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社会復帰#作業療法#メンタルヘルス#リハビリ

家族が休職しているとき ― 復職までの流れとサポートのヒント

ご家族が休職中のとき、復職までにどんなステップがあるのか、リワークプログラムとは何か、家族としてどうサポートすればよいかを分かりやすく説明します。

📅 2026年3月5日 更新読了目安 15分

この記事のポイント

  • 復職までの道のりは4つのフェーズに分かれる。「正解のタイミング」はない
  • リワークプログラムには3つのタイプがあり、作業療法士が中核メンバーとして参加
  • 復職後の再発予防は「作業バランスの管理」が鍵

休職中のあなたへ ― 「復職」に正解のタイミングはありません

「いつ復帰すればいいのか」「まだ早いのか、もう遅いのか」。休職中の方にとって、復職のタイミングは最も悩ましい問題の一つです。

結論から言えば、復職に「正解のタイミング」はありません。人それぞれの回復のペースがあり、焦る必要はまったくないのです。

大切なのは、段階的に準備を進めることOTは、あなたの今の状態を丁寧に評価し、無理のない復帰プランを一緒に作る専門家です。

復職までのロードマップ ― 4つのフェーズ

復職までにはどんなステップがあるの?

復職までの道のりは、大きく4つの段階に分かれます。

復職までの4つのステップ
  • ステップ1: しっかり休むまずは体と心を休めることが最優先です。通院と服薬を続けながら、「何もしない自分」を責めないことが大切です
  • ステップ2: 生活リズムを整える起きる時間をだいたい固定して、食事を3回とることから始めます。外出も少しずつ増やしていきます
  • ステップ3: リワークで練習する決まった時間に通って、仕事に近い活動を行います。自分の「疲れ方のパターン」を知ることができます
  • ステップ4: 復職して定着する短時間勤務から始めて、少しずつ業務量を増やしていきます。定期的な振り返りが大切です

焦る必要はありません。それぞれのステップにかかる時間は人によって違います。

罪悪感を感じたら自分を責めないでを読んでみてください。生活リズムについては生活リズム立て直しガイドも参考になります。

リワークプログラムとは

リワークプログラムってどんなもの?

リワークプログラムとは、休職中の方が復職に向けて準備するためのプログラムです。主に3つのタイプがあります。

リワークプログラムの3つのタイプ
  • 医療型リワーク(精神科の病院で行う)最も一般的なタイプです。朝から午後まで通い、パソコン作業やグループワーク、軽い運動などを行います。費用は自立支援医療を使えば自己負担1割(月2,500円〜20,000円程度)です
  • 職リハ型リワーク(地域障害者職業センターで行う)各都道府県にあるセンターで受けられます。費用は無料です。ハローワークから紹介してもらえます
  • 企業内リワーク(勤務先の会社で行う)会社独自の復職プログラムです。試し出勤や軽い作業から始めます。内容は会社によって異なるので、人事部門に確認してみてください

作業療法士がリワークで担う役割

作業療法士はどんなサポートをしてくれるの?

リワークプログラムには、医師や心理士、看護師など多くの専門スタッフが関わっています。その中で作業療法士(OT)は、次のようなサポートを行います。

作業療法士のサポート
  • 今の状態でできること・難しいことを一緒に確認する復職先の業務をもとに、段階的な練習プランを立ててくれます
  • 生活全体のバランスを考える仕事だけでなく、家事・趣味・休息のバランスも大切にします
  • 職場の環境について相談できるデスクの配置や休憩の取り方など、働きやすくする工夫を提案してくれます
  • 日常生活のスキルを取り戻す休職中に低下した料理や買い物などの力を回復するサポートもあります

復職後に再休職しないために

作業バランスの管理

復職すると「仕事」の比重が一気に増えます。作業バランス・セルフチェックを定期的に行い、余暇と休息が削られていないか確認しましょう。

「80%の力」で働く

復職後は80%の力で十分です。100%を出し切ると、予期せぬトラブルに対応する余力がなくなります。「余白」を持った働き方が、長期的には最も生産的です。

定期的な振り返りの場を持つ

  • 産業医面談(月1回程度)
  • リワーク卒後フォローアップ(実施している機関もある)
  • 主治医の定期受診

一人で振り返るのが難しければ、専門家との対話の場を活用してください。

復職に関する制度・支援情報

制度内容
傷病手当金休職中の給与の約2/3を支給(最大1年6ヶ月)
自立支援医療精神科通院の自己負担を1割に軽減
障害者職業センター無料の職業リハビリテーション
就労移行支援事業所転職を視野に入れた就労支援
産業医職場復帰支援と就業上の配慮調整

詳しくは支援制度まるわかりガイドをご覧ください。


復職は「以前の状態に戻ること」ではなく、「今の自分に合った働き方を見つけていくこと」です。社会復帰の段階的ステップも参考になります。

ポイント
  • 復職に「正解のタイミング」はありません。ご本人のペースを大切にしてください
  • リワークプログラムは復職の練習ができる場所です。医療型・職リハ型・企業内型の3種類があります
  • 復職後は「80%の力で働く」ことと、作業バランスの管理が再発予防の鍵です
  • 傷病手当金や自立支援医療など、使える制度がいくつもあります
ご家庭でできること
  • 「早く復帰しなきゃ」というプレッシャーをかけないようにしましょう。「待っているよ」「焦らなくていいよ」という言葉が、ご本人の安心につながります
  • リワークプログラムの見学に一緒に行ってみましょう。ご本人が一人で踏み出しにくいとき、家族が付き添うことで通い始めるきっかけになります
  • 復職後の「ちょっとした変化」に気を配りましょう。睡眠の乱れ、食欲の低下、表情が暗くなるなどのサインが見られたら、早めに主治医や産業医に相談してください

免責事項: 当サイトの情報は一般的な知識提供を目的としたものであり、医療上の助言を構成するものではありません。個別の症状や治療については、必ず医師やかかりつけの作業療法士等の専門家にご相談ください。

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