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専門職向け#入浴#入浴介助#またぎ#見守り#一部介助#記録#申し送り#環境設定

お風呂の介助はどこからどこまで? 9つの場面で分けて伝える

お風呂の介助は、脱ぐ・浴室へ入る・座る・洗う・湯船をまたぐ・浸かる・出る・拭く・着るの9つの場面に分かれます。介護保険の調査で聞かれる場面と聞かれない場面、家でどう手を貸しているかを伝える言い方、相談先を場面ごとにまとめました。

📅 2026年10月7日 公開⏱ 読了目安 52分

この記事のポイント

入浴は脱衣から着衣まで9つの工程に分かれます。介護保険の調査で項目があるのは、体を洗うこと・衣服の着脱・浴室への移動だけで、浴槽をまたぐ・浸かる・出る工程には項目がなく、調査員が特記事項に手間と頻度を書いて審査会に委ねます。この動作で最も食い違う言葉は「見守り」です。

この記事の位置づけ

この記事は、入浴の介助で使われる言葉が書類ごとにどう対応するかを整理するものです。判定するのは、介護保険では認定調査員と介護認定審査会、病棟では院内研修を受けた評価者です。本文の事例はすべて架空です。

入浴をやめるとき、看護師・医師に相談するとき

湯船をまたぐ途中でふらついた、縁や手すりを持つ手が滑った、本人が「怖い」「無理」と言ったときは、上げた足を床に戻して縁や椅子に座ってもらい、その先を続けずに看護師へ伝えます。湯に浸かっている間や湯から立ち上がった直後に、声をかけても返事がない、ろれつが回らない、顔色が白い・赤い、冷や汗が出ている、「気持ち悪い」「胸が苦しい」と言う、のどれか一つでも見えたら、人を呼んで湯から出し、座らせて看護師か医師に連絡します。入浴前に測る血圧や体温がいつもと違うとき、顔色が悪いときは入浴せずに看護師へ伝え、再開してよいかは医師に確かめます。何を「いつもと違う」とするか、入ってよい数値・やめる数値は施設の基準と医師の指示で決まっているため、この記事では示しません。心臓の病気や血圧の薬がある方は、入る前でも途中でも、迷ったら看護師・医師に相談します。

ケアマネジャーやデイサービスの連絡帳で「入浴は一部介助です」と言われても、お風呂のどの場面で手を貸してもらっているのかは分かりません。背中を洗うところなのか、湯船をまたぐところなのかで、家で気をつけることが変わります。

「入浴は一部介助」と言われたら、何が起きているのか

お風呂は、脱ぐ・浴室へ入る・座る・体を洗う・髪を洗う・湯船まで移る・またぐ・浸かって出る・拭いて着る、の9つの場面に分かれます。介護保険の認定調査で聞かれるのは、このうち「体を洗う」「服を脱ぐ・着る」「浴室まで移動する」の場面です。

湯船をまたぐ・浸かる・出る場面には、調査で選ぶ項目がありません。その場面で家族がどう手を貸しているかは、調査員が特記事項に文章で書き、審査会が介護の手間として見ます。だから、調査のときは「湯船をまたぐとき、右足の膝の裏に手を添えています。週に3回、毎回です」のように、場面と手の位置と回数をそのまま伝えます。

一部介助は、「体を洗う」場面では、そばで見ていて声をかけるだけの場合も含まれます。ヘルパーが来る家では、お風呂の見守りは見守り的援助という身体介護のひとつで、必要なときに手を出すことまで含まれています(架空の例で説明します)。

当てはまる例: 背中だけ娘が洗い、湯船は縁に座ってから片足ずつ

母は前と腕を自分で洗い、背中と足の先は娘が洗います。湯船には縁に腰掛けてから右足、左足の順に入れ、娘は正面に立って「右足から」と声をかけるだけです。調査では「背中と足先を洗っています。湯船は座ってから入り、手は出していません」と伝えます。

当てはまらない例(手は出ていない): 声をかけるだけで、体には触れていない

父は全身を自分で洗い、妻は浴室のドアを開けて脱衣所に立ち、湯船に入っている間は5分おきに声をかけて返事を聞いています。手は出ていないので「洗うのも湯船も自分で。5分おきに声をかけて返事を確かめている」と伝えます。声かけをしていることも、伝える事実です。

介助されている方がこれを読んだときは、「一部介助」は手が触れていたという事実を表す言葉で、ひとりで入れないという意味ではないと受け取ってください。座って入るか立って入るか、楽なほうを介助している人に伝えてかまいません。

相談先相談すること
ケアマネジャーデイサービスの介助と家での入り方が違うとき。湯船の縁に座る板(バスボード)や手すり・浴槽の中に置く台を借りたい・買いたいとき
訪問看護湯船から出たあとにふらつく、顔色が悪いことが続くとき。湯の温度や浸かる時間の目安を決めてほしいとき。入り方をその場で見てもらいたいとき
かかりつけ医またぐのが1〜2週間で急に難しくなったとき。血圧の薬が変わってからお風呂でふらつくようになったとき
施設の相談員施設の記録に「入浴一部介助」とあるが、9つの場面のどこで手が入っているかを聞きたいとき
ご家庭でできること

次の入浴のとき、9つの場面のうち「手を貸したところ」と「声をかけただけのところ」をメモしておき、ケアマネジャーやデイサービスに「家では背中だけ洗い、湯船は座ってから入り、手は出していない」のように場面ごとに伝えてください。

家ではこう分けて伝える

ポイント

まとめ

  • 「入浴は一部介助」と言われたら、9つの場面のどこで手を貸しているかを聞き返す。家からも「背中だけ洗う」「湯船は座ってから入る」と場面で伝える
  • 湯船をまたぐ・浸かる・出る場面は調査で選ぶ項目がないので、「膝の裏に手を添えている。週3回、毎回」と手の位置と回数をそのまま調査員に言う。それが特記事項に書かれ、審査会が手間として見る
  • 声をかけているだけでも、それは伝える事実。「5分おきに声をかけて返事を確かめている」と伝える
  • 湯船の縁に座る板や浴槽の中に置く台は、ケアマネジャーに「湯船をまたぐところで止まる」と場面から相談する

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出典

よくある質問

「またぎは見守り」と申し送られた。座ってまたぐのか、立ってまたぐのか
「見守り」の一言には、縁やバスボードに腰掛けてまたぐのか、手すりを持って立ったまままたぐのかが入っていません。受けた側は方式と職員の立つ位置を聞き返し、送る側は「座位またぎ、正面で声かけのみ」のように方式と位置を添えます。介護保険の調査に浴槽の項目はなく、調査員は特記事項に手間と頻度を書きます。
またぐとき膝の裏を支えた。一部介助か、全介助か
脚を持ち上げたのが本人で職員は膝裏に手を添えただけなのか、職員が脚を抱えて浴槽に入れたのかで、現場の言い方が分かれます。介護保険の調査では浴槽をまたぐ工程に項目がないため、選択肢を当てるのではなく、調査員が関連する項目の特記事項に「膝裏を支える介助が週2回の入浴のたびに必要」のように手間と頻度を書きます。
「浴槽で見守り」は、目を離さないことか、時間を決めて声をかけることか
訪問介護の文書では、入浴の見守りは転倒予防の声かけや気分の確認まで含む見守り的援助とされています。職員の立つ位置と声をかける間隔は文書に定義がなく、施設の基準と看護師の指示で決めます。申し送りでは「浴槽の横に立ち、2〜3分おきに声かけ」のように位置と間隔を言葉にします。
浴槽から出るとき脇を支えて立ち上がる場合は、一部介助か、全介助か
本人が立とうとする動きに合わせて脇を支えたのか、動きが起きず職員が抱え上げたのかを分けて記録します。介護保険の調査に浴槽から出る工程の項目はないため、調査員が特記事項に手間と頻度を書き、審査会が介護の手間として判断します。

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