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OT入門#作業療法#基礎知識

作業療法士と理学療法士は何が違うの?

作業療法士(OT)と理学療法士(PT)の違いを、一般の方にもわかるようにやさしく解説します。

📅 2026年9月9日 公開読了目安 14分

この記事のポイント

  • 理学療法士(PT)は「基本的な動作能力」、作業療法士(OT)は「日常の活動と生活全体」に焦点を当てます
  • PTは「歩ける体をつくる」、OTは「歩いてどこに行き、何をするか」まで考えます
  • どちらが上でも下でもなく、チームとして連携してリハビリを提供しています

よく聞かれる「OTとPTの違い」

リハビリの先生には「作業療法士」と「理学療法士」がいますが、何が違うのかわからないという方は多いです。

実は、それぞれに得意分野と専門性があります。違いを知っておくと、「この相談はどちらの先生にすればいいか」がわかるようになります。

基本的な違い

理学療法士(PT)── 体の動きの専門家

理学療法士(PT)は、体の基本的な動きを専門にしています。

  • 起き上がる、立つ、歩くなどの基本動作の訓練
  • 筋力を強くする運動
  • 転ばないためのバランス訓練

作業療法士(OT)── 暮らしの専門家

作業療法士(OT)は、日常の暮らし全体を専門にしています。

  • ご飯を食べる、着替える、お風呂に入るなどの日常動作の訓練
  • 家事、買い物、仕事などの応用的な活動の支援
  • 便利な道具の選び方や環境の工夫
  • 心の問題のリハビリ(うつ、不安、認知症など)
  • 手の細かい動きの訓練

わかりやすい例え

わかりやすく例えると

  • PTは「歩ける体をつくる」人
  • OTは「歩いてどこに行き、何をするかを一緒に考える」人

家づくりに例えると:

  • PTは「基礎と柱をしっかり建てる」人
  • OTは「部屋の中を住みやすく整えて、実際に暮らせるようにする」人

どちらも大切で、どちらかだけでは成り立ちません。

実際のリハビリではどう連携している?

脳卒中の場合

  • PT: 立つ練習、歩く練習
  • OT: ご飯を食べる練習、着替えの練習、退院前に自宅を確認

骨折の場合

  • PT: 関節を動かす運動、筋力をつける運動
  • OT: お風呂やトイレの練習、便利な道具の紹介

認知症の場合

  • PT: 転ばないための体操、歩く力の維持
  • OT: 日中の活動の提案、環境の工夫

心の病気の場合

心の病気のリハビリではOTが中心になることが多いです。グループ活動や、日常生活のリズムづくりを支援します。

OTにしかできないこと

OTにしかできないことがあります。

  • 心の病気のリハビリ: うつ病や統合失調症などのリハビリはOTが担当します
  • 脳の高次機能の問題: 記憶、注意、判断力のリハビリはOTの専門です
  • 手の細かい動き: 箸を持つ、ボタンをとめるなどの練習
  • 家の環境調整: 自宅を暮らしやすく変える提案

「どちらに相談すればいい?」の判断基準

迷ったときの目安です。

  • 歩けるようになりたい」「体力をつけたい」→ PTに相談
  • 着替えやお風呂が難しい」「仕事に戻りたい」→ OTに相談
  • 家の環境を整えたい」「便利な道具がほしい」→ OTに相談
  • やる気が出ない」「生活のリズムを整えたい」→ OTに相談

迷った場合は、どちらに聞いても大丈夫です。適切な担当者を紹介してくれます。

ご家庭でできること

「この動作はどうやったらいいですか」「家に帰ったら何に気をつければいいですか」──こうした質問は大歓迎です。PTもOTも、患者さんやご家族からの質問を待っています。気になることがあれば、遠慮なく聞いてみてください。


ポイント

ご家族の方へ ── 大切なポイントのまとめ

  • PTは体の基本的な動き、OTは日常の暮らし全体を専門にしています
  • PTは「歩ける体をつくる」、OTは「歩いて何をするかを考える」役割です
  • 心の病気や認知症のリハビリ、手の動き、環境調整はOTの得意分野です
  • 困ったことがあれば、どちらの先生にも遠慮なく相談してください
  • PTとOTはチームです。両方のリハビリを受けることで効果が高まります

免責事項: 当サイトの情報は一般的な知識提供を目的としたものであり、医療上の助言を構成するものではありません。個別の症状や治療については、必ず医師やかかりつけの作業療法士等の専門家にご相談ください。

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