リハビリテーション職というのは、思いのほか社会からその実態が隔絶された職業であると思う。
いいかえると
「実際何やってるのか、よくわかんない」
という職業だと思う。
作業療法士はリハビリテーション職なので、あんまりよくわからないというのが普通なのだと思ったほうがよい。
自分の家族がよく知らない時点で間違いないと思います。
それはなんでかっていうと、実体験や経験が実践に大きな要素を占める職だからだとおもうのです。
それから、患者様とか対象となる人が経験する部分と業務との間に大きな仕事量の差があったりするのも一因だったりするのでしょうね。
もちろん、患者様にそういうところを感じさせないのが、一流というかプロなんだってのはわかっちゃいるんですが、そうするとどんな職業なのかっていうのが世間に正しく伝わらないってことはよくあることだと思うのです。
その根拠の一つが、実習生さんのひとこと
「実習に来て、作業療法が分からなくなりました」
と。
大学や専門学校でまなんだことが、そのまま実践に使えない現実にぶち当たって、どうしたらいいのかわからなくなってしまうというそういうことでもあるし、外からみたリハビリテーション像と中で実際にリハビリテーションを実践する中で見えるものとの間にあるギャップに戸惑う、そういうことでもあると思います。
「作業療法ってこういうもんですよ」
と、きちんと言葉にできない自分にもその責任の一端があることは間違いないです。
誤解のない、わかりやすい表現で作業療法を伝えるってことは、言うのは簡単ですが結構難しいです。
それはやっぱり、言葉だけでは伝えきれないところがあると、自分が心のどこかであきらめてしまっているからかもしれません。
というか、実際その通りなんですが、それにしたってあきらめがよすぎるなあと、今日ふと改めて思いました。
というのも、リハビリテーション職の何人かと一緒のひと時を過ごすことがあったのですが、自分の言いたいことをあんまり深く考えずにそのままストレートに言ったら、「そうだよね」と共感を示してもらえたからです。
ああ、やっぱりまちがっちゃないんだなあという確認ができて、少し元気になりました。
そして、間違っていないのであればきちんと言葉にするなり、実践するなり、あるいはほかの方法を考えるなりして、きちんと考え方や方法論や実践を「誰にでも共感してもらえる形」で伝えることをあきらめちゃだめだよなと思ったわけです。
そういう思いになれたのは、今日言いたい放題言えたからなわけで、そういう場があることは非常にありがたいなあと思いました。
そして、言いたいことがいえるというか、言ったことが確認できる場を自分でもしっかりと作っていけるそんなスキルがほしいなと改めて思いました。
以上、小学生並みの感想でした。
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