この記事のポイント
- Barthel Index(BI)は日常生活動作10項目を100点満点で評価するシンプルなADL評価ツール
- 1965年に開発された歴史ある評価法で、世界中の臨床・研究で広く使用されている
- FIMに比べて簡便で短時間に実施でき、経過観察や大規模調査に適している
Barthel Indexの概要
Barthel Index(バーセルインデックス、略してBI)は、日常生活がどれくらい自分でできるかを100点満点で評価する方法です。
1965年に作られ、60年以上にわたって世界中で使われている、とても信頼性の高い評価です。リハビリの効果を確認したり、退院後にどれくらいの介助が必要かを判断する際に使われます。
10項目の内容と採点基準
BIでは以下の10項目を評価します。
- 食事(10点): 自分で食べられるか
- 移乗(15点): ベッドと車椅子の間を移動できるか
- 整容(5点): 顔を洗う、歯を磨くなど身だしなみ
- トイレ動作(10点): トイレで一連の動作ができるか
- 入浴(5点): お風呂に入れるか
- 歩行(15点): 歩けるか、または車椅子を操作できるか
- 階段(10点): 階段を上り下りできるか
- 着替え(10点): 服を着たり脱いだりできるか
- 排便管理(10点): トイレを自分で管理できるか
- 排尿管理(10点): トイレを自分で管理できるか
合計100点満点です。
点数の解釈
点数の大まかな目安です。
- 100点: 日常生活が全部自分でできる
- 85〜99点: ほとんど自分でできるが、一部だけ手助けが必要
- 60〜84点: いくつかの動作で手助けが必要
- 40〜59点: かなりの手助けが必要
- 0〜39点: ほぼすべてに手助けが必要
一般的に60点以上あれば、環境の工夫と部分的な手助けで自宅での生活が成り立つ可能性が高いとされています。ただし、ご家庭の環境やご家族のサポート体制によって異なります。
FIMとの比較と使い分け
リハビリでは、BIのほかにFIMという評価もよく使われます。
- BI: 10項目・100点満点。シンプルで短時間にできる
- FIM: 18項目・126点満点。より細かく評価でき、考える力の評価も含む
どちらが使われるかは病院や施設によって異なります。どちらも「日常生活の自立度」を測る目的は同じです。
臨床での注意点
BIはあくまで基本的な日常生活動作を評価するものです。買い物や料理、お金の管理といった、より複雑な生活動作は別の評価が必要です。
リハビリスタッフは、BIのほかにもさまざまな評価を組み合わせて、ご家族の状態を総合的に把握しています。
ご家族の方へ ── 大切なポイントのまとめ
- Barthel Indexは日常生活の自立度を100点満点で表す評価です
- 点数が上がることはリハビリの成果。10点でも上がれば、できることが確実に増えています
- 60点以上が自宅生活の一つの目安ですが、環境やサポート体制で変わります
- 不安なことはリハビリスタッフに遠慮なく聞いてください
免責事項: 当サイトの情報は一般的な知識提供を目的としたものであり、医療上の助言を構成するものではありません。個別の症状や治療については、必ず医師やかかりつけの作業療法士等の専門家にご相談ください。
この記事の執筆者
ひろえもん作業療法士
作業療法士の国家資格を持ち、2012年から作業療法の普及・啓発を目的に当サイトを運営。 臨床経験に基づき、確認できる情報源にあたった上で執筆しています。
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