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セルフチェック#作業療法#セルフチェック#日常生活

糖尿病と上手につき合うために ── 続けられる生活の工夫

糖尿病の生活習慣改善がなかなか続かない方へ。作業療法士の視点から、無理なく続けられる食事・運動の工夫と、足や手のセルフチェック方法を紹介します。

📅 2026年6月12日 更新読了目安 17分

この記事のポイント

  • 糖尿病の自己管理は「わかっているけど続かない」が最大の課題。作業療法士は「続けられる仕組み」づくりを支援します
  • 食事・運動の改善は「完璧」を目指さず、今の生活に「少しだけ足す・変える」アプローチが効果的です
  • フットケアと手指の感覚チェックは、合併症の早期発見に欠かせないセルフケアです

「わかっているけど、続かない」という壁

糖尿病の治療では、食事に気をつける、運動をする、薬をきちんと飲むなど、毎日の生活習慣を変えることが大切です。

でも、「わかっているけど続かない」と感じている方は多いのではないでしょうか。これは意志が弱いからではありません。複数の習慣を同時に変えることは、誰にとっても大変なことです。

作業療法士(OT)は、「続けられる仕組み」を一緒に考える専門家です。完璧を目指すのではなく、今の生活に無理なく取り入れられる方法を提案します。

OTの視点① ── 習慣化のアプローチ

新しい習慣を身につけるコツは、今の生活にちょっとだけ「足す」ことです。

今の習慣にくっつける

  • 「朝ごはんの前に」血糖を測る
  • 「歯磨きの後に」足をチェックする
  • 「テレビを見ながら」足踏みをする

小さく始める

いきなり大きな変化を目指さず、「これならできる」という小さなことから始めましょう。

  • 30分歩く → まず「5分だけ歩く」
  • 毎食野菜を食べる → まず「1食だけ野菜を足す」
ご家庭でできること

新しい習慣は「ついで」にやると続きやすくなります。「テレビのCMのついでにストレッチ」「トイレに行ったついでに足踏み10回」。毎日やっている行動の「ついで」にすることで、忘れにくく、負担も感じにくくなります。

OTの視点② ── 作業バランスと動機づけ

生活全体のバランスを考える

糖尿病の管理に時間を取られすぎて、楽しみや休息がなくなると、かえって続かなくなります。OTは生活全体のバランスを見ながら、無理のない方法を一緒に考えます。

「何のためにやるか」を考える

「糖尿病だから仕方なくやる」のではなく、自分にとって大切な目標と結びつけると続けやすくなります。

  • 「孫と一緒に遊びたい」→ そのために体力を維持しよう
  • 「旅行に行きたい」→ そのために足を守ろう

「我慢」ではなく「目標に向かう行動」と考えると、気持ちが変わります。

食事の「続けられる」工夫

食事の改善は、「完璧にやろう」と思うと続きません。小さな工夫の積み重ねがポイントです。

  • 食べる順番を変える: 野菜を先に食べると、血糖値の急上昇を抑えられます
  • 小さめの茶碗を使う: 自然にご飯の量が減ります
  • 間食は「禁止」ではなく「ルール化」: 「食べてはいけない」ではなく「15時に1つだけ」など、ルールを決めましょう
ご家庭でできること

冷蔵庫を開けたとき、最初に目に入る場所に野菜やヘルシーな食品を置いてみてください。お菓子やジュースは見えにくい場所に。「選択の環境」を変えると、無理なく食習慣が変わります。

運動の「続けられる」工夫

「運動しなきゃ」と思うと、なかなか始められないものです。OTは日常生活の中に自然に運動を取り入れる方法を提案します。

  • 日常の中で動く: エレベーターの代わりに階段を使う、近くの買い物は歩いて行く
  • 「ながら」で動く: テレビを見ながらストレッチ、歯磨きしながらかかと上げ
  • 楽しみと組み合わせる: 散歩しながら写真を撮る、友人と一緒に歩く

注意

運動を始める前に、必ず主治医に相談してください。糖尿病の合併症の状態によっては、避けたほうがよい運動もあります。

フットケアと手指の感覚チェック

糖尿病が進むと、足や手の感覚が鈍くなることがあります。感覚が鈍ると、傷に気づかず悪化することがあるため、毎日のセルフチェックが大切です。

毎日の足チェック

  • 足に傷、水ぶくれ、赤みがないか確認する
  • 足の裏は鏡を使って見る
  • 爪が巻いていないか、変色していないかチェックする
  • 保湿クリームを塗って乾燥を防ぐ(ただし指の間には塗らない)

手の感覚チェック

  • お湯の温度を手で触って確かめられるか確認する
  • ボタンの留め外しがスムーズにできるかチェックする

注意

足に傷ができたり、色が変わっていたり、感覚が鈍くなったと感じたら、すぐに主治医に相談してください。小さな傷でも、糖尿病があると治りにくいことがあります。

ご家庭でできること

お風呂から上がったら、保湿クリームを塗りながら足を観察する習慣をつけましょう。「お風呂上がり→タオルで拭く→足を観察→保湿クリーム」をセットにすると、忘れにくくなります。


ポイント

免責事項: 当サイトの情報は一般的な知識提供を目的としたものであり、医療上の助言を構成するものではありません。個別の症状や治療については、必ず医師やかかりつけの作業療法士等の専門家にご相談ください。

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