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専門職向け#トイレ動作#移動#移乗#一部介助#見守り歩行#記録#申し送り

「トイレは一部介助」と言われた。どこを手伝えばいいのか

施設やケアマネジャーから「トイレは一部介助」と聞いても、どこに手を貸すのかは分かりにくいものです。介護保険の調査はトイレを、歩く・座る・ズボンと後始末の3つの項目に分けて見ています。家で付き添うときの分け方と、昼と夜で違うときの伝え方を家庭の例で説明します。

📅 2026年10月22日 公開⏱ 読了目安 17分

この記事のポイント

廊下は触れずに付き添い、便座で腰を支えるなら、介護保険の調査では移動は見守り等、移乗は一部介助と分けて記入します。

この記事の位置づけ

この記事は、介助の言葉が書類ごとにどう対応するかを整理するものです。判定するのは、介護保険では認定調査員と介護認定審査会、病棟では院内研修を受けた評価者です。本文の事例と例題はすべて架空です。

便座の前で手が離れる場面

「トイレは一部介助」の一言が「歩けるなら手は要らない」と受け取られ、便座に座るときに毎回添えていた手が離れることがあります。便座の前で向きを変える動作は足元が狭く、夜間はふらつきが増えます。向きを変える途中で膝が崩れる、顔色が青くなる、呼びかけへの返事が遅れるときは、その場で座らせて動作を止め、看護師か医師(家では訪問看護やかかりつけ医)に知らせます。倒れたときは動かさず、看護師・医師の判断を待ちます。

施設の相談員やケアマネジャーから「お母様のトイレは一部介助です」と聞いた。トイレのすべてに手を貸すのか、どこかだけなのか、この一言では分かりにくいものです。

「トイレは一部介助」と言われたら、何が起きているのか

介護保険の認定調査では、トイレを1つの項目にはしていません。トイレまで歩くこと(移動)、便座に座ること(移乗)、ズボンの上げ下げや後始末(排尿・排便)を別々に見て、それぞれに「一部介助」か「見守り等」か「介助されていない」かを選びます。「トイレは一部介助」という言葉は、このうちのどれかに手が入っているという意味で、どこに手が入っているかまでは含んでいません。昼は一人で行けて夜だけ手を貸す家では、調査員は1週間のうち回数の多いほうで選び、少ないほうの介助は特記事項に書きます。

当てはまる例(一言で伝わる): 歩くのも座るのもズボンも手を貸す 退院した直後の母。トイレへ行くとき、娘が腕を組んで一緒に歩きます。便座の前では娘が腰を両手で支え、母が手すりを持って座ります。ズボンは娘が下ろし、上げます。歩く・座る・ズボンの3つとも手が入っているので、「トイレは一部介助」の一言でも、聞いた人の手の出し方は変わりません。

当てはまらない例(一言では伝わらない): 便座に座るときだけ腰を支える 1か月たった今の母。トイレまで、娘は横を歩くだけで手は出しません。便座に座るとき、母が手すりを持って向きを変える間だけ、娘は腰を支えます。ズボンと後始末は母がします。調査では「歩く」は見守り等、「座る」は一部介助、「ズボン」は介助されていないと分かれ、「トイレは一部介助」の一言では、横を歩くだけでよいことが伝わりません。

介助されている方が読んだときのために書き添えると、「トイレは一部介助」は、トイレの全部を人に頼っているという意味ではなく、歩く・座る・ズボンのどこかに手が入っているという意味の言葉です。

相談先相談すること
ケアマネジャー歩く・座る・ズボン・後始末のどこに手を貸しているかを分けて伝える。昼と夜で違うなら、それぞれの回数も。手すりの位置やポータブルトイレの相談もここから
訪問看護トイレまで歩く途中で息が切れる、便座に座るときにふらつくなど、介助中に気づいた体調の変化。付き添い方を実際の場面で見てもらいたいとき
かかりつけ医この1週間で急に廊下で腕を支える回数が増えた、薬が変わってから夜のトイレでふらつくようになった、など背景に病気の変化が疑われるとき
施設の相談員施設の記録に「トイレ一部介助」とあるとき、歩く・座る・ズボン・後始末のどこに手が入っているかを聞く
ご家庭でできること

トイレに付き添うとき、「歩く」「座る」「ズボン」「後始末」の4つに分けて、どこまで一人でできて、どこから手を貸しているかを紙に書いておくと、認定調査やケアマネジャーへの説明にそのまま使えます。昼と夜で違うなら2行に分けて、それぞれの回数も書きます。

家ではこう分けて伝える

ポイント

まとめ

  • 横を歩くだけで手は出さず、便座に座るときだけ腰を支えているなら、調査では「歩く」は見守り等、「座る」は一部介助と別々に記入される。「座るときだけ」と伝える
  • 腕を組んで歩き、便座で腰を支え、ズボンも下ろしているなら、3つとも一部介助。「トイレは全部手伝っている」の一言で情報は落ちない
  • 昼は一人で行けて夜だけ手を貸すなら、「昼は◯回一人で、夜は◯回こう手伝う」と回数で分けて伝えると、調査員は回数の多いほうで選び、少ないほうを特記事項に書く

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