ず医師やかかりつけの作業療法士等の専門家にご相談ください。

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