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作業療法士ってどんな資格の人?

作業療法士は法律で定められた国家資格です。免許のしくみ、医師の指示のもとで行う意味、どこまで頼めるのか、守秘義務について、ご本人とご家族の視点でやさしく説明します。

📅 2026年3月7日 公開・2026年7月27日 更新⏱ 読了目安 8分

この記事のポイント

  • 理学療法士及び作業療法士法とは、1965年(昭和40年)制定の法律第137号で、作業療法士の定義・免許・国家試験・名称独占・守秘義務・罰則を定める全6章22条の根拠法です
  • 作業療法は第2条で「手芸、工作その他の作業を行わせること」と定義され、作業療法士は医師の指示の下に業務を行う
  • 「作業療法士」は名称独占資格であり、守秘義務は資格を失った後も継続する
  • 制定から60年が経過し、定義の狭さなど条文と現代の実践とのギャップが課題として指摘されている

作業療法士って、どんな資格の人ですか?

作業療法士は、国の法律にもとづく国家資格です。1965年(昭和40年)にできた「理学療法士及び作業療法士法」という法律に、作業療法士の資格と仕事の範囲が定められています。

資格を得るには、指定の学校や養成施設で3年以上学び、国家試験に合格しなければなりません。合格すると厚生労働大臣から免許が与えられ、国の名簿に登録されます。

「医師の指示のもとで行う」とは、どういう意味ですか?

法律には、作業療法士は医師の指示のもとで作業療法を行うと書かれています。リハビリは主治医の治療方針の中で進められる、ということです。

ただし、毎回すべての中身を医師が決めるわけではありません。全体の方針を医師が示したうえで、その日にどんな練習をするかといった具体的な内容は、作業療法士が専門家として判断します。

ですから、「トイレに一人で行けるようになりたい」「また料理をしたい」といったご希望は、担当の作業療法士に直接お伝えいただいて大丈夫です。医師への確認が必要なときは、作業療法士のほうから相談してもらえます。

何をしてもらえる人なのでしょう?

条文には、作業療法とは「手芸、工作その他の作業を行わせること」だと書かれています。古めかしい言い回しですが、これは制定当時の言葉です。

いまの作業療法が扱う範囲はずっと広く、食事・着替え・入浴といった毎日の生活動作から、家事や買い物、お仕事や学校、趣味の活動まで、その方の暮らしそのものを支えます。「手芸や工作しかしてもらえないのかな」と心配される必要はありません。

「作業療法士」と名乗れるのは資格を持つ人だけです

この法律は、資格のない人が「作業療法士」と名乗ることを禁じています(名称独占といいます)。ただし作業療法に似た活動そのものは、資格のない人が行う場合もあります。民間のサービスなどで気になることがあれば、担当の方に資格の有無をたずねてかまいません。

また作業療法士には守秘義務があり、仕事で知ったことを正当な理由なく他人へ話すことは禁じられています。ご家庭の事情やお金の不安も、安心してお話しください。

ご家庭でできること
  • 担当の作業療法士の名前と所属(病院名・事業所名)をメモに控えておきましょう。困ったときの相談先がはっきりします
  • 「できるようになりたいこと」を3つだけ紙に書いて渡してみてください。作業療法は目標から組み立てるので、練習の中身が変わります
  • 治療全体の方針は医師、日々の練習は作業療法士が担当します。迷ったらどちらにたずねても構いません
ポイント

ご本人・ご家族に知っておいてほしいこと

  • 作業療法士は法律で定められた国家資格です。3年以上の養成教育と国家試験を経て、厚生労働大臣の免許を受けています
  • リハビリは主治医の方針のもとで進みますが、日々の練習の組み立ては作業療法士が専門家として考えます
  • 条文の言葉は古いものの、実際の支援は食事や入浴から家事・仕事・趣味まで、暮らし全体におよびます
  • 資格のない人が作業療法士を名乗ることは認められておらず、仕事上知ったことを口外しない義務も課されています

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